世界の医療事情
イラン・イスラム共和国
1 国名・都市名(国際電話番号)
イラン・イスラム共和国(国際電話番号98)
2 公館の住所・電話番号
- 在イラン日本国大使館
Embassy of Japan in Iran - 住所:No.162, Moghadas Ardebili Street, Tehran
- 電話:(021)22660710(毎週金曜日、土曜日休館)
4 衛生・医療事情一般
首都テヘランは、標高1,000から1,800メートルの高地に位置し、年間を通じて乾燥し寒暖の差が大きい内陸性気候です。夏季には気温が40℃を超える一方、冬季には市街でも降雪があります。年間降水量は約200ミリと少なく、そのほとんどが12月から3月にかけての冬季に集中します。
テヘランの水道水は、無菌で良質と言われていますが、日本と比べてカルシウムやマグネシウムを多く含む硬水で、下痢を起こすこともあるため注意が必要です。特に妊婦や乳幼児には、市販のミネラルウォーターの利用をお勧めします。また、テヘラン以外の地域の水道水は飲用に適さないものもあります。
レストランでは、調理人はプラスチック手袋を着用することが義務づけられる等、衛生管理は比較的良好ですが、イラン人は大便後にトイレットペーパーは用いずに手指で肛門を洗うのが一般的であり、不特定多数の人が触るドアノブや手すり等に付着した病原菌を、自身の手指を介して取り込んでしまう経口感染には要注意です。食事前にはこまめな手洗いやアルコール手指消毒を心がけてください。小さな個人経営の食料品店で売られている食材には、鮮度が落ちた物や消費期限が切れた物が売られていることも散見されるため、購入時はよく確認してください。肉、魚は中までよく火が通ったものを食べるようにしましょう。
テヘラン等の大都市には、医療ツーリズムを目的とした近隣国からの外国人患者向けの私立総合病院があり、医療費はやや高額ですが、心臓血管のバイパス手術や足の骨折に対するスクリュー固定手術等を問題無く実施できます。しかし、各診療科の連携が不十分で適切な治療が行われない例もあり、プライバシー等に関する習慣の違いや言葉の問題等もあることから、詳しい検査・手術等が必要な場合は、先進国の医療機関を受診されることをお勧めします。出産についても、大半が帝王切開で行われていることや、赤ちゃんに異常があった場合のケアに不安があることから、本邦等の先進国での出産が安全です。しかし、急な病気やケガ等で、イランで手術や長期入院をせざるを得ない事もありますので、渡航前に海外旅行保険に加入することを強くお勧めします。
公立病院は、医療費は安価ですが医療水準が低く、これの利用はお勧めできません。
輸血製剤はすべて献血由来の安全なものが用いられています。完全看護であり、入院に際して家族の付き添いは必須ではありません。
都市部には薬局がふんだんにあり一通りの薬剤が入手可能ですが、抗生剤や睡眠薬は医師の処方箋が必要です。日本と同じ医薬品を購入することは困難なこともあるため、常用薬は予め十分な量を日本からお持ちください。
5 かかり易い病気・怪我
(1)大気汚染の影響
大気汚染が常態化しており、イランは世界で13番目に大気汚染が深刻な国とランキングされています。特に冬場に悪化して学校が休校になることもあります。気管支喘息などの呼吸器疾患、アレルギー性疾患、高血圧症や心臓病などの循環器疾患が悪化したり、新たに発症したりする可能性があります。持病がある方は、渡航に際し主治医によくご相談ください。
(2)交通事故
スピード超過、携帯を見ながらの運転、信号無視等、ドライバーの交通マナーが大変悪く、危険な運転をするタクシーも少なくありません。またテヘラン市内は歩道や横断歩道が整備されておらず、バイクが歩道を走ることも日常茶飯事です。歩行者は道路を横断する際に、走る車の間をぬって渡らないと行けない所も多いです。2023年の交通事故による死者は、人口10万人あたり約21.5人と日本の8倍以上です。
(3)旅行者下痢症、食中毒、腸チフス、A型肝炎、赤痢アメーバ
イラン到着後、軽度の下痢や腹痛等を認める邦人は多いです。症状が軽度であれば、スポーツドリンク等で水分を補給し、消化に良い物を食べれば多くは数日以内に軽快します。日本に帰国後も含めて、もし激しい下痢や血便、強い腹痛、高熱を伴う場合、黄疸(眼や皮膚が黄色くなる)または症状が長く続く場合は、病原性大腸菌等による食中毒、A型肝炎、腸チフスやアメーバ赤痢等が疑われますので、病院受診が必要です。
(4)毒ヘビ・サソリ刺症
都市部で出くわすことはまずありませんが、イラン全土に複数種の毒蛇(ウミヘビ含む)・サソリが生息し、少数ながら毎年死者が出ています。海岸、田舎、野山や砂漠を歩く際は、草むらや岩陰、脱いだ靴の中に潜んでいることもあるので、うっかり踏まないように注意しましょう。もし噛まれたり刺されたりした場合は、直ちに医療期間を受診してください。その際、毒の有無や種類を判別するため、もし安全に実施可能なら、蛇・サソリを殺してその死骸を持参するか、写真を撮っておいてください。
(5)狂犬病
犬に限らず全ての哺乳類が感染し、感染動物に咬まれたり引っ掻かれたりすることで感染します。潜伏期間は1から2か月、症状は発熱、頭痛、筋肉痛などの感冒様症状と咬傷部位の痛みで始まります。発症した際の死亡率はほぼ100%です。テヘランの街中は野良猫、郊外や田舎では野良犬が多数徘徊し、2023年は約20名の死者が報告されています。不用意に動物に触れないようにしてください。長期滞在者は日本で狂犬病の予防接種を受けてくることが望ましいです。もし咬まれたり引っ掻かれたりしたら、予防接種を完了している方も含めて、直ちに傷を流水で洗い、病院を受診してください。
(6)デング熱
イランは長らくデング熱を媒介するネッタイシマカが生息していない国でしたが、2020年以降、北部のカスピ海沿岸部および南部のペルシャ湾沿岸部に生息が確認されるようになり、2024年には少数ながら国内での感染例が確認されています。高熱・目の奥の痛み・筋肉痛・発疹などを生じ、時には出血傾向を伴い死に至る重症型になることもあります。夏季に当該地域を旅行される際は、肌の露出を避ける、虫除けスプレー等の防蚊対策を取ってください。
(7)その他
ア エキノコッカス症
牛や羊の内臓、犬の糞、土壌などを媒介して経口感染する寄生虫です。イラン各地で発生が報告されています。多くは肺や肝臓に寄生して小嚢胞を形成しますが、症状が現れるまでに何年もの潜伏期間があります。肝臓への寄生では腹痛、悪心、嘔吐がみられ、肺では慢性的な咳嗽、胸痛、息切れがみられます。症状が現れる頃には病状が進行し、手術が必要になることもあります。土を触った後は良く手を洗い、土のついた野菜も良く洗ってから調理してください。また、祝日等では町角で羊をさばいている所に出くわすこともよくあり、内臓を炒める郷土料理もありますが、肉・内臓料理は衛生管理の行き届いたレストラン以外では食べないようにしてください。
イ リーシュマニア症
東部のパキスタン国境に近い地方や南部のペルシャ湾岸を中心に、イラン全土で発生しています。サシチョウバエが媒介する寄生虫疾患で、刺されて数週間から数か月後に、皮膚に潰瘍や結節が生じます。治療は抗寄生虫薬ですが、治癒後に目立つ傷跡が残る場合もあります。稀に内臓リーシュマニア症に罹患する場合もあります。サシチョウバエは夜間に活動し、蚊よりも小さく、羽音もしない為、気づかずに刺されることが多いです。夜間に野外に出る際は、虫よけスプレーの使用、肌の露出を避ける等の対策をとってください。
ウ クリミア・コンゴ出血熱
マダニが媒介するウイルス性出血熱です。初夏から秋にかけてイラン各地で散発的に報告されています。潜伏期は2から9日。主な症状は、発熱、頭痛、筋痛、腰痛、関節痛です。重症化すると全身の出血がみられます。有効な治療薬は無く、死亡率は15%から40%と高率です。草むらや藪に入る時は虫よけスプレーの使用、肌の露出を避ける等の防ダニ対策をとり、野生動物や家畜に触れないようにして下さい。
エ レプトスピラ症
ネズミの尿等で汚染された淡水から感染する病気で、北部のカスピ海沿岸地域で発生が報告されています。2日~3週間の潜伏期間のあと、頭痛、発熱、悪感、筋肉痛、吐き気、下痢や腹痛などが現れます。皮膚に発疹が現れることもあります。重症になると体が黄色くなり(黄疸)、いろいろな臓器の機能がおかされます(ワイル病と呼ばれます)。ワイル病になると死亡することがあります。皮膚の傷や粘膜を通じて感染するため、当該地域の川や池で水遊びをしたり、生水を飲むことは避けてください。
オ HIV/AIDS(エイズ)
宗教戒律の厳格なイランにおいても、麻薬中毒患者の注射器の使い回しや、非合法セックスワーカーを含む性行為による感染が年々増加しています。2023年の感染者数は約43,000人ですが、実態は約8万人とも見積もられています。リスクを伴う行動は控えて下さい。
カ マラリア
ハマダラカが媒介します。2018年から2021年の4年間はマラリア患者は発生しておりませんでしたが、アフガニスタン難民の流入増大などに伴い、2022年は輸入症例を中心に約1500例が確認され、以降もイラン南東部を中心に毎年患者が確認されています。殆どが3日熱マラリアです。イラン南東部の農村地帯を旅行される際は、あらかじめ専門医を受診し予防内服の必要性について相談して下さい。また、虫除けスプレーの使用、肌の露出を避ける、蚊が侵入しない設備の整った宿泊施設を利用する等の、防蚊対策を十分に取ってください。
6 健康上心がけること
(1)夏季
高温環境下での野外活動やスポーツでは、脱水症状を呈しやすいので、水分とミネラルの補給に気をつけてください。現地薬局で粉末のイオン飲料を入手可能です。紫外線が強いので、日焼け止めやサングラスを使用し、炎天下での長時間の活動は控えましょう。
(2)冬季
テヘラン市など各地で大気汚染が深刻化します。なるべく外出は控え、やむを得ず外出する時は、マスクを着用し、帰宅後にうがいを励行してください。空気清浄機の設置も効果的です。最低気温が氷点下となり、積雪や道路の凍結があるので、外出時は防寒対策とすべり止め等の転倒防止対策を準備してください。暖房により皮膚が乾燥して荒れたり痒くなったりしますので、保湿クリームなどを使用してスキンケアに気をつけてください。加湿器も有効です。
(3)野菜・果物の残留農薬
日本に比べて多量の農薬が使用されているため、野菜や果物は良く洗ってから調理して下さい。
(4)不眠など
テヘランは比較的高地にあるため、到着後しばらく、軽い頭痛やめまい、疲労感、不眠を訴える方がいます。多くは一時的で自然に改善しますが、症状が強かったり、つらくて不安に感じたり、数週間以上続く場合は、医療機関を受診して相談してください。
7 予防接種(ワクチン接種機関含む)
現地での外国人の予防接種は、小児の定期予防接種も含めて、原則有料です。有害事象発生時の医療機関の対応やイラン政府の救済策に期待できないことと、ワクチンの入荷状況が不安定であるため、日本で接種を完了してから渡航されることを強くお勧めします。
(1)赴任者に必要な予防接種
入国に必須なワクチンはありませんが、長期滞在者は以下のワクチンを接種しておくことをお勧めします。
- 成人:破傷風、A型肝炎、B型肝炎、腸チフス、狂犬病、季節性インフルエンザ、帯状疱疹(50歳以上)
- 小児:日本の定期接種、A型肝炎、B型肝炎、腸チフス、ムンプス(おたふくかぜ)、季節性インフルエンザ
(2)現地の小児定期予防接種一覧
予防接種 | 出生時 | 2か月 | 4か月 | 6か月 | 12か月 | 18か月 | 6歳 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
BCG(結核) | 1回目 | ||||||
OPV(経口ポリオ生ワクチン) | 1回目 | 2回目 | 3回目 | 4回目 | 5回目 | 6回目 | |
IPV(筋注ポリオ不活化ワクチン) | 1回目 | 2回目 | |||||
5種混合(注) (DTWP+Hib+HepB) |
1回目 | 2回目 | 3回目 | ||||
DTP(DTwP) | 1回目 | 2回目 | |||||
B型肝炎(HepB) | 1回目 | ||||||
MMR(はしか・風疹・おたふくかぜ) | 1回目 | 2回目 | 3回目 |
(注)Dジフテリア、T破傷風、wP百日咳、Hibインフルエンザ菌b型、HepB/B型肝炎
その他:Td(破傷風+ジフテリア)14~16歳
(注)上記の小児定期予防接種のワクチンは、ほとんどがイラン国内あるいはインド、欧州などの近隣国で製造されたもので、米国製ワクチンは入手不可能です。また、ポリオワクチンは不活化ワクチンと経口生ワクチンの併用、5種混合ワクチンの内容が日本と異なり、ポリオワクチンの代わりにB型肝炎ワクチンとHibワクチンが含まれる、5種混合ワクチンに含まれる百日咳ワクチンの種類が日本のものと異なり副反応が強い、はしか・風疹・おたふくかぜの3種類が入ったMMRワクチンが使用される、などの点が日本の定期接種と異なっています。
(3)小児が現地校に入学・入園する際に必要な接種証明
予防接種証明書の提出を求められることがあります(公立校は必須)。渡航前に確認し、必要であれば医師に依頼して母子手帳などを基に英文(可能であればペルシャ語)の接種証明書をご準備ください。
8 病気になった場合(医療機関等)
緊急時には、イラン各地の24時間対応の救急医療機関を利用することができます。
公立救急車の電話番号は115ですが、英語はほぼ通じないため、ペルシャ語を話せる人に電話をかけてもらう必要があります。搬送先病院は政府の定めた基準に従って決定されるため、患者の希望する病院に搬送してもらえるとは限りません。また車内の医療サービスは日本よりも劣ります。外国人患者向けの私立総合病院への搬送を希望する場合は、病院に直接電話をして、有料(30米ドル程度)になりますが、車内の医療サービスが良好なプライベート救急車を派遣してもらうこともできます。
テヘラン市内の土曜日から水曜日の朝夕は交通渋滞が酷く、救急車の現場到着まで時間がかかることも多いため、状況次第ではタクシーや自家用車で直接病院に移動した方が良いこともあります。
病院勤務医の多くは、午前中は病院で勤務し、午後は各自のクリニックで診療するため不在となるので注意が必要です。医師の多くは英語を解しますが、看護師や受付職員は全く英語が話せないことが多いので、ペルシャ語が分かる人に同行してもらうことをお勧めします。医薬分業が徹底しており、注射や点滴の薬であっても、患者や家族が薬局まで行って購入して病院の処置室に持参しなければならないことが殆どです。血液検査やレントゲン撮影なども、別の施設で受けて、検査結果をもらってクリニックを再度受診しなければならないこともあります。支払いは基本的に前払いで、受付(診察料)や検査室(血液検査やレントゲン費用)等で、その都度支払います。現在イラン国内ではクレジットカードは使用できません。
(首都)テヘラン
国際便が発着するイマーム・ホメイニ国際空港の1階到着フロアには救護所があり、医師と救急救命士が24時間常駐しております。また、国内便が発着するメフラバード空港の第1ターミナル正面玄関入って左手側にも救護所があり、救命士が24時間常駐しております。いずれも応急処置に加え、要すれば市内の病院への救急車での搬送も調整してくれるので、もし空港内で体調が悪くなったら、まずここを受診することをお勧めします。
- (1)Atiyeh Hospital(アティエ ホスピタル)
- 所在地:Shahrake Gharb Farahzadi Blv. & Shahid Dadman Cross
- 電話:(021)-82721
- 概要:市北部の私立総合病院。小児科も含めて24時間救急対応。外国人患者対応部門があり、必要に応じて診察に英語通訳が同伴してくれます。追加料金を払えば個室入院が可能です。設備はやや古いですが、重症患者への対応態勢が整っています。
- (2)West Nikan Hospital(ウェスト・ニカン・ホスピタル)
- 所在地:Hemmat Expressway to the west, Opposit to Javanmardan Park, Tehran
- 電話:(021)-2912-0000
- 概要:市北西部の私立総合病院。小児科も含めて24時間救急対応。感染症患者の入院も可能です。外国人患者対応部門があり、必要に応じて診察に英語通訳が同伴してくれます。追加料金を払えば個室入院が可能です。
- (3)Nikan Aqdasieyh Hospital(ニカン・アクダシエ・ホスピタル)
- 所在地:No6.22th Bahman St, Aqdasuteg Sq, Tehran
- 電話:(021)-7106-2850
- 概要:市北東部の私立総合病院。小児科も含めて24時間救急対応。インフルエンザや子宮頚がんの予防接種にも対応。外国人患者対応部門があり、必要に応じて診察に英語通訳が同伴してくれます。追加料金を払えば個室入院が可能です。
- (4)Bahman Hospital(バフマン ホスピタル)
- 所在地:Shahrake gharbNorth Iran Zamin St.
- 電話:(021)-8857-5901 to 10
- 概要:市北部の私立総合病院。小児科も含めて24時間救急対応。外国人患者対応部門はありませんが、医師の多くは英語が比較的通じます。追加料金を払えば個室入院が可能です。
- (5)Pars General Hospital(パールス ホスピタル)
- 所在地:Vali-asr Sq. Keshavarz Ave.(エスピナスホテル向側)
- 電話:(021)-8896-0051 to 59
- FAX:(021)-8896-6052
- 概要:市中心部の私立総合病院。小児科も含めて24時間救急対応。外国人患者対応部門があり、必要に応じて診察に英語通訳が同伴してくれます。追加料金を払えば個室入院が可能です。歯科も対応可。放射線治療の設備が充実しています。
- (6)Kasra Hospital(キャスラ ホスピタル)
- 所在地:Arjentine SquareAlvand St. No.23
- 電話:(021)-8888-7744、(021)-8211-1000
- FAX:(021)-8878-1235
- 概要:市中心部の中規模の私立総合病院。小児科も含めて24時間救急対応。外国人患者対応部門はありませんが、医師の多くは英語を比較的よく話せます。追加料金を払えば個室入院が可能です。
- (7)Dr. Bahraami Dental Clinic(ドクター・バーラーミ・デンタルクリニック)
- 所在地:unit 2, No. 14 corner of Fariba Alley, East Sulaymaniyah, Qaytaria
- 電話: 021-2223-5324
- 概要:市北東部にある歯科クリニック。欧米でトレーニングした歯科医が勤務し、英語が比較的通じる。日本に帰国後の治療を念頭に、現地でどこまでの治療をするか等について、患者としっかり協議をした上で治療を実施してくれる。要予約。
イスファハン
- (1)Alzahra Hospital(アルザハラ ホスピタル)
- 所在地:Sofeh Street, Isfahan
- 電話:(031)-3668-5555
- FAX:(031)-3668-4510
- 概要:イスファハン医科大学の教育病院で、24時間の救急外来があります。外国人用VIP病棟があり、一般のイラン人とは分けられた形で診療を受けることができます。
マシュハド
- (1)Razavi Ultra Specialized Hospital(ラーザーヴィ・ホスピタル)
- 所在地:After Qaem Bridge, Azadi Highway, Mashhad
- 電話:(051)-3666-8888
- 概要:ほぼ全科(内科、外科、耳鼻咽喉科、眼科、整形外科、救急科等)を備え、約700人の医師が勤務するマシュハドで一番大きな総合病院です。歯科にも対応可能です。
タブリーズ
タブリーズ空港の1階到着フロアには救護所があり、救急救命士が24時間常駐しております。応急処置に加え、要すれば市内の病院への救急車での搬送も調整してくれるので、もし空港内で体調が悪くなったら、まずここを受診することをお勧めします。
- (1)Shams Tabriz Hospital(シャムズ・タブリーズ・ホピタル)
- 所在地:Between Abersan crossroad and Abbasi crossroad, Tabriz
- 電話:(041)-3658-3030
- 概要:私立総合病院。小児科も含めて24時間救急対応。外国人患者対応部門があり、必要に応じて診察に英語通訳が同伴してくれます。追加料金を払えば個室入院が可能です。建物はやや古いですが、院内の英語表記は非常にふんだんにあり、受診しやすいです。
- (2)Behboud Hospital(ベバウド・ホスピタル)
- 所在地:Nowbar, Southern Artesh, Tabriz
- 電話:(041)-31555
- 概要:私立総合病院。小児科も含めて24時間救急対応。歯科も対応可。外国人患者対応部門があり、必要に応じて診察に英語通訳が同伴してくれます。追加料金を払えば個室入院が可能です。
9 その他の詳細情報入手先
10 一口メモ(もしもの時の現地語)
- 医師:ドクトル、ペゼシュク
- 飲み薬:ダールー
- 注射:アンプール、タズリーク
- 頭痛:サルダルド
- 胸痛:スィネダルド
- 腹痛:デルダルド
- 下痢:エスハール
- 発熱:タブ
- 吐気:タハッヴォ
- 傷:ザフム
- 具合が悪い:ハーレ マン フーブ ニースト
- 病院へ連れて行って欲しい:ロトファン マン ラ ベ ビーマーレスターン ベレスニッド
- 救急車:アンボランス
「世界の医療事情」冒頭ページの一口メモを参照ください。