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河野外務大臣のシンガポール・インドネシア・東チモール訪問
(概要と評価)平成12年5月8日
河野外務大臣は4月28日から5月2日まで、シンガポール、インドネシア及び東チモールを訪問したところ、概要と評価以下のとおり。1.目的
シンガポール、インドネシアにおいては、二国間関係及び地域情勢に関する意見交換を行うとともに、九州・沖縄サミットにアジアの声を反映させるとの考え方の下、両国への説明及び両国からの意見聴取すること。また、我が国閣僚として初めての訪問となった東チモールについては、独立と国造りに向けて出来る限りの支援を継続していくとの我が国の姿勢を改めて示すとともに、今後の復興・開発支援に役立てるため現地視察を行うこと。
2.シンガポール訪問(4月29日及び5月1日)
インドネシア、東チモール訪問の途次及び帰途訪問し、ゴー・チョクトン首相及びジャヤクマール外相とそれぞれ2度会談を行った。
地域情勢については、特にインドネシア、東チモールについて、両地訪問の成果について河野大臣より詳細に説明、意見交換を行った。具体的成果として、21世紀のための日・シンガポール・パートナーシップ・プログラム(JSPP21)の枠組みを利用した東チモール人材育成支援について、両国外相間で原則合意に至った。二国間関係では、日・シンガポール自由貿易協定に関して、現時点までの検討会合の進捗状況を確認しあった。
サミットについては、河野大臣から「一層の繁栄」「心の安寧」「より安定した世界」という3つの柱に沿って説明を行い、先方からは貿易・投資の拡大、国際金融、少子化などについて取りあげるべきとの指摘を得た。3.インドネシア訪問(4月29日)
アブドゥルラフマン・ワヒッド大統領及びアルウィ・シハッブ外相と会談を行った。
二国間関係では、先の大統領訪日の際に、同国の改革努力に対する支援継続方針を再確認したことを踏まえ、同国政権の領土の一体性維持に向けた取組に対する具体的支援策(マルク国連統一アピールに対応してWFPの活動に100万ドル拠出)を表明するとともに、経済改革についてもIMFとの合意実施の重要性について指摘しつつ、我が国支援策を説明した(投資保護協定予備的交渉開始、「イ」側の意向を踏まえつつ特別円借款の早期実施に向けた検討)。サミットについては上記3つの柱に沿って河野大臣より詳細な説明を行い、先方からは、薬物乱用や軍備管理・軍縮などについて取りあげるべきとの意見を得た。4.東チモール訪問(4月30日)
デ・メロUNTAET特別代表及びシャナナ・グスマンCNRT議長と会談し、我が国の復興開発支援策として、目に見える形の支援の早期実施方針及び人材育成支援策(JSPP21による支援、インドネシアでの東チモール人留学生支援など)を説明し、先方から我が国支援への謝意が寄せられた。また、G8外相会合において東チモール問題を何らかの形で取りあげる意向も表明した。さらに、邦人援助関係者を激励し現地状況について聴取するとともに、破壊及び復興の現状について市内視察(小学校訪問を含む)を行った。
5.全般的評価
各国訪問の成果はそれぞれ上記のとおりであるが、サミットに関連して、地域の主要国たるシンガポール、インドネシアと突っ込んだ意見交換を行うことができたことに加え、東チモールの現状を外相会合の議長である河野大臣が自ら視察することができたことは有意義であった。また、2度のシンガポール訪問により、JSPP21による東チモール支援に見られるように(第1回目訪問時に提案、東チモール訪問を踏まえて第2回目訪問時に原則合意)、今次外遊により完結した成果が得られたことも有意義であった。
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