安倍総理大臣

平成26年4月15日
(写真提供:内閣広報室)
(写真提供:内閣広報室)
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 15日(火曜日)午後6時45分から約40分間,安倍晋三内閣総理大臣は,実務訪問賓客として来日中のアブドッラ・ヤーミン・アブドゥル・ガユーム・モルディブ共和国大統領(H.E. Mr. Abdulla Yameen Abdul Gayoom, President of the Republic of Maldives)との間で首脳会談を行ったところ,概要は以下のとおりです。両首脳は,首脳会談後,「40年以上にわたる友情と信頼に基づく協力の新たな段階に向けて」と題する共同声明(骨子(PDF)PDF英文(PDF)PDF仮訳(PDF)PDF)に署名を行い,共同記者発表を行いました。

1 冒頭

 安倍総理より,1967年の国交樹立以来,初の大統領の公式訪問であるヤーミン大統領の訪日を歓迎するとともに,今次訪問を契機に,両国関係を一層発展させたい旨述べました。ヤーミン大統領より,今次招待に感謝するとともに,域外初の外遊先として伝統的友好国である日本を訪問できたことを嬉しく思うと述べました。両首脳は,東日本大震災及びインド洋大地震の津波被害に際しての双方の支援が両国の絆を強固なものとしたとの認識を共有しました。

2 地上デジタル放送

 ヤーミン大統領から,地上デジタル放送の日本方式採用が表明され,安倍総理からは,南アジアで初めての日本方式採用を歓迎する旨述べました。

3 経済協力・経済関係

(1)安倍総理から,引き続き環境・気候変動対策・防災を重点的に支援する旨述べるとともに,二国間クレジット制度についても具体的なプロジェクトに向け更に協力したい旨述べました。

(2)これに対し,ヤーミン大統領から,長年にわたりモルディブの様々な分野における開発に大きく寄与してきた日本の支援に謝意を述べました。また,今後,マレ国際空港整備・拡張計画等において協力していきたいとの期待が表明されました。

4 海洋に関する協力

 安倍総理から,インド洋のシーレーンの要衝にあるモルディブと「開かれ,安定した海洋」の実現に向け協力したいと述べるとともに,海洋安全保障分野等における交流を進めたい旨述べました。両首脳は,海洋における国際法に則った航行の自由の重要性を確認しました。

5 人的交流

 両首脳は,青年海外協力隊員等の技術協力,青少年やスポーツ分野での協力の重要性を確認しました。ヤーミン大統領は,日本サッカー協会からのサッカーボール100個供与や2020年東京オリンピックに向けたスポーツを通じた国際貢献「スポーツ・フォー・トゥモロー」の一環としてのモルディブ代表コーチの招へいに謝意を表明しました(なお,両首脳は,共同記者発表後に両国サッカー代表ユニフォームを交換しました)。

6 地域情勢・国際場裡での協力等

 両首脳は,国際場裏における両国の協力関係を継続することで一致しました。ヤーミン大統領から,地域と世界の平和と安定に貢献するための日本の努力を賞賛し,「積極的平和主義」を支持する旨表明しました。

 

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