ODA(政府開発援助)

開発協力,ODAって何だろう

平成28年2月5日

開発協力,ODAって何だろう

 開発協力とは,「開発途上地域の開発を主たる目的とする政府及び政府関係機関による国際協力活動」のことで,そのための公的資金をODA(Official Development Assistance(政府開発援助))といいます。政府または政府の実施機関はODAによって,平和構築やガバナンス,基本的人権の推進,人道支援等を含む開発途上国の「開発」のため,開発途上国または国際機関に対し,資金(贈与・貸付等)・技術提供を行います。

 なお,一般に「経済協力」には,下記の図のとおり,その他の公的資金の流れ(OOF)(注:国際協力銀行が行う民間の輸出信用や直接投資に対する金融等),民間資金及び非営利団体による贈与を含みます。

経済協力の種類

  • 画像1

開発協力の目的・意義

 日本は,国際社会の平和と安全及び繁栄の確保により一層積極的に貢献することを目的に開発協力を推進しています。
 飢えや貧困に苦しみ,十分な食料や飲み水が得られなかったり,教育や医療を満足に受けられなかったりする人々は,世界人口約60億人のうち8割以上を占めています。また,環境・気候変動,水問題,大規模自然災害,感染症,食料問題,エネルギーなど地球規模の問題も山積しています。開発協力を通じて途上国の発展を手助けし,地球全体の問題解決に努める日本に対して,世界各国から寄せられる期待は少なくありません。このような期待に積極的に応えていくことは,国際社会における日本の信頼を培い,存在感を高めることになります。

 また,現在のグローバル化した国際社会では,国際社会との相互依存がますます深まっており,国際社会と協力して,平和で安定し,繁栄した国際社会を作っていくことは,国民の生活を守り,繁栄を実現することにもつながっています。このように,開発途上国の安定と発展に貢献することで,望ましい国際環境を形成し,そのことを通じて,日本国民の利益の増進にも貢献する開発協力は,我が国の平和国家としての歩みを体現するものであり,まさに,国際協調主義に基づく「積極的平和主義」の実践なのです。

開発協力の意義(PDF)別ウィンドウで開く

海賊対策

  • イエメンやオマーンの海上保安機関の日本での研修実施等により沿岸国の取締り能力を向上
  • ソマリア人道支援により、海賊問題の根本的な解決に取り組み

→年間2,000隻の日本船舶が航行。我が国の安全・繁栄に直結

(写真)
日本の海上保安庁による研修の模様

感染症対策

  • アジア諸国をはじめとする途上国の対処能力を向上
  • ベトナム国立衛生疫学研究所への無償及び技術協力により、同国の鳥・新型インフルエンザを含む感染症対策能力を大きく向上

→我が国への感染症伝播の可能性の低減に貢献

(写真)
日本の支援で整備された検査実験室

人材育成・法制度整備

  • アジアをはじめとする途上国の人材育成や法制度整備のための技術協力を実施

→被援助国の経済発展に寄与し、日本企業の進出基盤を整備

(写真)
ベトナムにおける法・司法制度改革支援プロジェクトの実施状況

開発協力を巡る環境の変化と対応

 2014年,日本のODAは60周年を迎えました。この間,日本のODAは,途上国の安定と発展に大きく貢献するとともに,途上国との絆を強め国際社会における我が国の地位を向上させる上で,確かな成果を上げてきました。また,平和で安定した国際環境という我が国の安全と発展にとり必要な条件を作り出すためにも大いに役立ってきました。

 しかし,現在,日本も国際社会も大きく変化し,開発協力に求められる役割も様々に変化しています。このような中,新たな時代の要請に応えるためには,従来の枠に囚われず,国際社会の新たな課題に適切に対応する必要があります。一方,経済・財政状況が厳しい中,ODA予算はピーク時から大幅に減少しています。また,世論調査の結果を見ると,経済協力を「積極的に進めるべきだ」との意見が減る一方,「なるべく少なくすべきだ」との意見が増加傾向にあり,開発協力に対する国民の共感が十分に得られているとは言えない状況です。したがって,ODAへの国民の理解と支持を促進していくことが極めて重要であり,ODAのあり方を不断に見直していく必要があります。

 このような中,ODAは新たな進化を遂げるべきであるという観点から,2015年2月,開発協力の理念や重点政策,実施の基本的な考え方等を定めるODA大綱を12年ぶりに改定し,開発協力大綱を閣議決定しました。新たな大綱の下,我が国の厳しい財政状況を十分認識し,「選択と集中」によりメリハリをつけ,効率化を図りながら,また,国民の一層の理解と支持を得られるよう努めつつ,戦略的・効果的な実施を心がけていきます。



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