世界の医療事情

マラウイ

平成28年7月26日

1 国名・都市名(国際電話番号)

 マラウイ共和国(国際電話国番号265)

2 公館の住所・電話番号

在マラウイ日本国大使館 (土日祝日休館)
住所:Area 14 Plot No.191 (Petroda Glass House), P.O.Box 30780, Lilongwe 3, Malawi
電話:01-770-284, Fax:01-773-528
ホームページ:http://www.mw.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html別ウィンドウで開く

(注)土日以外の休館日は暦年ごとにホームページにて案内していますので,ご覧ください。

4 衛生・医療事情一般

(1)気候

 首都リロングウェは標高約1,000メートルにあり,涼しい乾季(4~8月),暑い乾季(8~12月),雨季(12~4月)に大別されます。最も寒い6~7月の最低気温は10℃以下となり,最も暑い10月の最高気温は30℃を越えます。雨期は,激しい雨が短時間降り,その後晴天となり,気温が上昇します。内陸性気候のため,風が強く,空気は乾燥し,1日の寒暖差が大きいことが特徴です。一方,マラウイ湖周辺の標高は約500メートルで,1年を通じて暑く,直射日光もかなり強く,気温が37℃を越えることがあります。

(2)衛生・医療事情

 一般住民は衛生概念に乏しいため,水が原因と考えられる消化器感染症が多く,毎年コレラの流行や腸チフスの発生があるため,邦人は水道水を避けて,市販の飲料水を飲むのが一般的です。 HIV/AIDSとB型肝炎(HBV)の蔓延地域であり,性(血液)感染症に対する注意が必要です。また,貧困層やAIDS患者を中心に結核が蔓延しており,罹患率は人口10万対227(2014年)と日本の10倍以上ですが,医療機関を訪れない未診断者も多数いると考えられます。

 当地の医療水準は,教育・臨床レベルが低いだけでなく,医薬品や医療機器の絶対的な不足もあり,日本と同等の医療はまったく期待できません。医師や看護師の不足も深刻で,医師1人が人口5万人(2013年)に対応する世界最低の水準で,看護師の定員充足率は25%しかありません。医師の不足を補うためにClinical Officer(準医師)やMedical Assistant(医療助手)などの医師免許を持たない有資格者が実際の医療を支えており,外来では準医師による診察や治療を受けることが一般的です。ほとんどの病院は24時間対応となっていますが,夜間休日に医師や検査技師はいません。また,専門医は非常に少なく,受診できる曜日,時間,場所が限定されています。

 公立医療施設は,保健省が管轄する中央病院が北部のムズズ市,中央部のリロングウェ市,南部のブランタイヤ市とゾンバ市にあり,各県には県病院,さらにその下に各地域のヘルスセンターがあります。県立病院以上にしか医師はおらず,邦人は私立医療機関を受診する方が一般的です。ブランタイヤ市内を除くと私立医療機関は規模が小さいため,重篤な場合は中央病院や県病院を受診するしかありません。

 中央病院や主要な私立医療機関では,基本的な血液検査やX線検査が概ね可能ですが,停電で検査を受けられないことや故障中のまま機器が放置されていることがよくあります。マラリアの検査も概ね可能ですが,検査結果の評価や治療法が不適切な場合があるので注意してください。中央病院には手術室や集中治療設備がありますが,施設や機材が老朽化していることが多く,患者で常時混雑して,基本的な解熱鎮痛剤,抗生物質,ワクチンの在庫がないこともあります。当地の血液センターは需要の半分しか血液を供給できず,輸血によりマラリア・HIV・HBVなどに感染する危険があります。国内では心臓カテーテル検査や脳神経外科手術はできず,外科,整形外科,麻酔科などの専門医も極端に不足しており満足な治療を受けることできません。全身麻酔を要するような手術や複雑な処置,輸血などが必要な場合は,可能なかぎり南アフリカ共和国に移動して治療を受けることを勧めます。内視鏡検査の機材がある医療機関もありますが,感染症の危険や診断精度などの理由から検査は避けるべきです。国外への移送および医療先進国での治療には高額な費用がかかりますので,十分な補償の海外旅行傷害保険に必ず加入してください。マラウイの国際空港に空港クリニックはありません。

 公立病院およびミッション系病院は無料診療と有料診療に分かれ,受付や待合が別になっています。私立医療機関は原則前払いで,入院時に保証金を要求されることもあります。クレジットカードはほぼ使えず,海外旅行傷害保険のキャッシュレスサービスを使える施設もほとんどないので,費用は一旦自分で支払うことになり,現金がないとまず診察が受けられません。全ての医療機関で日本語は通じませんが,病院職員はほぼ全員が英語を話せます。

 公立・私立を問わず,外国人医師が診療にあたっていることがよくありますが,診療科や滞在期間はさまざまで,長期休暇で不在のこともあります。医師の診療時間は変更されることがあるので,事前に確認をとることを勧めます。ただし,電話番号は頻繁に変わり,固定電話はつながらないことが多いので,実際には訪問して確認や予約をすることになります。

5 かかり易い病気・怪我

(1)マラリア

 薬剤耐性熱帯熱マラリアが蔓延しており,国内全土で一年を通してマラリアが発生しています。雨期の1月から3月に特に多く発生しますが,都市部でも一年中患者が発生しています。国内で毎年300万人以上の患者が発生すると推定されていますが,邦人でも年に数名の患者が出ています。マラリア原虫を保有するハマダラカ(蚊)に吸血されると潜伏期間(約7~28日)を経て,高熱,頭痛,悪心嘔吐,下痢,関節痛などの症状が現れます。治療が遅れると重症化して死亡するため,早期診断,早期治療が重要です。小児や妊婦では進行が早いため特に注意が必要です。

 マラリアには予防のためのワクチンがないので,蚊帳の中で寝る,蚊取り線香などの殺虫剤を使う,身体に虫除け剤を塗布するなど,蚊に刺されないようにすることが対策の第一歩になります。マラリアを媒介するハマダラカは夜行性なので,夜間外出時や室内での防蚊対策を特に入念に行ってください。居住環境で蚊が避けられない場合は,抗マラリア薬の予防内服を勧めます。当地の薬局でも購入できますが,在庫がないことがあるので事前に日本で準備してください。過去の事例では重症化率が高いので,国内に7日以上滞在する場合は,防蚊対策に加えて,必ず予防内服を検討してください。

 ほとんどの病院で診断や治療が可能ですが,診断精度は低いため,薬局で購入できる迅速診断キットの併用を勧めます。迅速診断キットの場合,感染していても必ず陽性になるとは限らないので,24時間以内に繰り返し検査することが必要です。いずれにしても,マラリアが疑われる場合はできるだけ早く医療機関を受診してください。治療経過の観察には,顕微鏡による原虫数の確認が必要です。

 治療薬としてはアーテメーター+ルメファントリン合剤(商品名Coartem)が勧められていますが,当地の薬局では在庫切れのことがあります。確定診断がなされないまま不適切に抗マラリア薬が処方されることがありますが,治療が遅れると重症化して死亡するため,安易な自己判断は避けてください。アーテスネートの注射薬は手に入りにくく,キニーネの点滴静注が頻用されるので,重症化した場合は医療先進国への緊急移送を勧めます。

(2)経口感染症

 コレラ,細菌性赤痢,腸チフス,アメーバ赤痢,A型肝炎,寄生虫などの感染症が常に発生しています。生水,氷,生野菜等加熱されていない食品は危険です。市販の飲料水か煮沸した水を使用し,食べ物も十分加熱調理したものを選び,長時間放置されたものは避けてください。市販の飲料水にも粗悪品があるので,信頼できる場所で購入することが大切です。

(3)蠅蛆症(ようそしょう)

 湿っている洗濯物にハエ(putzi fly)が卵を産み,その服を着用すると体温で卵が孵化して蛆(ウジ)になり,その蛆が皮膚に入り皮下で育ちます。皮膚が赤く腫れ,大きな虫刺され様になり,やがて皮膚から蛆が出てきます。病変部にワセリンを厚めに塗ると,蛆は呼吸ができなくなり皮膚から出てくるので診断できます。当地では,草木の上に洗濯物を広げて干すことが一般的なので,洗濯物にしっかりアイロンを掛けるか,洗濯物を室内に干すようにして予防してください。地面に寝そべることも感染の原因になります。

(4)アフリカトリパノゾーマ症(アフリカ睡眠病)

 寄生虫をもったツェツェバエに刺されて感染し,刺された部位に疼痛を伴う丘疹が一時的にできます。その後,発熱,頭痛,筋肉痛などの症状や頸部リンパ節の腫れが現れて,やがて中枢神経が障害され,命に関わる病気です。マラウイでは年間40人弱のアフリカ睡眠病の患者が報告されていますが,診断できる施設が限られているため,患者の全体数は把握できていません。Rhumphi(ランピ),Nkhotakota(コタコタ),Kasungu(カスング)が危険地域とされています。ツェツェバエは動いているもの,明るい色や暗い色,青色に惹かれる性質があるので,サファリのゲームドライブでは,帽子をかぶり,肌の露出が少なく,布地がしっかりした,周囲に溶け込む色の衣服を着用するようにしてください。

(5)経皮感染症

 河川や湖には,ビルハルツ住血吸虫が生息しており,手足を浸すことにより,幼虫が皮膚から侵入して感染します。急性期には皮膚炎や膀胱炎などの症状がおこり,感染を繰り返すと膀胱癌の原因になります。当地の医療機関では血液検査により感染の有無を判断することができますが,検査精度は不明です。人家の付近や水草のあるところ,流れのない浅いところが特に危険といわれますが,基本的に水辺はすべて危険で,観光地のマラウイ湖も安全ではありません。シャワーなどに湖水をそのまま使用している施設もあるので,注意してください。感染した場合の治療薬は当地の薬局でも手に入ります。

 アメリカ鉤虫の感染者が野外で排便をすると,便中に含まれる虫卵が排出され,土壌中で孵化して幼虫となります。その土の上を素足で歩くと,露出した皮膚から幼虫が侵入して感染します。成虫になると小腸に寄生し,鉄欠乏性貧血の原因になります。戸外で寝そべったり,素足で歩いたりしないようにしてください。

(6)性(血液)感染症

 成人(15歳~49歳)のHIV推定罹患率は10.0%(2014年)と高く,不特定な相手との性交渉は危険です。また,サハラ以南のアフリカ地域はB型肝炎の蔓延地域で,持続感染者は12-22%と報告されているので,他人の血液に不用意に触れないようにしてください。

(7)狂犬病

 狂犬病ウイルスに侵された犬や猫などの哺乳動物に咬まれることで感染します。咬まれた直後から治療しないと,発症すればほぼ100%死亡します。当地では,犬や猫以外の野生動物も感染している可能があるので,無闇に動物に手を出さないほうが安全です。都市部,地方とも野犬が多く,夕方以降は多数の犬が路上を徘徊しているので,徒歩で外出することは控えてください。当地の医療機関における狂犬病ワクチンの在庫状況は不安定です。また,γグロブリン製剤もほぼ手に入らないので,動物に接する機会がある場合は,あらかじめ狂犬病の予防接種を受けておくことを勧めます。

(8)毒蛇,サソリ,毒虫(ナイロビフライ),アフリカダニ熱

 地方だけでなく,都市部においても毒蛇やサソリが出現します。当地の医療機関は抗毒素血清を常備してないので,咬まれないように注意してください。ナイロビフライは体液に毒があり,皮膚につくと激しい皮膚炎を起こすので,潰さないようにしてください。アフリカダニ熱は,ダニに咬まれることによって細菌の一種のリケッチアに感染し,発熱・発疹などを起こします。予防のためには20%以上のDEET(昆虫忌避薬)を塗布してください。

(9)交通事故

 近年,車両数が急速に増えて,交通事故が頻繁に発生し,死傷者が多数出ています。信号無視,車両の整備不良,積載物超過,定員外乗車,速度超過,不注意運転,道路の陥凹などが原因となっていて,ミニバスの交通事故も頻発しています。信号機は故障していることが多く,注意していても事故に巻き込まれるおそれがあります。自転車が無灯火で走行している上,街灯が少なく視界が悪いので,夜間は特に危険です。また,郊外では自動車と動物との接触事故も起こるので,注意してください。シートベルトは必ず着用し,ミニバスの利用を避ける方が安全です。

(10)落雷

 雨期の初めには突然の雷雨が起こり,落雷による死亡がよくあるので,注意してください。雷鳴が始まれば戸外での活動を中止して,安全な場所に待避してください。落雷による死亡のほとんどは不整脈なので,直撃を受けて意識がない場合は,心臓マッサージが有効です。

(11)高所潜水・高山病

 マラウイ湖は標高500メートル程度の高所にあるためダイビングによる減圧症を発症しやすく,特別な注意が必要です。また,マラウイ南部にあるムランジェ山は標高3,002メートル,北部のニイカ高原にあるンガンダ山は標高2,605メートルなので,登山の際には高山病に対する注意が必要です。マラウイには高圧酸素療法などの治療設備はありません。

6 健康上心がける事

(1)予防接種は,日本で全て受けてきましょう。

(2)医薬品が不足しているので,慣れた薬を持参しましょう。

(3)体温計を持参し,不用意な医療機関受診は避けましょう。

(4)生水や加熱していない食べ物は避けましょう

(5)乾燥しているので,水分を頻回に取りましょう。

(6)外出時は,帽子,長袖,長ズボンを着用し,紫外線や防虫対策をしましょう。

(7)川や湖には,不用意に入らないようにしましょう。

(8)健康維持のため,十分な休息や睡眠を取りましょう。

7 予防接種(ワクチン接種機関を含む)

 現地のワクチン接種医療機関等についてはこちら(PDF)別ウィンドウで開く

(1)赴任者に必要な予防接種

 国内で受けられる予防接種は限られているうえ,冷蔵品の信頼性には疑問があるため,必要な予防接種は赴任前に受けてください。国内で接種できるワクチンも在庫が不安定なため,必ず接種直前に在庫を医療機関に確認してから受診してください。

成人

 A型肝炎,B型肝炎,破傷風の予防接種を勧めます。また,狂犬病,腸チフスも受けておくと安心です。黄熱や髄膜炎菌性髄膜炎の流行地ではありませんが,近隣アフリカの流行地に出向く可能性のある人は赴任前に接種を勧めます。ダニ脳炎,日本脳炎の予防接種は必要ありません。

小児

 日本国内の小児定期予防接種スケジュールに従って接種を受けておくことを勧めます。日本でも定期接種が開始されたB型肝炎の予防接種も忘れずに受けてください。幼児は自己規律が難しいので狂犬病の予防接種を勧めます。成人同様にA型肝炎,腸チフスなども接種しておくと安心です。

(2)現地の小児定期予防接種一覧

  初回 2回目 3回目 4回目
BCG 出生時      
ポリオ(OPV) 出生時 6週 10週 14週
DTP 6週 10週 14週  
麻疹(はしか) 9か月 15ヶ月    
ムンプス(おたふく風邪) 実施されていない      
風疹(ふうしん) 実施されていない      
B型肝炎 6週 10週 14週  
インフルエンザ菌b型 6週 10週 14週  
肺炎球菌(PCV) 6週 10週 14週  
ロタウイルス 6週 10週    

(注)

  • ポリオは日本とは違い経口生ワクチンです。
  • DTP,B型肝炎,インフルエンザ菌b型のワクチンは,2002年から5価のワクチンとして接種されています。
  • 肺炎球菌ワクチンは2011年に,ロタウイルスワクチンは2012年に開始されています。
  • ビタミンAが生後6か月から5歳未満まで6か月ごとに,1歳未満児には10万単位,それ以上には20万単位が投与されています。
  • 駆虫剤が1歳から5歳未満まで6か月ごとに投与されています。

(3)小児が現地校に入学・入園する際に必要な予防接種・接種証明書

 予防接種証明を提出する必要はありません。学校の課外行事の参加に狂犬病ワクチンの接種が必要になった例があります。

8 病気になった場合(医療機関等)

Lilongwe リロングウェ

(1)Kamuzu Central Hospital(カムズ・セントラルホスピタル)
所在地:Area 33, next to Kamuzu College of Nursing
電話:01-754-420
診療時間:24時間対応
概要:市内にある公立中央病院で,国内2番目の規模ですが,入院患者は1,500人といわれ,医師はマラウイ人とボランティア外国人の混成です。広い敷地内に施設が分散しているので,初めて受診する人には部署がわかりにくくなっています。診療はほぼ無償であるため常時患者があふれており,有料部門(OPD2)があるものの邦人の利用には適しません。しかし,首都で唯一,人工呼吸管理ができる施設なので,重症の場合は受診するしかありません。2016年に集中治療室8床,重症者病床10床,内視鏡検査室を新築しており,血液透析設備10床も有ります。検査は,単純X線撮影,CT,超音波検査,血液検査(一般,生化学),尿検査(一般)などが可能ですが,MRIはありません。放射線検査,血液検査は,機器の故障や試薬の不足により使用できないことがよくあります。2016年7月現在,CTも単純X線装置も稼働しています
(2)Daeyang Luke Hospital(ダエヤン・ルーク・ホスピタル)
所在地:Area 25, on the right of the M1 road to the airport, behind Malawi Institute of Management
電話:01-711-395
診療時間:24時間対応
概要:リロングウェ市内からカムズ国際空港に向かうM1道路の脇道沿いにある私立病院。病床数は約60床です。韓国の教会と企業の支援で2008年に設立され,「Korean Hospital」とも呼ばれています。医師は一般医と産婦人科医と眼科医の3名で,他に準医師が3名おり,外来診療は,診療費がほぼ無料の準医師外来と,医師が担当する有料外来とに区別されています。非常勤医による外科,整形外科,泌尿器科の予約外来があります。手術室が2室あり,産婦人科などの手術を行っています。集中治療室が4床ありますが,人工呼吸管理は困難です。消化管内視鏡検査設備がありますが,担当医がいません。単純X線撮影,消化管造影(透視がないタイミングによる撮影),CT,超音波検査,心電図検査,血液検査(一般,生化学),尿検査(一般)などが可能です。2016年7月現在,8床ある血液透析設備は閉鎖中です。
(3)St.Gabriel’s Hospital(セント・ガブリエル・ホスピタル)
所在地:Namitete, off M12
電話:01-274-213, 0992-976-026/027
診療時間:24時間対応
概要:リロングウェ市より西に車で約1時間の位置にある250床のミッション系病院です。有料外来や14床の入院病棟があり,入口や受付が分かれています。欧州のボランティア医師がおり,外科医,消化器内科医,産婦人科などの専門医が常駐しています。検査は,デジタルX線撮影,消化管内視鏡検査,超音波検査,心電図検査,血液検査(一般,生化学),尿検査(一般)などが可能です。
(4)MASM Medi Clinic Area 14 Lingadzi(マズムメディクリニック エリア14 リンガジ)
所在地:Area14, behind Lingadzi inn
電話:01-750-404
診療時間:毎日8時 – 17時
概要:市内にある私立診療所で,民間医療保険会社MASMが運営しています。医師は,一般医が1名おり,非常勤医による内科,外科,小児科,泌尿器科,産婦人科,歯科の外来予約があります。経過観察用のベッドが4床ありますが,入院はできません。検査は,単純X線撮影,超音波検査,心電図検査,血液検査(一般,生化学),尿検査(一般)などが可能です。救急搬送サービス(TEL 0888-189-070, 0888-189-072)を併設しており,救急車2台で,市内の救急搬送,緊急移送時の空港への搬送に24時間対応しています。
(5)Adventist Health Centre(アドベンティスト・ヘルスセンター)
所在地:Area 14 Plot 5, off Presidential way
電話:01-775-456,01-775-680(歯科)
診療時間:24時間対応。歯科は金曜日午後・土曜日・日曜日休診。
概要:市内にある私立病院医師は一般医に加えて,米国人外科医,フィリピン人産婦人科医が常駐していますが,手術室はありません。入院施設は14床あり,2人部屋です。フィリピン人歯科医が2名おり歯科治療が可能で,受診には予約が必要です。眼科医はいませんが,視機能訓練士が在勤し,眼鏡作成ができます。月に1回程度専門医外来(循環器,小児科,放射線科)があります。検査は単純X線,消化管内視鏡検査,超音波検査,心電図検査,血液検査(一般,生化学),尿検査(一般)などが可能です。
(6)ABC (African Bible CollegeCommunity Clinic(エービーシー・コミュニティクリニック)
所在地:Area 47, in African Bible College
電話:01-761-670
診療時間:8時30分 - 11時30分 / 14時 - 15時30分(月~金曜日),8時 - 12時(土曜日),日曜日休診
概要:市内にある私立病院。有料部門と無料部門があります。入院患者は妊婦と小児が中心ですが,成人用のエアコン付個室があります。夜間休日は準医師が診療しています。分娩設備,手術室,聴覚外来があり,総合診療医,小児科医,聴覚医が常駐しています。非常勤医による産婦人科,整形外科,眼科,血液内科の予約外来があります。欧米のボランティア医師が頻繁に出入りし,外国人がよく利用しています。歯科診療もありますが,邦人の利用は勧めません。検査は単純X線撮影,心電図検査,血液検査(一般,生化学),尿検査(一般)などが可能ですが,入居しているCMEDにも検査を依頼できます。
(7)CMED (Centre for Medical Diagnostics)(シーメド)
所在地:Area 47, at ABC Community Clinic
電話:01-762-177
診療時間:8時 - 16時30分(月~金曜日),8時 - 12時(土曜日),日曜日休診。時間外は要電話:0999-559-787
概要:2012年9月にABCクリニック内に開設された独立した検査専門機関。検査を受けるためには医師の指示書が必要です。血液検査,細菌培養の他,単純X線撮影,CT,マンモグラフィー,超音波などの検査ができ,画像はPhilips社の装置で統一されています。CTは単純・造影撮影ができますが,フィルム印刷はできません。非常勤医が診断するので,結果には数日かかります。データを南アフリカ共和国に送り,診断してもらうことも可能です。当機関はリロングウェでは画像診断機器がもっとも揃っています。時間外も追加料金で検査が可能です。また,血液検査や病理検査については,南アフリカの検査会社であるLancet Labに発注することもできます。2016年7月現在,CTは稼働しています。
(8)ZMK Medical Centre(ゼットエムケイ・メディカルセンター)
所在地:Area 9 Plot 363, behind Pacific Palms, Next to Madidi Lodge
電話: 01-753-786,0999-455-786
診療時間:24時間対応
概要:市内にある私立診療所。内科だけでなく簡単な外科的処置にも対応します。富裕層を対象としており,内部もきれいです。院長は一般医のインド人医師で,住居が隣接しており,24時間対応が可能です。入院設備は2人部屋が1つとエアコン付きの個室が2つあります。海外旅行傷害保険に加入していると,キャッシュレスサービスを受け付けてくれることがあります。検査は心電図検査,血液検査(一般,生化学)などが可能です。心筋トロポニン迅速測定キット,t-PA治療薬やアーテスネートの注射薬の在庫を持っていることがあります。酸素や患者監視装置を備えた救急車を1台所有しており,医師同乗の救急車を現場に派遣することも可能です。医療費は高額ですが,海外緊急移送の経験がもっとも豊富な医療機関です。
(9)Partners in Hope(パートナーズ・イン・ホープ)
所在地:Area 36, opposite St. John’s Secondary School
電話:01-727-155, 0111-739-469 (予約)
診療時間:8時-15時(月~木曜日),金曜日午後・土曜日・日曜日休診
概要:市内を南に抜けるM1道路沿いにあるNGOの私立病院で,HIV患者の無料診察を行っています。欧米人医師2人とマラウイ人医師2人が診療しており,個室を含む入院設備が15床あります。外国人が良く利用しており,原則予約制ですが,夜間休日も診療しています。2016年7月現在,手術室は建設中で,まだ外科手術はできません。検査は,単純X線撮影,超音波検査,心電図検査,血液検査(一般,生化学)などができます。
(10)Saint John of Hospitaller(セントジョン・ホスピタラー)
所在地:Area 43, off Ufulu road
電話:01-766-821,01-762-322
診療時間:8時-17時(月~金曜日)
概要:ムズズ市を拠点に活動しているミッション団体が2016年に市内北に開院した精神病院です。2016年7月現在も施設の建設は続いており,今後,障害児の教育・職業訓練なども提供する予定です。急性期病棟が20床,回復期病棟が20床,有料病床が9床あり,急性期病棟と有料病棟は閉鎖病棟になっています。常勤の精神科準医師が4人おり,夜間休日も対応しています。電気けいれん療法を行っていますが,検査室やX線撮影室はなく,身体状態が悪い患者の受入はできません。
(11)Family Dental Clinic(ファミリーデンタルクリニック)
所在地:Area 14, off Presidential way
電話:01-772-228,01-770-853
診療時間:8時30分-17時(月~金曜日),8時30分-12時(土曜日)
概要:市内にある私立歯科医院。イラン人歯科医とマラウイ人歯科医の2名に加えて歯科衛生士もおり,X線撮影装置もあります。歯科技工は南アフリカ共和国に外注しています。外国人患者がよく受診しており,診察には予約が必要です。緊急時には電話で相談すると予約の間に診察を受けることができます。

Blantyre ブランタイヤ

(1)Queen Elizabeth Central Hospital(クィーン・エリザベス・セントラルホスピタル)
所在地:along Chippembere Highway
電話: 01-877-333,01-874-333
診療時間:24時間対応
概要:市内にある公立中央病院で,マラウイ最大の病院です。病床数は1,300床以上で,医師数は一般医のほかに専門医が約20名在籍しており,研修医も常時30~40名が働いています。診療はほぼ無料ですが,一般外来,眼科,耳鼻咽喉科,歯科などの一部に有料部門があります。集中治療室,内視鏡検査室があり,2014年8月には血液透析設備5床が更新されました。設備の多くは老朽化しており,邦人には市内私立病院の受診を勧めます。検査は単純X線撮影,CT,MRI,超音波検査,心電図検査,血液検査(一般,生化学),尿検査(一般)などが可能です。2016年7月現在,CTは故障中ですが,MRIは稼働しています。
(2)Blantyre Adventist Hospital(ブランタイヤ・アドベンティスト・ホスピタル)
所在地:Robins road
電話:01-820-399,01-823-170
診療時間:24時間対応
概要:キリスト教系団体と関連した中規模私立病院で,病床数は44床です。一般医4名のほか,循環器内科,整形外科,外科,頭頸部外科,小児科,産婦人科の専門医,歯科医の診療があり,専門医の診察には予約が必要です。中規模病院で,手術も定期的に行われています。心臓カテーテル検査はできませんが,集中治療室があり,循環器疾患に力を入れています。検査は単純X線撮影,CT,超音波検査,心電図検査,血液検査(一般,生化学),尿検査(一般)などが可能です。救急外来は24時間対応で,一般医が診察し,必要に応じて各専門医を呼び出す体制です。救急車を所持しており呼寄せることもできます。歯科は別棟で技工室を備えており,歯科救急も呼び出しで対応します。2016年7月現在,CTは稼働しています。
(3)Mwaiwathu Private Hospital(ムワイワツ・プライベートホスピタル)
所在地:Chileka road, close to Wenela Bus Depot
電話:01-822-999,01-834-989
診療時間:24時間対応
概要:1998年開院の64床の中規模私立病院で,施設もきれいで,外国人や富裕層がよく利用しています。一般医2名のほか,整形外科, 外科,耳鼻咽喉科,小児科,産婦人科,精神科,麻酔科の専門医の診療が可能で,専門医受診には予約が必要です。検査は単純X線撮影,CT,超音波検査,心電図検査,血液検査(一般,生化学),尿検査(一般)などが可能です。血液透析施設4床,ICU4床があります。救急は24時間対応で,救急外来棟において一般医が診察し,必要に応じて各専門医を呼び出す体制です。施設内にMASMの事務所があり,救急車が常駐しており,救急搬送サービス(電話:01-831-744,0888-189-074)を利用できます。2016年7月現在,CTは故障中です。
(4)Beit Cure International Hospital(ベイトキュア・インターナショナルホスピタル)
所在地:near Queen Elizabeth Central Hospital
電話: 01-871-900,0212-871-900
診療時間:8時30分-16時30分(月~金曜日),土・日曜日休診
概要:米国のキリスト教系団体が母体の整形外科専門病院。小児は無料,成人は有料で診療を行っています。医師は整形外科専門医4名,麻酔専門医1名,英国からの整形外科医2名の構成です。整形外科に関しては国内最高の施設です。診察は予約制で,救急には対応していません。

Mzuzu ムズズ

(1)Mzuzu Central Hospital(ムズズ・セントラルホスピタル)
所在地:off Luwinga Road (M1)
電話:01-320-919,01-320-878
診療時間:24時間対応
概要:市の北部に2000年に開院した中央病院で,病床数は375床です。リロングウェ,ブランタイヤと比較すると規模が小さく,専門医はほとんどいませんが,設備はきれいで,集中治療室があります。検査は単純X線撮影,超音波検査,消化管内視鏡検査,血液検査(一般,生化学),尿検査などが可能です。臨床検査室は整っており,PCR検査や細菌培養,耐性結核菌の検査などができます。診療科は内科,外科,産婦人科,小児科,整形外科,眼科,歯科などです。
(2)MASM Medi Clinic Katoto(マズム・メディクリニック・カトト)
所在地:off Kamuzu Avenue (M1)
電話:01-303-140,0991-882-338
診療時間:24時間対応
概要:市の中心より南西に離れたところにある28床の私立診療所で,民間医療保険会社MASMが運営しています。医師1人と準医師2人がおり,夜間は準医師が対応します。診療科は内科,外科,産婦人科,小児科などです。X線撮影装置を備えた歯科診療設備があります。検査は単純X線撮影,超音波検査,血液検査(一般,生化学),尿検査(一般)などが可能です。寝台や酸素を備えた救急車が2台常駐し,救急搬送サービス(電話:0888-189-068,088-189-069)を提供しています。

Zomba ゾンバ

(1)Zomba Central Hospital(ゾンバ・セントラルホスピタル)
所在地:along M3
電話:01-525-334,0999-962-683
診療時間:24時間対応
概要:市の南西部にある中央病院で,病床数は512床です。リロングウェ,ブランタイヤと比較すると規模が小さく,専門医は少ないですが,看護師数は多いです。集中治療室がありますが,重症者はブランタイヤに搬送しています。診療科は内科,外科,産婦人科,小児科,整形外科,眼科,歯科などです。検査は単純X線撮影,超音波検査,消化管内視鏡検査,血液検査(一般,生化学),尿検査(一般)などが可能です。
(2)MASM Medi Clinic Zomba(マズム・メディクリニック・ゾンバ)
所在地:off 14th Avenue
電話:01-950-821,01-527-186
診療時間:24時間対応
概要:市の中心を貫く幹線道路(M3)より奥まったところにある13床の診療所で,民間医療保険会社MASMが運営しています。一般医が1人常駐していますが,夜間は準医師が対応します。X線撮影装置はありませんが,超音波検査ができ,歯科診療施設もあります。
(3)Zomba Mental Hospital(ゾンバ・メンタルホスピタル)
所在地:off Chambo road
電話:01-524-344,0888-865-752
診療時間:24時間対応
概要:病床数は400床の公立精神病院ですが,入院患者はその半分程度で混雑していません。精神科準医師4人が診療していますが,看護師は33人と少なく,多数の学生が実習しています。急性期,回復期,小児病棟,有料病棟に分かれていますが,有料病棟はあまり利用されていません。電気けいれん療法を行っており,除細動器などの救命処置設備があります。

9 その他の詳細情報入手先

(1)在日マラウイ共和国大使館:http://www.malawiembassy.org/別ウィンドウで開く

(2)在マラウイ日本国大使館:http://www.mw.emb-japan.go.jp/別ウィンドウで開く

(3)国際協力機構(JICA)国別医療情報(マラウイ):https://libportal.jica.go.jp/fmi/xsl/library/public/data/medical-p.html別ウィンドウで開く

10 現地語・一口メモ

 公用語は現地語のチェワ語と旧宗主国語の英語です。ほとんどの医療機関は英語による受診が可能ですので,世界の医療事情の冒頭ページの一口メモ(もしもの時の医療英語)をご参照ください。参考までに,簡単な日本語-チェワ語対照表を示します。

  • 医師:dokotala(ドコタラ)
  • 飲み薬:mankwala(マンクワラ)
  • 注射:jekisoni(ジェキソニ)
  • 頭痛:kupweteka Mutu (クプェテカ ムトゥ)
  • 腹痛:kupweteka m'mimba(クプェテカ ム・ミンバ)
  • 下痢:kutsekula m'mimba(クツェクラ ム・ミンバ)
  • 発熱:kutentha thupi(クテンタ トゥピ)
  • 吐気:nseru(ンセル)
  • 傷:chilonda(チロンダ)
  • 蛇:njoka(ンジョカ)
  • 山:phiri(ピリ)
  • 湖:nyanja(ニャンジャ)
  • 具合が悪い。:Sindikupeza bwino.(スィンディクペザ ブィノ)
  • 頭が痛いです。 :Ndikumva mutu. (ンディクンバ ムトゥ)
  • 熱があります。 :Ndikumva thupi kutentha. (ンディクンバ トゥピ クタンタ)
  • 病院はどこですか?:Kodi chipatala chiri kuti? (コディチパタラ チリ クティ)
  • 病院へ連れて行って欲しい。:Chonde nditengereni kuchipatala.(チョンデ ンディテンゲレンニ ク チパタラ)

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