東ティモール民主共和国
中根外務大臣政務官の東ティモール訪問(結果)
中根一幸外務大臣政務官は,7月23日から7月25日にかけて,東ティモールのディリを訪問し,ポルトガル語圏諸国共同体(CPLP(注))閣僚会合に出席し,スピーチを行うとともに,CPLP加盟国閣僚と懇談を行うとともに,アラウジョ首相,コエーリョ外務協力大臣をはじめとする東ティモール政府要人と幅広い分野における二国間関係強化に関して意見交換を行いました。概要は以下のとおりです。
注:CPLP加盟国は,アンゴラ,ブラジル,カーボヴェルデ,ギニアビサウ,赤道ギニア,モザンビーク,ポルトガル,サントメ・プリンシペ,東ティモールの9か国。我が国をはじめとする6か国がオブザーバー。
1 CPLP閣僚会合等(7月23日~25日)


中根政務官は,昨年7月に我が国がCPLPのオブザーバー国となって以降初めて,政務レベルとしてCPLP閣僚会合に出席しました。23日夜に開催された議長国東ティモールのコエーリョ外務協力大臣主催歓迎夕食会の機会にCPLP加盟各国の閣僚らと懇談するとともに,24日のオープニング・セッションでは,特に国連安全保障理事会改革,気候変動及びTICAD(アフリカ開発会議)の3つの分野でCPLP各国との協力を進めていきたい旨のスピーチを行いました。
また,25日には,オルデミーロ・バロイ・モザンビーク外務協力大臣と会談を行いました。会談では,バロイ大臣から日本のこれまでの支援に対する謝意が表明されました。また,昨年1月の安倍総理のモザンビーク訪問に引き続き,ハイレベルを含む要人往来を通じ更なる二国間関係強化を図ること,投資促進を含む経済関係の強化を進めるべく両国の対話を深めていくこと等を確認するとともに,経済協力,国際場裡での協力他につき意見交換を行いました。
2 東ティモール政府要人等との会談・懇談及び視察
(1)アラウジョ首相表敬(7月24日)

中根政務官はアラウジョ東ティモール首相を表敬し,経済協力,人材交流,対外関係,国際場裡での協力他幅広い分野の意見交換を行いました。また,アラウジョ首相からは,東ティモール独立以前から続く,これまでの東ティモールに対する日本の支援に深い謝意が示されました。
(2)コエーリョ外務協力大臣との会談(7月24日)

中根政務官はコエーリョ外務協力大臣と会談し,日本・東ティモール間の様々な分野における関係強化につき,意見交換を行いました。また,コエーリョ外務協力大臣からは,CPLP閣僚会合への中根政務官の出席について謝意が表明されました。
(3)ナシメント国民議会第一副議長との夕食会(7月24日)

中根政務官は,ナシメント東ティモール国民議会第一副議長からの招待に応じ,会食を交えた意見交換の場を持ちました。東ティモール日本友好議員連盟の会長であるナシメント副議長より,今後も議員連盟同士の交流を活発化していきたい旨の希望が述べられました。
(4)ラモス・ホルタ前大統領との朝食会(7月25日)

中根政務官は,ラモス・ホルタ前大統領の私邸への招待に応じ,二国間関係や国際情勢,PKO(国連平和維持活動)協力,日本の国内政治状況等について意見交換を行いました。中根政務官からは,6月に東京で開催された「アジアの平和構築と国民和解,民主化に対するハイレベル・セミナー」出席への謝意を表明しました。
(5)青年海外協力隊(JOCV)隊員活動視察(7月24日)
中根政務官は,ディリ市内にあるリハビリテーションセンターを訪問し,作業療法士として同センターで活動中のJOCV隊員の活動を視察しました。
(6)劇場版「おしん」映像素材贈呈式(7月24日)

中根政務官は,駐東ティモール大使公邸で開催されたNHKテレビドラマ「おしん」の劇場版映像素材贈呈式に出席し,東ティモール唯一のテレビ局であるRTTL(東ティモールラジオテレビ局)の代表者に映像素材を寄贈しました。「おしん」はインドネシア統治時代に東ティモールでも放映され,広く人気を博しました。今回の寄贈は,東ティモール政府要人からの長年の要望に日本として応えたものです。
(7)東ティモールサッカーU19ナショナルチーム練習視察(7月24日)

中根政務官は,元Jリーガーの古賀琢磨氏が監督を務める東ティモールサッカーナショナルチームU19の練習を視察するとともに,選手に練習用ユニフォーム(日本サッカー協会(JFA)提供)を贈呈しました。
(8)在留邦人との意見交換会(7月25日)
中根政務官は,東ティモール在留邦人代表の方々と,東ティモール情勢,二国間関係等について幅広く意見交換を行いました。