フィリピン共和国

日・フィリピン外相会談

平成27年11月17日

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  • 日・フィリピン外相会談1
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 11月16日(月曜日),午後9時53分(現地時間)から約40分間,岸田文雄外務大臣は,APEC閣僚会議出席のために訪問中のフィリピン・マニラにおいて,デル・ロサリオ・フィリピン共和国外務大臣(H.E.Mr.Albert F.del Rosario, Secretary of Foreign Affairs, Republic of the Philippines)との間で日・フィリピン外相会談を行ったところ,概要は以下のとおり。

1 パリ連続テロ事件

 岸田大臣から,13日晩にパリで発生したテロ行為は我々が共有し守ろうとする価値に対する挑戦であり,国際社会が一致団結し断固非難すべきである旨述べた。
 デル・ロサリオ大臣は,テロ行為を断固非難するとともに,テロ資金問題への対処等が重要である旨述べ,両国は,国際社会と緊密に連携してテロ対策に取り組むことで一致した。

2 二国間関係

 岸田大臣から,約3年ぶりのフィリピン訪問であり,この度の日・フィリピン外相会談を歓迎するとともに,フィリピンでのAPEC開催に祝意を述べた。また,岸田大臣から,本年6月のアキノ大統領訪日の成果を踏まえ,両国の戦略的パートナーシップを一層強固なものとするべく,デル・ロサリオ大臣と協力していきたい旨述べた。
 デル・ロサリオ大臣は,現在の二国間関係は最善の関係であり,戦略的パートナーシップの強化のため,今後も岸田大臣とともに協力していきたい旨述べた。また,明年初めの天皇皇后両陛下のフィリピン御訪問について,日本と連携し,是非とも成功させたい旨述べた。

3 地域情勢

(1)APEC

 岸田大臣から,議長エコノミーとしてのフィリピンのリーダーシップに感謝するとともに,APEC地域の持続可能な成長と繁栄に向けた議論が進められていることを歓迎した。また,日本もアジア太平洋自由貿易圏(FTAAP)など地域経済統合,グローバル・バリューチェーンや連結性強化等の分野でAPECの取組に貢献しており,今後,会議が具体的な成果を得て成功するために日本も協力していく旨述べた。
 デル・ロサリオ大臣は,日本の支援に感謝の意を表明し,両国は共に協力を促進していくことで一致した。

(2)南シナ海

 岸田大臣から,日本は国際法に基づく平和的な紛争解決を引き続き支持しており,新たな段階に進んだ比中仲裁裁判の推移を注視している旨述べた。
 両者は,今後も情報共有を含め,緊密に連絡をとりあっていくことを確認した。

(1)核兵器廃絶決議・北朝鮮

 岸田大臣から,日本提出の核兵器廃絶決議への共同提案国入り及び支持に感謝の意を表明するとともに,核兵器のない世界に向け引き続きNPDI等を通じ協力していきたい旨述べた。デル・ロサリオ大臣は,こうした日本の取組を支持する旨述べた。
 また,岸田大臣から,挑発行動の自制や安保理決議等の遵守を引き続き求めていくとともに,拉致問題は日本の最重要課題であり,早期解決に向けて取組みたい旨述べた。デル・ロサリオ大臣は,北朝鮮人権状況決議では日本の立場を支持している旨述べた。

(2)安保理改革・気候変動問題

 岸田大臣より安保理改革について緊密に連携したい旨述べたところ,デル・ロサリオ大臣は,安保理改革は必要であり,日本の取組を支持しており,日本と連携していきたい旨述べた。
 また,両者は,COP21に向けた気候変動問題について意見交換を行い,今後も緊密に協力していくことで一致した。