シンガポール共和国
日・シンガポール首脳会談
平成26年11月17日
(写真提供:内閣広報室)
(写真提供:内閣広報室)
本17日,午前7時25分(現地時間)から約45分間,安倍総理は,G20首脳会合に出席するため訪問中のオーストラリア・ブリスベンにおいて,リー・シェンロン・シンガポール首相(H.E.Mr. Lee Hsien Loong, Prime Minister, the Republic of Singapore)との間で朝食を交えつつ会談を行ったところ,概要は以下のとおり。
1冒頭
安倍総理から,この1年でリー首相とお会いするのは4回目であり,両国で緊密な意思疎通ができていることを歓迎した。
2 二国間関係
(1)政治・安全保障
安倍総理から,7月に安保法制整備の基本方針を閣議決定したことを説明し,5月の首脳会談の際に,リー首相から支持が表明された「積極的平和主義」の取組を推進し,地域の平和と安定に一層貢献していく旨述べた。また,アジアの平和構築・国民和解・民主化の支援強化に一層取り組んでいく旨表明した。リー首相から日本の取組を歓迎する旨述べた。
(2)経済・経済協力
安倍総理は,最優先課題である日本経済再生への取組として、今後も構造改革等を推進する旨を説明した。
また,安倍総理から,両国の協力の象徴的案件として,高速鉄道整備計画での新幹線導入への強い期待を伝達した。これに対し、リー首相より、新幹線の性能を高く評価しており、入札には日本から良い提案があることを期待している旨述べた。
さらに、両首脳は、環太平洋パートナーシップ(TPP)や、東アジア地域包括的経済連携(RCEP)の協定交渉につき、引き続き連携していくことで一致した。
3 日中関係
安倍総理から,日中関係について、10日の日中首脳会談など最近の動きや、安定した日中関係を築くべく努力していくとの我が国の基本的な立場について説明したところ、リー首相より歓迎の意が示された。