世界の医療事情

令和4年10月1日

1. 国名・都市名(国際電話国番号)

 ミャンマー連邦共和国(ヤンゴン市)(国際電話国番号95)

2. 公館の住所・電話番号

在ミャンマー日本国大使館 (毎週土日休館)
住所:Embassy of Japan, No. 100, Natmauk Road, Bahan Township, Yangon
電話:01-549644~8
ホームページ:https://www.mm.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html別ウィンドウで開く

※土日以外の休館日は暦年ごとにホームページにて案内していますので、ご覧ください。

4. 衛生・医療事情一般

(ア)ミャンマーの気候

 ミャンマーの気候は、大きく次の3つに分けられます。

  • 暑季(3月~5月):最も暑い季節です。熱中症や脱水に注意しましょう。この時期は、紫外線も非常に強いため、日焼け止めやサングラスの使用をお勧めします。
  • 雨季(6月~10月):ウイルスにとって活動しやすい季節です。また、ミャンマーでは、雨季に季節性インフルエンザが流行します。蚊が媒介するデング熱も流行しやすいため、虫除け対策を行ってください。食中毒にも特に注意が必要な季節です。
  • 乾季(11月~2月):ミャンマーで最も過ごしやすい時期です。

(イ)ミャンマーの医療事情

 狭心症や心筋梗塞などの緊急性の高い疾患に対応できる医療施設は非常に限られており、当地で急性心筋梗塞重症例となった場合は生命の危険に直結します。

 ヤンゴン市内には医療設備が整っている私立医療機関もありますが、当地の病院の設備、医療は先進国と比べて20年~30年ほど遅れている印象があります。医師の多くは非常に熱心に医学知識を学んでいますが、当地の外国人や裕福層は、重大な疾患の際には国外の医療施設を受診することも多く、当地での診療の経験が限定されるため、優秀な人材は国外に出て行く例も多数あります。したがって、設備、衛生、特に看護職などの人的な面でまだまだ非常に貧弱な医療事情と言わざるを得ません。

 ヤンゴン市内においては、外国人や富裕層は、先進国のような設備や衛生システムに近い手術室等を有する私立のインターナショナルクリニックを利用することが多いですが、常に専門医が待機しているわけでは無く、予約に基づいて他の病院や国外からやって来る医師団による診療が行われていることも多いです。

 外国人の利用が多い私立病院のうちのごく一部を除いて、ほとんどの病院では、入院する際に、付添人や食事を患者側が自分で用意しなければなりません。当地での外科手術は可能な限り避けるべきです。また、たとえ正常な妊娠経過であっても、当地での出産はお勧めできません。

 国外への緊急移送も考慮して、搬送費用も含めた海外旅行傷害保険への加入(治療費、搬送費用併せて上限までの加入)をお勧めします。また、保険証券とパスポートのコピーは常に携帯し、緊急時に備えましょう。もちろんそれらの原本保管場所も同行者や添乗員、家族など全員で把握し、「患者さん本人しか知らない」という状況は避けて下さい。このように当地滞在中は常に「備えあれば憂いなし」を心がけてください。

5. かかり易い病気・怪我

 ほとんどが経口感染症、飛沫感染症や蚊等の昆虫に刺されてかかる病気です。

(ア)経口感染症:

 当地では、細菌性下痢症に容易に感染します。毒性の強い細菌に感染しない限りは、脱水症状にならないように適宜水分を補給し、菌を出してしまえば改善しますので、必要以上に神経質になる必要はありません。細菌性の下痢では、下痢止めを使いすぎると、かえって腸内で毒性の強い菌が増え、症状を悪化させることがありますので、注意が必要です。なお、衰弱が著しい場合や、何日も下痢や発熱が続く場合などは、必ず医療機関を受診して下さい。多くは、病原性大腸菌、サルモネラ、カンピロバクター、腸炎ビブリオ、コレラ菌、赤痢菌、ノロウイルス、アメーバ赤痢などが原因です。そのほか、汚染されたプールなどでの水泳、アイスクリーム、露天で売られている生ジュースなどにも注意が必要です。このほか旅行での疲労、暴飲暴食、慣れない食べ物(ミャンマー料理は基本的に使い回しの油を多く使用)が原因で起こる下痢などもあります。

(イ)虫刺症(ダニ、ノミ、南京虫、アリ等による虫刺咬症):

 これらに刺されるとかなり痒みが強く、人によっては局所が腫れ上がることがあります。高温多湿の気候はダニなどが生息しやすい環境です。バスや鉄道、飲食店の椅子などに潜んでいることも多々あります。防虫対策に十分気をつけてください。

(ウ)各種寄生虫症:

 経口感染するもの以外にも、経皮的に感染するもの(裸足で作業する農民に多い)なども広くアジア諸国に存在しますので、不用意に川や池、貯水池に入ったり、裸足で歩いたりしないように気を付けてください。経口感染(多くは回虫)の場合は、薬局で駆虫剤を購入することが出来ます。現地の人は、診断的治療あるいは予防的に、かつての日本のように定期的に内服している人もいます。

(エ)デング熱・チクングニア熱:

 雨季の5月から10月頃にヤンゴン市内でも流行します。毎年邦人の感染例も少なくありません。昼間に活動するネッタイシマカに刺されないように配慮することが必要です。虫除け、蚊取り線香などを使用し、身を守ってください。デング熱は、発熱・頭痛・筋肉痛・皮膚の発疹といった症状がみられますが、一部は重症化し、血小板数の低下、時にデング出血熱に移行して死亡する人もいます。チクングニア熱は発熱と関節痛が必発し、筋肉痛、リンパ節腫脹などがみられることもあります。デング熱・チクングニア熱にはワクチンや直接有効な治療薬は存在せず、安静と対症療法を行うことになります。アジア各国でジカ熱の発生もみられていますが、デングウイルスとジカウイルスは同じ蚊が媒介しますので、ミャンマーに持ち込まれた場合に流行する可能性があり、防蚊対策は重要です。

(オ)マラリア・日本脳炎等:

 ヤンゴンやマンダレーなどの都市部で感染することはほとんど無いと言えます。地方へ行かれる方は蚊に刺されないよう注意しましょう。マラリアはタイプによっては死亡することも少なくない疾患です。マラリア流行地域に滞在後、悪寒・高熱・震え・熱発作などがみられた場合、マラリアの可能性も含めて医師に判断を仰いでください。日本脳炎は発症した場合その20~40%が死に至ります(突然の高熱、頭痛、嘔吐や意識障害)。流行地域を訪れる場合は予防接種をお勧めします。

(カ)有毒動物咬刺傷:

 庭などの物陰は注意する必要があります。毒蛇やムカデなどの有毒動物が生息していますので、万が一受傷した場合は、速やかに病院を受診してください。

(キ)性・血液感染症:

 性感染症やHIV感染症、B型・C型肝炎などがあります。行動には十分注意してください。

(ク)熱中症:

 暑季の3~4月はかなり高温になります。日中はできるだけ炎天下での行動は避け、こまめに水分を補給することが大切です。汗をかくと体内の塩分も失われます。スポーツドリンクも当地で購入できますので、有効に利用してください。

(ケ)インフルエンザ:

 当地では季節性インフルエンザは雨季に流行し、例年概ね7~8月頃に流行のピークがあります。したがって、予防接種(南半球対応用)は5~6月初旬頃までに終えておくことをお勧めします。加えて、乾季の10月~2月にも発生がみられますのでご注意ください。以前は、南半球対応用ワクチンしか購入できませんでしたが、近年は北半球対応用ワクチン(日本で冬季に使用されているものと同様)の接種も可能となってきました。例年11月頃に流通が開始し、病院で接種を受けることが可能です。

(コ)狂犬病:

 野生動物(犬に限らずコウモリなどの哺乳類全般)は、狂犬病に罹患している可能性があるため、野生動物に噛まれた場合には、咬傷部位を流水・石けんで15分間以上十分に洗浄後、当日中(24時間以内)に医療機関を受診して、ワクチン接種など適切な処置を受けてください。狂犬病は発症するとほぼ100%死亡する疾患です。

(サ)結核:

 当地では、結核患者が非常に多いため注意が必要です。ミャンマーは、WHOの指定する結核高まん延国の一つです。

(シ)交通事故:

 ヤンゴンでは運転マナーが荒く、また、道路のところどころに穴があいていたりもするので、車やバイクとの衝突や転倒による怪我をしないよう常に注意が必要です。交通事故の証明書類は、政府系の病院で発行してもらう必要があります(ヤンゴンではヤンゴン総合病院)。

6. 健康上心掛ける事

(ア)十分に火を通して調理したもの、ミネラルウォーターなど、安全なものを飲食してください。レストランであっても必ずしも安心はできません。加熱後時間の経ったもの、食堂に備え付けられている調味料などは高温多湿の環境下で汚染されていることも多く、特に注意が必要です。

(イ)蚊が媒介するデング熱やマラリアの他、血液や体液を介して感染する性感染症やHIV感染症、B型・C型肝炎など、各種感染症に注意し、感染予防策を講じてください。

(ウ)疲労をためないよう、また暴飲暴食などを避けるようにしてください。

(エ)気分転換をはかり、ストレスをためないようにしてください。

(オ)近年、自動車の数が増加し、交通事故も増えています。手術や輸血が必要となるような交通事故による怪我には十分ご注意ください。

7. 予防接種

 現地のワクチン接種医療機関等についてはこちら(PDF)別ウィンドウで開く

(ア)赴任者に必要な予防接種

 途上国全般で必要なA・B型肝炎、破傷風、腸チフスを特にお勧めします。狂犬病ワクチンの暴露前接種に関してはいろいろな考えがありますので、医師とよく相談してください。地方では日本脳炎の発生がありますので、日本脳炎ワクチンの接種もお勧めします。

 小児の渡航者は、日本で定期予防接種として定められたワクチンを接種しておくことが必要です。また、任意接種とされているもののうち、流行性耳下腺炎(おたふく風邪)、A型肝炎等の接種も勧められます。これらは、おおむね当地でも接種可能ですが、渡航前にトラベルクリニック等を受診し、接種計画を立てることをお勧めします。

(イ)現地の小児定期予防接種一覧

ミャンマーの小児定期予防接種
予防接種の種類 1回目 2回目 3回目
BCG 出生時か2ヶ月※    
B型肝炎 出生時※※    
DPT、B型肝炎、 Hib
(5価ワクチン)
2ヶ月 4ヶ月 6ヶ月
肺炎球菌 (PCV) 2ヶ月 4ヶ月 6ヶ月
経口ポリオ※※※ 2ヶ月 4ヶ月 6ヶ月
不活化ポリオ※※※ 4ヶ月    
日本脳炎※※※※ 9ヶ月~15歳    
MR 9ヶ月    
麻疹 1年6ヶ月    
ロタウイルス 2ヶ月 4ヶ月  
HPV 9~10歳(女子)    

DPT: ジフテリア・百日咳・破傷風
Hib: インフルエンザ菌b型
MR: 麻疹・風疹
HPV:ヒトパピローマウイルス

※ 出生時に接種できなかった場合は2ヶ月以内に接種。あるいは2ヶ月時点で他のワクチンと一緒に接種。

※※ 出生後24時間以内の接種が原則、接種できなかった場合は7日以内に接種。

※※※ ポリオは経口と注射ワクチン両方を上記スケジュールで接種。

※※※※ 生ワクチン(日本では不活化ワクチンを接種)。

(ウ)小児が現地校に入学・入園する際に必要な予防接種・接種証明

 日本人の児童、生徒は現地の小中学校に入学できません。ヤンゴンには日本人学校とインターナショナルスクールがあり、どちらかに入学することになります。日本人学校入学に際し必要な予防接種や特別な接種証明は必要ありません。インターナショナルスクール入学にはDPT、ポリオ、BCG、麻疹、流行性耳下腺炎(おたふく風邪)、風疹、A・B型肝炎の予防接種証明等が求められるのが一般的です。

8. 病気になった場合(医療機関等)

救急車を依頼する場合

  • 救急車:「192」 (繋がらないことが多い)
  • ミャンマーメディカルアソシエーション MMA (ヤンゴン市内)
    ホットライン 1830 もしくは 09-421060999 / 09-421063999/ 09-421072999
    (無料。同乗する医師が救急と認めない場合には使用できない。使用時の寄付を受け付けている。)
  • 各病院の所有する救急車を依頼(有料)。

※日本のように、救急車が確実に迅速に来るとは限らないため、他に移動手段があれば、直接医療機関に向かったほうが早いことが多い。

○ヤンゴン市

【外来のみ・入院設備無し】

(1)Yangon Japan Medical Centre
(日本語を話せるミャンマー人医師と看護師、日本人事務が常駐)
所在地:No.168/A, Dhama Zedi Road, Shwegonedaing Ward(West), Bahan Touwnshiop
電話:01-502-776、01-502-876、09-449-533-751(英語、ミャンマー語、日本語可)
診療時間:月~金曜日 8時~16時、土曜日 8時~11時30分 予約不要
概要:すべて日本語で受診可。薬局、検査室、X線検査、超音波検査、肺機能、眼底、眼圧、聴力、骨密度検査あり。ミャンマー国内からのオンライン相談・薬処方可。日本人専門医とのオンライン医療相談可。健康診断、人間ドック、婦人科検診あり、日本語/英語/ミャンマー語による健康診断結果発行、日本人医師によるオンラインでの結果説明と健康相談可。各種予防接種可。海外旅行保険利用可(事前確認要)。クレジットカード可。
ホームページ:https://www.facebook.com/YJMCmyanmar/別ウィンドウで開く
(2)Myat Mon Tokyo Clinic
(ミャンマー人医師:日本語堪能)
所在地:No.990 The Mingalar Road, South Okkalapa Touwnshiop
電話:09-9568-36131(日本語可)、ジャパニーズヘルプデスク09-77689-6891
診療時間:月~土曜日 9時~13時 完全予約制(WEBまたは電話)日曜日・祝日 休診
概要:内科、産婦人科、小児科、整形外科、眼科、耳鼻科、健康診断。ミャンマー人医師のミント院長は日本に18年在住し、東京医科歯科大学医学部博士課程修了。デング熱は院内で判定可能。各種予防接種可。海外旅行保険可。クレジットカード可。
ホームページ:http://mmclinic.tokyo/別ウィンドウで開く
(3)International SOS Clinic(国外緊急搬送サービスあり)
所在地:37 Kaba Aye Pagoda Rd, Mayangone T/S (Inya Lake Hotel敷地内)
電話:01-657922、09-420114536
診察時間:月~土曜日8時~19時30分、外国人医師とミャンマー人医師常勤(英語可)。
平日17時以降、土曜日12時以降、日曜日・祝日は、ミャンマー人医師対応(英語可)。救急は24時間対応。
概要:一般内科、小児科、整形外科、産婦人科、皮膚科、各種予防接種可。検査室、薬局、X線検査、超音波検査あり。国外緊急移送対応可。
ホームページ:https://www.facebook.com/sosclinicyangon/別ウィンドウで開く
(4)Samitivey Parami Clinic
所在地:9E/2, Kabar Aye Pagoda Road, Ward No.(7), Mayangone Township, Yangon
電話:01-656732、01-660545、09-424274301
診療時間:月~土曜日 7時~18時
概要:一般内科、完全予約制で専門科診療も可能。X線検査、超音波検査あり。各種予防接種可。日常診療で外国人が受診しやすい。
ホームページ:https://www.samitivejhospitals.com/page/samitivej-international-myanmar-8-mile-clinic別ウィンドウで開く

【総合病院・救急車】

(1)AR YU International Hospital
(日本語通訳サービス:ブルーアシスタンス 日本語直通電話:09-4513-20490)
所在地:No. 400 Kyaik ka San Road, Tamwe Township, Yangon
電話:01-9376200(Press 2 for English)
概要:24時間対応の救急外来あり。2019年に開院したタイ系医療機関の総合病院。産婦人科、小児科対応可。128列CT、MRI(1.5テスラ)、マンモグラフィー、冠動脈造影設備あり。入院の際、食事の提供がある。健康診断可(結果は英語で発行可)。
ホームページ:https://aryuhospital.com/別ウィンドウで開く
(2) Victoria Hospital
所在地:No. 68 Taw Wing Rd, 9 Mile, Mayangone Township
電話: 01-9666141、09-783666141~142
概要:24時間対応の救急外来あり。ヤンゴン国際空港から車で10分の総合病院。128列CT、MRI(1.5テスラ)、マンモグラフィー、冠動脈造影設備あり。循環器、耳鼻科に定評あり。入院の際、食事は提供はないが病院側でアレンジ可能、救急車サービスあり。
ホームページ:https://www.victoriahospitalmyanmar.com/別ウィンドウで開く
(3)Asia Royal Hospital (心疾患、脳神経外科疾患はここを受診するべき)
所在地:14 Baho Road, Sanchaung Township
電話:01-2304999、01-7538055
概要:24時間対応の救急外来あり。総合病院。循環器内科には定評がある。128スライスCT、MRI(1.5テスラ)、冠動脈造影設備あり。
ホームページ:https://www.asiaroyalhospital.com/別ウィンドウで開く
(4)Grand Hantha International Hospital
所在地:No. 3, Narnat Taw Street, Corner of Kyee Myin Daing and Strand road, Kamaryut Township
電話:01-523000、01-523111、01-231-7617
概要:24時間対応の救急外来あり。2017年に開院した700床の総合病院で、最新の医療機器を揃えている。384スライスCT、MRI(3テスラ)、DEXA(骨密度測定)、3Dマンモグラフィー、冠動脈造影、ESWL(体外衝撃波結石破砕術)設備あり。入院の際、食事の提供がある。
ホームページ:http://www.grandhantha.com/grandhantha/別ウィンドウで開く
(5)Pun Hlaing Siloam Hospital
所在地:Pun Hlaing Golf Estate Avenue, Hlaing Thayar Township
電話:09-772889922、09-772889911(救急)
概要:24時間対応の救急外来あり。日本人が多く暮らす地域からは離れているが、ゴルフコースに隣接、ダウンタウン及びスターシティに関連クリニックを有し、救急車も所有している。ミャンマー人も外国人も同料金。入院の際、食事の提供がある。
ホームページ:https://www.punhlainghospitals.com/別ウィンドウで開く
(6)Parami General Hospital
所在地:No.60 G-1, New Parami Rd, Mayangone Township
電話:01-660083、01-651674、01-657228~232、01-657930(救急)
診療時間:月~金曜日8時~18時、土曜日8時~12時、日・祭日休診。
概要:24時間受付の救急外来あり。院長は小児科医。外国人が受診しやすい病院。各種予防接種可。
ホームページ:http://paramihospitalygn.com/別ウィンドウで開く

【眼科】

(1)Myanmar Eye Centre
所在地:GRAND HANTHA International Hospital 2nd floor, No (3), Corner of Nar Nat Taw Street and Kyee Myin Daing Kan Nar Road, Kamaryut Township, Yangon
電話:09-428635000、09-444437809
診察時間:月~土曜日 9時~16時、日・祝日休診
概要:眼科専門医 Dr. Zaw Minn Din勤務(要予約)
ホームページ:https://myanmareyecentre.com/en別ウィンドウで開く

【皮膚科】

(1)Victoria Hospital
所在地:No.68 Taw Wing Rd, 9 Mile, Mayangone Township
電話:01-9666126、01-9666127、01-9666128
診察時間:月・水・金・日曜日 8時~9時 Dr. Win Naing(要予約)
(2)Sakura Hospital
所在地:No.23, Shin Saw Pu Road, Sanchaung Township
電話:01-512668
診察時間:18時~19時 Dr.Aung Gyi(日本語可、要予約)

【耳鼻咽喉科】

Victoria Hospital
所在地: No.68, Tawwin Rd, 9 Mile, Mayangone Township
電話:01-9666126、01-9666128、01-9666135、01-9666141、09-783666141~2
概要:曜日によって診察時間が異なるため、要確認。

【歯科】

(1)Shwe Bhone Dental Care Orthodontic & Implant Center(日本人歯科医師勤務)
所在地:No. 73-5 Yadana Lane 3, Bauk Htaw, Thingangyun Township
電話:09-789002888、 09-789003888
診察時間:月~日曜日 10時~13時、14時30分~19時 日本人歯科医Dr. HARA Yoshiakiによる診療は火・水曜以外の10時~16時(要予約)
(2)Dent Asia Royal Dental Clinic
所在地:11 Baho Stree, Sanchaung Township(Asia Royal Hospital前)
電話:09-255255533、09-255255534
診察時間:9時~17時
概要:Dr. Kyu Kyu Swe Win(日本語可、要予約)。2019年改修。
ホームページ:https://www.facebook.com/DentAsiaRoyal/別ウィンドウで開く

【臨床検査施設】

(1)SML Advanced Medical Laboratory and Diagnostics Center
所在地: No.003-004, Dagon Tower, Kabar Aye Pagoda Rd, Shwe Gon Dine Junction, Bahan Township
電話:01-544463~5、01-552993
診察時間:月~土曜18時30分~18時
概要:専門医は要予約。一般内科等の診察も受けられるが、主に臨床検査の施設。血液検査、レントゲン検査、心電図検査、超音波検査、骨密度検査など実施可能。
ホームページ:https://sml-healthcare.com/別ウィンドウで開く
(2)PATHLAB
所在地:No.16, Kyak Ka San Street, Pone Ner Kone Quarter, Tamwe Township
電話:09-420100178、09-420100788、09-420100789
診察時間:毎日7時~19時
概要:主に臨床検査を行うための施設。
ホームページ:https://pathlab.com.mm/別ウィンドウで開く

【薬局】

 受付では英語があまり通じないこともあるので、目的の医薬品について製品名では無く、成分名(一般名)を英語で記載したメモを持って行くとよいでしょう。医師の処方箋が無くてもほとんどの医薬品は購入可能です。ジェネリックを含むいくつかのメーカーの医薬品が置いてありますが、一番価格の高い欧米製を選択するのが無難です。

(1)Golden Bell
所在地:006 Yuzana Tower, Shwe Gon Dine Junction, Bahan Township
電話:01-558213、01-552840、09-880111365、09-780807575
概要:かなりの種類の医薬品入手が可能。
ホームページ:https://www.facebook.com/GoldenBellPharmacy別ウィンドウで開く
(2)AA Pharmacy
所在地:146, Middle Block, Sule Pagoda Rd., Kyauktada Township
電話:01-253231、01-242651
概要:ダウンタウン中心部に位置。
(3) Myittar Mon Pharmacy
所在地:141/143, Anawrahta Rd., Corner of Lanmadaw St. and Ward (7), Lanmadaw Township
電話:01-212104、224836
概要:ランマドー地区、中華街に位置。
(4)Sen Brothers
所在地:2361A, Shwe Bon Thar Rd., Pabedan Township
電話:01-388799

◎ネーピードー市

(1)Nay Pyi Taw General Hospital(公立)
所在地:Zabyu Kyetthayay Road, Mingalar Theiddhi Ward, Zabyu Thiri Township
電話:067-420096(救急部)、192(救急ダイヤル)。
概要:24時間受診可能、病床数1000床。
(2)Zabyuthiri Specialist Hospital
所在地:Pyinmana Taungnyo Road, Zabyuthiri Township
電話:067-550141~2
概要:24時間受診可能、病床数150床。
ホームページ:https://www.facebook.com/ZabuthiriSpecialistHospital/別ウィンドウで開く
(3)Outara Thiri Private Hospital
所在地:Corner of Yaza Thinga Ha Road & Thiri Mandine Street, Outara Thiri Township
電話:067-417350~3
概要:24時間受診可能、病床数300床。

○マンダレー市

(1)City Hospital Mandalay
所在地:Theikpan Street, Between 65th & 66th, Mandalay
電話:02-2832307、02-2847860、09-459142201、09-459142202、09-797008700(英語はPress 0)
概要:新市街に位置している。
(2)Mandalar Hospital
所在地:68 Street, between 32 & 33 Street, Mandalay
電話:09-423343640、09-423343641、09-796188100
概要:MRIあり。

○バガン市(ニャウンウー市)

(1)Naung U Hospital (公立)
所在地:Naung U Township
電話:061-60508(事務所)、09-33148232 (外来)

9. その他の詳細情報入手先

在ミャンマー日本国大使館 ホームページ: https://www.mm.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html別ウィンドウで開く

10. 現地語・一口メモ

 上記の私立病院では、診察の際、医師と英語で会話が可能です。受付で英語が通じなくても、言葉が通じない患者さんが来たら英語が分かる医師などを呼んでくれます。また、基本的に救急外来では、ほとんどのスタッフに英語が通じます。簡単な症状をミャンマー語で表現できると緊急時に役立ちますので、基本表現をいくつかご紹介します。英語については、「世界の医療事情」冒頭ページの一口メモ(もしもの時の医療英語)をご参照ください。

ミャンマー語表現

<急病時>

  • (救急車)を呼んで下さい: (ルゥナァティンイン)コーペェーバァ
    ※救急車は、現地語の他、「アンビュランス」でも通じることが多い。
  • (病院)へ行きたい: (セェーヨォオン)トゥワーヂンロォバァ
  • 医師: セヤウン
  • 日本大使館: ジャパンタンヨォオン
  • 警察: イェエー

<受診時>

  • ~が痛い: ~ナァデェエ
  • とても痛い: アヤン ナァデェエ 
  • 少し痛い: ネーネー ナァデェエ
  • 腹痛がする: バイッ ナァデェエ
  • 頭痛がする: ガウン カイッテ- 
  • 歯痛がする: トゥワーカイッテー
  • 腸が痛い: ワンカイッテー
    ※これは現地ではほぼ「アメーバ赤痢にかかった」という意味でしか使わない
  • 下痢している: ワン ショ-デェエ / ワン トゥワーデェエ
  • 熱がある: ピィャーデー
  • アレルギー体質です: アレッヂッ シィデェエ
  • 風邪: アエーミィヂーン
  • 下痢: ワンショーヂーン

<体の部位>

  • 頭部: ガウン
  • 目: ミェッロォオン
  • 鼻: フナァガウン
  • 口: バザッ
  • 歯: トゥワー
  • 喉: レェチャウン
  • 肩: パコォオン
  • 腕: レッピャン
  • 肘: ダダウン
  • 手: レッ
  • 指: レッチャウン
  • 胸: インダー
  • 背中: ヂョー
  • みぞおち: アシャイッ
  • 腹: ワンバイッ
  • 膝: ニョォタヂィー
  • 腰: カー
  • 腿: バウン
  • 足: チダウッ
  • つま先: チィヂャーウン

<その他>

  • (診断書)を下さい: (セェーフマッターン)ペェーバァ
  • 事故証明書: マトーダザァフム タウッカンザァ
  • 薬: セェー 
  • 注射: セェートーヂーン

11. 新型コロナウイルス関連情報

(ア)個人で行う基本的感染予防対策

 3密(密閉、密集、密接)の回避、マスクの着用、社会的距離の確保、頻繁な手指洗浄、咳エチケットなど、日本と同等の感染症対策を個人に求めています。衛生材料(マスク、フェイスシールド、消毒薬等)や迅速抗原定性検査キットは、当地で入手可能です。感染状況が悪化した場合は、自宅待機措置(stay at home)が当該地域に対し施行され外出や経済活動が制限されます。

(イ)感染者および濃厚接触者(2022年10月現在)。

 新型コロナ感染症状が疑われた場合には、ミャンマー人・外国人に関係なく全例、公立病院にて抗原検査もしくはPCR検査で陽性が判明した際には、状態に応じて政府指定の隔離施設(COVID-19診療指定病院およびCOVID-19 センター)、自宅あるいは指定ホテルでの待機を指示され療養及び治療を受けます。コロナ感染拡大の際は、病床の増床措置がとられますが、すぐに満床に近い状態となり、病状及び空床の有無により搬送先が決定されます。濃厚接触者は、ミャンマー保健省規則では、自宅またはホテルで7日間隔離措置、2日目に迅速抗原定性検査、6日目にPCR検査を実施となっていますが、実際には隔離のみがほとんどです。陽性患者の退所基準は、ワクチン接種歴とリスク因子(60歳以上、合併症、隔離困難)の有無により異なります。(1)無症状、ワクチン2回以上接種、リスク因子無し:10日間自宅隔離。(2)無症状、ワクチン2回以上接種、リスク因子あり:5日間隔離施設、退所後5日間高性能マスク(N95)着用。(3)無症状、ワクチン接種1回以下:7日間隔離施設、退所後5日間自宅隔離。(4)軽度~中等度症状、ワクチン2回以上接種:7日間かつ24時間発熱無しで隔離施設退所、退所後5日間高性能マスク(N95)着用。(5)軽度~中等度症状、ワクチン接種1回以下:11日間かつ24時間発熱無しで隔離施設退所、退所後5日間自宅隔離。(6)重症 入院21日間。実際には無症状及び軽症の場合、隔離施設ではなく自宅またはホテルでの療養も可能です。

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