東ティモール民主共和国
日・東ティモール外相会談
平成30年10月12日



本12日,午後2時(日本時間同じ)から約50分間,東ティモールを訪問中の河野太郎外務大臣は,アジオ・ペレイラ東ティモール民主共和国上級国務大臣兼閣議議長(外務・協力大臣代行)(H.E. Mr. Hermenegildo Augusto Cabral Pereira, Minister of State of the Presidency of the Council of Ministers (Acting Minister of Foreign Affairs and Cooperation), the Democratic Republic of Timor-Leste)と外相会談を行いました。議論の概要は以下のとおりです。
また,会談終了後,両大臣の間で,東ティモールに対する無償資金協力「人材育成奨学金計画(JDS)」に係る交換公文が署名されました。
- 河野大臣から,2000年に父である河野洋平外務大臣(当時)が訪れて以来2回目,独立回復以降では初めて日本の外務大臣として東ティモールを訪問できた,個人的にも2001年に選挙監視団として東ティモールを訪問した経験があるが,当時からの発展ぶりに驚いた,東ティモール国民が一丸となって国造りに取り組み,現在,平和と民主主義が定着していることに祝意を表す,この度の歴史的な訪問の機会に,ペレイラ大臣との間で,将来の二国間関係のビジョンや,地域・国際情勢に係る認識を共有できるよう議論を深めたい旨述べました。これに対し,ペレイラ大臣より,河野大臣の訪問を歓迎する,日本からの長年にわたる支援に感謝,この歴史的な機会にをとらえ,一層関係を強化したい旨述べました。
- 両大臣は,政治・安全保障,経済・インフラ,観光,人的交流・人材育成,海洋などの分野において,引き続き二国間で協力していくことを確認するとともに,東ティモール・インドネシア・日本の三カ国協議の枠組みで,海洋分野での具体的協力を進めることで一致しました。また,河野大臣から,自由で開かれたインド太平洋の実現に向けて連携していく意向を伝えたところ,ペレイラ大臣より歓迎の意が表されました。
- また,ペレイラ大臣から,大阪による2025年万国博覧会誘致への支持が表明されたのに対し,河野大臣から感謝の意を伝えました。