世界の医療事情

フィリピン

平成30年10月

1 国名・都市名(国際電話番号)

 フィリピン共和国(マニラ,セブ,ダバオ)(国際電話国番号63)

2 公館の住所・電話番号

在フィリピン日本国大使館 (毎週土日休館)
住所:Embassy of Japan in Philippines, 2627 Roxas Boulevard, Pasay City, Metro Manila, 1300, Philippines (P.O. Box 414, Pasay Central Post Office, Pasay City, Metro Manila, Philippines)
電話:(02)-551-5710,FAX:(02)-551-5780
ホームページ:https://www.ph.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html別ウィンドウで開く
在セブ領事事務所 (毎週土日休館)
住所:Consular Office of Japan in Cebu, 7th Floor, Keppel Center, Samar Loop cor., Cardinal Rosales Avenue, Cebu Business Park, Cebu City, Philippines (P.O. Box 1250, Cebu City, 6000, Philippines)
電話:(032)-231-7321 / 231-7322,FAX:(032)-231-6843
ホームページ:https://www.ph.emb-japan.go.jp/itpr_ja/00_000137.html別ウィンドウで開く
在ダバオ領事事務所 (毎週土日休館)
住所:Consular Office of Japan in Davao, 4th Floor, BI Zone Building, J.P. Laurel Ave., Bajada, Davao City, Philippines (P.O. Box 80637, Davao City, 8000, Philippines)
電話:(082)-221-3100,FAX:(082)-221-2176
ホームページ:https://www.ph.emb-japan.go.jp/itpr_ja/00_000138.html別ウィンドウで開く

(注)土日以外の休館日は暦年ごとにホームページにて案内していますので,ご覧ください。

4 衛生・医療事情一般

 フィリピンは熱帯モンスーン気候帯に属し,年間を通じて高温多湿であるものの,比較的雨の少ない乾期(12月から2月),厳しい暑さが続く暑期(3月から5月),蒸し暑くなる雨期(6月から11月)に季節分けされています。

 雨期には水害が発生しやすく,衛生状態が悪化し,汚染された飲食物による食中毒や感染性腸炎が流行します。また,蚊が発生しやすく,毎年デング熱の流行も認められています。

 国土は7,000余りの島々から成り立っており,それぞれの島や地域によって流行する疾病が異なることも特徴の一つです。

 マニラ首都圏の衛生状態は年々改善されつつあるものの,排気ガスによる大気汚染がひどく,年間を通じて呼吸器系の疾患が多く認められています。

 医療水準は,都市部と地方の格差が大きく,マニラ首都圏では近代的な設備を整えた私立総合病院で最先端の医療を受けることも可能ですが,地方都市では医療施設の老朽化が進んでいるほか,衛生状態も悪く,安心して医療を受けられる水準には達していません。

5 かかり易い病気・怪我

(1)食中毒

 当地で最も頻繁に見られる疾患です。主に細菌やウイルスに汚染された飲食物を経口摂取することにより発症します。主な症状は腹痛,嘔吐,下痢ですが,発熱や倦怠感,血便等を伴うこともあります。潜伏期間はまちまちです。人から人へ直接うつることはありませんが,吐物や排泄物を介して感染することがあります。

(2)デング熱

 デングウイルスを有する蚊に刺されることで感染します。潜伏期間は4~7日間で,突然の高熱,頭痛,関節痛,発疹が主症状です。地方都市を中心に毎年流行し,この数年,年間に10~20万人の感染者が報告されています。最も重要な予防策は,肌の露出を避けたり忌避剤を使用するなど,蚊に刺されないようにすることです。

(3)ジカ熱

 2016年以降,中南米や東南アジアで流行しているジカウイルス感染症が,フィリピン国内でも報告されています。デング熱と同様に蚊に刺されることによって感染します。症状は比較的軽いことが多いですが,妊婦が感染すると先天奇形などの原因となることが知られており,蚊に刺されないように注意が必要です。

(4)マラリア

 マラリア原虫を有する蚊に刺されることで感染します。潜伏期間は2週間程度であることが多く,デング熱と同様に高熱や頭痛,関節痛といった症状が認められます。過去数年間,マニラ首都圏やセブ島での発生例は認められていませんが,地方では感染が確認されていますので,旅行前に流行の有無を確認されることをお勧めします。予防策は蚊に刺されないようにするほか,抗マラリア薬を予防的に服用する方法があります。

(5)A型肝炎

 感染者から排泄される糞便で汚染された飲食物(野菜,水,貝類,ミルク等)を経口摂取することによって感染します。発熱,全身倦怠感,食欲不振が主な症状です。ワクチンを接種することにより予防が可能です。

(6)狂犬病

 当地では毎年多くの人が狂犬病で亡くなっています。発症後の死亡率はほぼ100%で,そのウイルスは犬のみならずコウモリやネズミなどの野生動物も有するため,動物に噛まれた場合は,早めに医療機関を受診されるようお勧めします。

(7)麻疹(はしか)

 ウイルス性の全身感染症で,非常に感染力が強く,感染すると肺炎や脳炎などの重篤な合併症を引き起こすことがあります。ワクチンを接種することで予防が可能です。過去に感染の既往がなく,ワクチン2回接種(1歳時および学童期以降)を完了していない方は,感染のリスクがありますのでワクチン接種をお勧めします。

(8)結核

 世界保健機関(WHO)はフィリピンを「結核高負担国」に指定しています。フィリピンは結核の「高発生国」で,多剤耐性結核(MDR-TB)も多く認められています。貧困層では充分な治療が行われていないことが多いため,注意が必要です。

(9)HIV感染・エイズ,性感染症

 フィリピンでは,HIV感染を含む性感染症が増加傾向にあります。節度ある行動が求められます。

6 健康上心がける事

(1)生水や水道水は飲用に適していません。屋台や路地で販売されている飲食物も衛生上問題があります。食中毒予防のため,食事はホテルあるいは清潔なレストランで,よく加熱調理されたものを食べるようにしてください。

(2)日差しが非常に強く,湿度が高いため,外出する際には日焼け止めを使用し,帽子着用の上,こまめに水分を補給するよう心掛けてください。

(3)地方へ行く場合や緑の多いところでは,蚊にさされないよう,長袖・長ズボンを着用し,虫除けスプレーを併用してください。

(4)狂犬病予防のため,できるだけ動物には手を出さないよう注意してください。

(5)首都圏を中心に大気汚染がひどいため,外出後の手洗いとうがいを励行してください。

7 予防接種(ワクチン接種機関を含む)

 現地のワクチン接種医療機関等についてはこちら

(1)赴任者に必要な予防接種(成人,小児)

  • 成人:A型肝炎,B型肝炎,破傷風,日本脳炎,狂犬病等の予防接種を推奨しています。
  • 小児:日本の定期接種に加え任意接種を行うことを推奨しています。

(2)現地の小児定期一般接種一覧

現地の小児定期一般接種一覧
初回 2回目 3回目 4回目
BCG 出生時      
B型肝炎 出生時 4週 10週 14週
DPT(ジフテリア・百日咳・破傷風) 生後6週 10週 14週  
インフルエンザ菌b型(Hib) 生後6週 10週 14週  
ポリオ(OPV) 生後6週 10週 14週(OPV/IPV同時接種)
肺炎球菌 生後6週 10週 14週  
ロタウイルス 生後6週から32週の間に3回接種  
麻疹(はしか) 生後 9ヶ月      
MMR(麻疹,おたふく風邪,風疹混合ワクチン) 生後12ヶ月      

(3)小児が現地校に入学・入園する際に必要な予防接種・接種証明

幼稚園

 入学に際して接種証明を義務づけている施設は少なく,通常の予防接種を済ませていれば問題はないものと思われます。

インターナショナル・スクール

 入学に際し下記の予防接種を済ませていることが求められます。回数等は児童の年齢により異なりますので学校にお問い合わせ下さい。

DPT/DT, Tetanus, Polio, Measles, Mumps, Rubella, Hepatitis A, Hepatitis B

8 病気になった場合(医療機関等)

 マニラ首都圏やセブには,日本語医療通訳や受診サポートを行う日本人スタッフが常駐している医療機関があります。必要とする通訳サポートの内容,海外旅行傷害保険の加入状況,加入されている保険会社によって,有償となる場合もありますが,外国語での受診に不安がある時など活用いただくのも一案です。

 当地では,医療機関受診の際,診療費の前払いや支払能力の提示を求められますので,現金,クレジットカード,海外旅行傷害保険証書などを忘れずにご準備下さい。

Makati City, Metro Manila マカティ市(マニラ首都圏)

(1)マニラ日本人会診療所
所在地:23F Trident Tower, 312 Sen. Gil Puyat Ave., Makati City
電話:(02)-818-0880 / (02)-819-2762
ホームページ:http://www.jami.ph/clinic/別ウィンドウで開く
診療時間:月~金曜日 8時30分~11時,13時30分~16時,土曜日 8時30分~11時00分(日・祭日は休診)
(2)Makati Medical Center (救急外来あり)
所在地:2 Amorsolo cor. Dela Rosa St., Makati City
電話:(02)-888-8999
ホームページ:http://www.makatimed.net.ph別ウィンドウで開く

Taguig City, Metro Manila タギッグ市(マニラ首都圏)

(1)St. Luke’s Medical Center Global City (救急外来あり)
所在地:32nd St., Bonifacio Global City, Taguig City
電話:(02)-789-7700
ホームページ:http://www.stlukes.com.ph別ウィンドウで開く

Pasay City, Metro Manila パサイ市(マニラ首都圏)

(1)San Juan De Dios Hospital (救急外来あり)
所在地:2772 Roxas Boulevard, Pasay City
電話:(02)-831-9731

Manila City, Metro Manila マニラ市エルミタ地区(マニラ首都圏)

(1)Manila Doctors Hospital (救急外来あり)
所在地:667 United Nations Avenue, Ermita, Manila City
電話:(02)-558-0888
ホームページ:http://maniladoctors.com.ph別ウィンドウで開く

Muntinlupa City, Metro Manila モンテンルパ市アラバン地区(マニラ首都圏)

(1)Asian Hospital and Medical Center (救急外来あり)
所在地:2205 Civic Drive, Filinvest Corporate City, Alabang, Muntinlupa City
電話:(02)-771-9000 / (02)-876-5755(救急外来)
ホームページ:http://www.asianhospital.com別ウィンドウで開く

Cebu City セブ市

(1)Chong Hua Hospital (救急外来あり)
所在地:Don Mariano Cui St., Fuente Osmena, Cebu City
電話:(032)-255-8000
ホームページ:http://www.chonghua.com.ph別ウィンドウで開く
(2)Chong Hua Hospital Mandaue (救急外来あり)
所在地:Mantawi International Drive, Subangdaku, Mandaue City
電話:(032)-233-8000
ホームページ:http://www.chonghuahospital.org別ウィンドウで開く
(3)Cebu Doctors’University Hospital (救急外来あり)
所在地:Osmena Boulevard, Cebu City
電話:(032)-255-5555 / (032)-253-7511
ホームページ:http://cebudocgroup.com別ウィンドウで開く
(4)Perpetual Succour Hospital (救急外来あり)
所在地:Gorordo Avenue, Lahug, Cebu City
電話:(032)-233-8620
ホームページ:http://www.perpetualsuccourcebu.com別ウィンドウで開く
(5)セブ・ジャパニーズ・クリニック(Cebu Japanese Medical Clinic
所在地:1F, Maayo Building, The North Park, UN Avenue corner Plaridel St., Mandaue City
電話:094-5855-4787
ホームページ: http://maayo-jp.ph別ウィンドウで開く
診療時間:月~土曜日 8時30分~16時30分

Davao City ダバオ市

(1)Davao Doctors Hospital (救急外来あり)
所在地:118 Elpido Quirino Avenue, Davao City
電話:(082)-222-8000
ホームページ:http://www.ddh.com.ph別ウィンドウで開く
(2)Brokenshire Memorial Hospital (救急外来あり)
所在地:Brokenshire Heights, Madapo, Davao City
電話:(082)-305-3525, (082)-305-3170
ホームページ: http://brokenshire.org/bmh/別ウィンドウで開く
(3)San Pedro Hospital (救急外来あり)
所在地:C. Guzman St., Barangay 14-B, Davao City
電話:(082)-222-6100
ホームページ:http://www.sanpedrohospitaldavao.com/別ウィンドウで開く
(4)Davao Medical School Foundation Hospital (救急外来あり)
所在地:DMSF Drive, Bajada, Davao City
電話:(082)-227-9331
ホームページ:http://www.dmsf.edu.ph/dmsf/別ウィンドウで開く

9 その他の詳細情報入手先

(1)在フィリピン日本国大使館 ホームページ:https://www.ph.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html別ウィンドウで開く

(2)フィリピン保健省 ホームページ: http://www.doh.gov.ph/別ウィンドウで開く

(3)世界保健機構(WHO)ホームページ: http://www.who.int/countries/phl/en/別ウィンドウで開く


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