バングラデシュ人民共和国

平成30年8月7日

 7日18時30分(現地時間)から約1時間15分間,バングラデシュ訪問中の河野太郎外務大臣は,アブル・ハッサン・マームード・アリ・バングラデシュ外務大臣(H.E. Mr. Abul Hassan Mahmood Ali,Foreign Minister of the People's Republic of Bangladesh)との間で,日・バングラデシュ外相会談を行ったところ,概要は以下のとおりです。なお,外相会談に引き続いて,アリ外務大臣主催夕食会が行われました。

  • 画像1
  • 画像1

1 冒頭,アリ大臣から,5月の訪日招待に改めて謝意が表明されるとともに,河野大臣の二度目のバングラデシュ訪問を歓迎する,要人往来を通じ2022年の外交関係樹立50周年に向け一層両国関係を強化していきたい旨発言がありました。これに対し,河野大臣から,ダッカ襲撃テロ事件は今後司法手続きが進められると承知しており,引き続き邦人の安全確保のための取組,真相究明をお願いしたい,「包括的パートナーシップ(PDF)別ウィンドウで開く」を一層推進し,バングラデシュの2021年までの中進国化実現に向けバングラデシュの発展に全面的に協力していく旨述べました。また,本年12月の総選挙が民主的に行われることへの期待を伝えました。

2 河野大臣から,ラカイン州における襲撃事件によりバングラデシュに流入している避難民を受入れ,現在の危機をミャンマー政府との対話を通じて解決するためにバングラデシュが努力していることを高く評価する旨改めて伝達しました。また,雨季に入り,自然災害の危険が顕在化する中,国際機関を通じた2億円規模の支援を含め,日本は避難民及びホストコミュニティに対する支援を着実に実施し,バングラデシュに寄り添っていく旨述べました。さらに,日本は,バングラデシュとミャンマーとの二国間合意に基づく避難民の「安全,自発的で尊厳ある」帰還の取組を引き続き後押ししていく旨表明しました。

3 これに対し,アリ大臣から,日本政府からの支援に謝意が表明され,避難民の帰還の早期実現に向けた日本によるミャンマー政府に対する働きかけを評価する旨述べました。両国は,引き続き緊密に連携していくことで一致しました。

4 河野大臣は,「自由で開かれたインド太平洋戦略別ウィンドウで開く」について説明し,両大臣は,インド太平洋地域における海洋秩序の維持の重要性を含め地域情勢に関する認識を共有しました。

5 両大臣は,国際的な課題や北朝鮮情勢についてCVIDの実現に向けて連携することで一致しました。また,国際社会が抱える諸課題につき意見交換を行いました。


バングラデシュ人民共和国へ戻る