国・地域
安倍昭恵総理大臣夫人の東南アジア(フィリピン、インドネシア、ベトナム)及び豪州訪問
平成29年1月25日
平成29年1月12日から17日まで、安倍総理夫人はフィリピン(マニラ及びダバオ)、豪州(シドニー)、インドネシア(ジャカルタ及びボゴール)及びベトナム(ハノイ)を訪問した安倍総理に同行し、様々な交流活動を行いました。
フィリピン
1 フィリピン国立盲学校視察(1月12日(木曜日)


午前3時17分から約40分間、安倍総理夫人は、フィリピン国立盲学校を訪問しました。フィリピン国立盲学校は、同国において視覚障害児に対して高校卒業までの教育を提供している唯一の盲学校で、質の良い教育を求め、大学進学資格を得るために、または職業訓練を受けるために、フィリピン全土から志願者があり、現在145名の生徒が学んでいます。
安倍総理夫人は、盲学生が日本の旗を振る中、サルバドール校長をはじめとする関係者の熱烈な出迎えを受け、14名の11年生(高校2年生に相当)の盲学生による英語の授業を見学しました。冒頭、安倍総理夫人は、自身も全盲で、フィリピン国立盲学校の寮を修繕し、盲学生の移動手段としてスクールバスを届けるプロジェクトを推進しているフリー・ザ・チルドレン・ジャパンの日本人職員の石田由香理さんについて触れ、「石田さんが日本で目が見えない中で一生懸命勉強して、今、フィリピンで皆さんの支援を行っていると聞いて、日本から皆さんに会いに来ました。皆さんは目が見えないことで様々な困難があるかもしれませんが、私は人にはそれぞれ使命があると思っています。多くの視覚障害者が望んでも学校に進めない中で、皆さんがここで勉強できていることは非常に幸運なことだと思います。皆さんも石田さんのように一生懸命勉強して、その可能性に挑戦して欲しい。そして、すべての障害者が、障害を持たない人と同じように活躍できる世界を作って欲しい。」と述べ、生徒たちにエールを送りました。
続いて、安倍総理夫人は夢について生徒たちと意見交換を行い、記念撮影をする等をして、盲学生たちと一緒に交流の時間を持ちました。最後に、安倍総理夫人は生徒ひとりひとりと握手をした後、フィリピン国立盲学校を後にしました。
安倍総理夫人は、盲学生が日本の旗を振る中、サルバドール校長をはじめとする関係者の熱烈な出迎えを受け、14名の11年生(高校2年生に相当)の盲学生による英語の授業を見学しました。冒頭、安倍総理夫人は、自身も全盲で、フィリピン国立盲学校の寮を修繕し、盲学生の移動手段としてスクールバスを届けるプロジェクトを推進しているフリー・ザ・チルドレン・ジャパンの日本人職員の石田由香理さんについて触れ、「石田さんが日本で目が見えない中で一生懸命勉強して、今、フィリピンで皆さんの支援を行っていると聞いて、日本から皆さんに会いに来ました。皆さんは目が見えないことで様々な困難があるかもしれませんが、私は人にはそれぞれ使命があると思っています。多くの視覚障害者が望んでも学校に進めない中で、皆さんがここで勉強できていることは非常に幸運なことだと思います。皆さんも石田さんのように一生懸命勉強して、その可能性に挑戦して欲しい。そして、すべての障害者が、障害を持たない人と同じように活躍できる世界を作って欲しい。」と述べ、生徒たちにエールを送りました。
続いて、安倍総理夫人は夢について生徒たちと意見交換を行い、記念撮影をする等をして、盲学生たちと一緒に交流の時間を持ちました。最後に、安倍総理夫人は生徒ひとりひとりと握手をした後、フィリピン国立盲学校を後にしました。
2 ミンタル墓地墓参


午前10時07分から約15分間、安倍総理夫人は、ドゥテルテ・フィリピン大統領のパートナーであるアバンセ―ニャ女史と共に、ダバオ市内にあるミンタル墓地に墓参しました。ミンタル墓地は、1900年代の初頭、太田興業の創設者である太田恭三郎氏がマニラ麻の生産事業用地に日本人用の墓地を建設したことに始まり、第二次大戦後はダバオ市が管理する公営墓地となり、ダバオ市民の埋葬にも利用されるようになりました。日本政府は1993年に周辺の金網設置及び敷地内の道路整備を行うとともに、95年には新たな供養塔及び陵墓を建立し、散逸していた遺骨等を合祀したほか、毎年8月にダバオ領事事務所とフィリピン日系人会の共催で慰霊祭を実施しています。また、墓地内には、ドゥテルテ・ダバオ市長(当時・現大統領)が建立に協力した「憂い無しの碑」があります。
安倍総理夫人は、子供たちの鼓笛隊による演奏が鳴り響き、沿道の子供らが両国の旗を振る中、エスコビア・フィリピン日系人会長ら関係者の出迎えを受けた後、「在留先亡同胞霊塔」に献花、焼香の上、黙とうを捧げました。次いで、安倍総理夫人は「憂い無しの碑」にアバンセーニャ女史とともに参拝しました。
最後に、安倍総理夫人はアバンセーニャ女史とともに、沿道の子供たちと記念写真を撮った後、ミンタル墓地を後にしました。
安倍総理夫人は、子供たちの鼓笛隊による演奏が鳴り響き、沿道の子供らが両国の旗を振る中、エスコビア・フィリピン日系人会長ら関係者の出迎えを受けた後、「在留先亡同胞霊塔」に献花、焼香の上、黙とうを捧げました。次いで、安倍総理夫人は「憂い無しの碑」にアバンセーニャ女史とともに参拝しました。
最後に、安倍総理夫人はアバンセーニャ女史とともに、沿道の子供たちと記念写真を撮った後、ミンタル墓地を後にしました。
豪州
1 シドニー日本人学校視察(1月14日(土曜日))


14日午前9時10分から約50分間、安倍総理夫人はシドニー日本人学校を訪問しました。同校の小学部には、日本の学習指導要領に基づいた「日本人学級」と豪州のカリキュラムに基づいた「国際学級」(1975年に創設)が併設されており、両学級において、バイリンガルまたはバイカルチャーを通じて、言語だけでなく様々な文化や躾、ルールなどを理解し、相手の考え方を尊重したり、また、連帯意識をもってみんなで協力していこうとする気持ちを育てる「バイカルチュラル教育」が行われています。
安倍総理夫人は、三浦校長ら学校関係者に出迎えられた後、体育館で66名の日本人学級の生徒による合唱、エイサー、同校が体力の向上を目指して取り組んできた縄跳びのパフォーマンスによる元気な歓迎を受けました。続いて、安倍総理夫人は挨拶の中で、「生きていく上で大事なことは、感謝をすることと縁を大切にすることだと思います。皆さんは豪州で生活するという幸運に恵まれました。豪州のお友達、豪州という国との縁はきっと皆さんが大きくなった時に役立つものと思います。この縁を大切にし、日本と豪州の架け橋となってください。」と生徒たちにエールを送り、生徒たちの日本語学習に役立つよう、「昭恵文庫」として日本語の幅広い書籍を寄贈しました。
最後に、安倍総理夫人は、生徒との意見交換や記念撮影をした後、生徒たちによってつくられた花道を拍手で送られながら、日本人学校を後にしました。
(参考)「昭恵文庫」:安倍昭恵総理夫人は、訪問国における日本語学習や日本文化の更なる普及や交流の促進に役立つようにとの願いから、関連団体の協力を得て、海外訪問先の日本人学校や日本語、日本文化のプログラムを実施する学校や大学に日本関連書籍や日本語教材を寄贈しています。
安倍総理夫人は、三浦校長ら学校関係者に出迎えられた後、体育館で66名の日本人学級の生徒による合唱、エイサー、同校が体力の向上を目指して取り組んできた縄跳びのパフォーマンスによる元気な歓迎を受けました。続いて、安倍総理夫人は挨拶の中で、「生きていく上で大事なことは、感謝をすることと縁を大切にすることだと思います。皆さんは豪州で生活するという幸運に恵まれました。豪州のお友達、豪州という国との縁はきっと皆さんが大きくなった時に役立つものと思います。この縁を大切にし、日本と豪州の架け橋となってください。」と生徒たちにエールを送り、生徒たちの日本語学習に役立つよう、「昭恵文庫」として日本語の幅広い書籍を寄贈しました。
最後に、安倍総理夫人は、生徒との意見交換や記念撮影をした後、生徒たちによってつくられた花道を拍手で送られながら、日本人学校を後にしました。
(参考)「昭恵文庫」:安倍昭恵総理夫人は、訪問国における日本語学習や日本文化の更なる普及や交流の促進に役立つようにとの願いから、関連団体の協力を得て、海外訪問先の日本人学校や日本語、日本文化のプログラムを実施する学校や大学に日本関連書籍や日本語教材を寄贈しています。
2 障害児支援施設 ノースコットローズランズ支部(1月14日(土曜日))


午前11時から約50分間、安倍総理夫人は、シドニー郊外にある障害児支援施設ノースコットローズランズ支部を訪問しました。1929年に設立された豪州で最大規模の障害者支援組織であるノースコットは、障害者の能力開発とコミュニティで生活するための自立性の向上を目的として、毎年1万3千500名以上の障害者(精神障害、発達障害、身体障害)及びその家族を支援しています。特に、平日に大人の障害者のケア、週末に障害を持つ子供達のためのレスパイト・ケア(障害者や高齢者のいる家族が介護から解放される時間をつくり、心身疲労や共倒れなどを防止するためのケア)を提供しています。
安倍総理夫人は、ケリー・スタブズCEOから同施設の取り組み等についての説明に質問を交えながら熱心に耳を傾けました。その後、6名の様々な障害を持つ子供たちと一緒にピザ作りに挑戦したり、ハーブ苗を植栽するなどして、一緒に楽しい交流の時間を持ちました。
安倍総理夫人は、ケリー・スタブズCEOから同施設の取り組み等についての説明に質問を交えながら熱心に耳を傾けました。その後、6名の様々な障害を持つ子供たちと一緒にピザ作りに挑戦したり、ハーブ苗を植栽するなどして、一緒に楽しい交流の時間を持ちました。
3 アボリジニの歴史・文化紹介視察(1月14日(土曜日))


午後2時から約50分間、安倍総理夫人は、ルーシー・ターンブル豪首相夫人とともに王立植物園を訪問しました。1816年に設立された王立植物園は、約30ヘクタールの敷地に約4500種の植物が栽培されています。また、同植物園の敷地は、アボリジニとヨーロッパ人が初めて接触したところでもあり、アボリジニの歴史及び文化を紹介する活動が行われています。
ターンブル首相夫人の出迎えを受けた安倍総理夫人は、アボリジニの伝統楽器「ディジュリドゥ」の演奏で歓迎を受けた後、偶然発見された恐竜絶滅直前の古代植物のウォレミ松、フィンガーライム・ツリー、リーピリーフルーツの木など豪州原産の植物等を手に取ったり、実を試食する等して、質問を交えながら熱心に視察しました。続いて、安倍総理夫人は、ターンブル夫人とともに、アボリジニに古くから伝わる食材を用いたアイスクリームとお茶を楽しみながら、終始和やかな雰囲気の中で、首相夫人同士の親睦を深めました。
ターンブル首相夫人の出迎えを受けた安倍総理夫人は、アボリジニの伝統楽器「ディジュリドゥ」の演奏で歓迎を受けた後、偶然発見された恐竜絶滅直前の古代植物のウォレミ松、フィンガーライム・ツリー、リーピリーフルーツの木など豪州原産の植物等を手に取ったり、実を試食する等して、質問を交えながら熱心に視察しました。続いて、安倍総理夫人は、ターンブル夫人とともに、アボリジニに古くから伝わる食材を用いたアイスクリームとお茶を楽しみながら、終始和やかな雰囲気の中で、首相夫人同士の親睦を深めました。
4 ニューサウスウェールズ州立美術館(1月14日(土曜日))

午後3時から約30分間、安倍総理夫人はルーシー・ターンブル豪首相夫人とともにニューサウスウェールズ州立美術館を訪れました。ニューサウスウェールズ州立美術館は、1871年に設立された豪州で最大規模の美術館の1つで、15世紀以降のヨーロッパ美術及び植民地時代以降のオーストラリア美術(アボリジニ美術及び現代美術も含む)の他、アジア美術の作品を集めた「アジア・ギャラリー」も展示されています。安倍総理夫人は、ミリンギンビ美術品、「タイム、ライト、ジャパン」、ユリアン・ローゼフェルド展「マニフェスト」等をターンブル首相夫人と共に見学し、アボリジニの文化や美術、日本の現代アート等について意見交換を行いました。
インドネシア
1 ドルカス孤児院(1月15日(日曜日))

午前1時45分から約40分間、安倍総理夫人は、ドルカス孤児院を訪問しました。ドルカス孤児院は、1888年に設立されたドルカス協会が運営する私立の孤児院で、現在は4歳から20歳までの子供50名が寮生活をしています。
安倍総理夫人は、ハリ院長の出迎えを受けた後、50名の子供たちの竹楽器アンクルンでの「心の友」の演奏による歓迎で迎えられました。冒頭、安倍総理夫人が、「2013年にインドネシアを訪問した際に、ドルカス孤児院を訪問する予定でしたが、アルジェリアで邦人に対するテロ事件が起こり急遽帰国しなければならなくなったため、訪問することができませんでした。今回、主人と共にインドネシアを再び訪問することができ、また、こうして皆さんにお会いすることができて、大変嬉しく思います。皆さんには、こうして大勢の友達と先生に一緒にいれる幸せに感謝し、生まれてきた大きな使命を見つけて、幸せに暮らして欲しいと思います。また、今回こうしたご縁をいただいたので、この機会に日本とインドネシアの架け橋となって両国の「心の友」の輪を広げていってもらえればと思います。」と挨拶すると、子供たちから盛大な拍手が巻き起こりました。続いて、安倍総理夫人は、子供たちによる「ネバー・ギブ・アップ」の歌の合唱と踊り、空手の瓦割りのパフォーマンスを参観しました。
最後に、安倍総理夫人は、握手を交わし、お土産を渡す等、子供たちひとりひとりと交流の時間を持った後、子供たちが演奏するアンクルンの「さようなら、さようなら、また会いましょう」の音色が響く中、ドルカス孤児院を後にしました。
安倍総理夫人は、ハリ院長の出迎えを受けた後、50名の子供たちの竹楽器アンクルンでの「心の友」の演奏による歓迎で迎えられました。冒頭、安倍総理夫人が、「2013年にインドネシアを訪問した際に、ドルカス孤児院を訪問する予定でしたが、アルジェリアで邦人に対するテロ事件が起こり急遽帰国しなければならなくなったため、訪問することができませんでした。今回、主人と共にインドネシアを再び訪問することができ、また、こうして皆さんにお会いすることができて、大変嬉しく思います。皆さんには、こうして大勢の友達と先生に一緒にいれる幸せに感謝し、生まれてきた大きな使命を見つけて、幸せに暮らして欲しいと思います。また、今回こうしたご縁をいただいたので、この機会に日本とインドネシアの架け橋となって両国の「心の友」の輪を広げていってもらえればと思います。」と挨拶すると、子供たちから盛大な拍手が巻き起こりました。続いて、安倍総理夫人は、子供たちによる「ネバー・ギブ・アップ」の歌の合唱と踊り、空手の瓦割りのパフォーマンスを参観しました。
最後に、安倍総理夫人は、握手を交わし、お土産を渡す等、子供たちひとりひとりと交流の時間を持った後、子供たちが演奏するアンクルンの「さようなら、さようなら、また会いましょう」の音色が響く中、ドルカス孤児院を後にしました。
2 イリアナ・ジョコ・ウィドド・インドネシア大統領夫人との懇談(1月15日(日曜日))


午後4時30分から約1時間、安倍総理夫人は、終始和やかな雰囲気の中、イリアナ・ジョコ・ウィドド大統領夫人と懇談しました。
冒頭、安倍総理夫人は、ジョコ・ウィドド大統領夫妻の心温まる歓待に謝意を表するとともに、ボゴール宮殿への道中、インドネシアの子供たちが日本の国旗を振って出迎えてくれたことに感動した旨述べました。これに対し、イリアナ大統領夫人からは、子供たちが休日に出迎えているのは、安倍総理夫妻を大歓迎するインドネシア人の気持ちの表れであると述べました。
その他、両夫人は懇談が行われたボゴール宮殿の歴史や日本文化等について意見交換を行った後、イリアナ大統領夫人の案内でインドネシア全土から集められた伝統工芸品を視察しました。
冒頭、安倍総理夫人は、ジョコ・ウィドド大統領夫妻の心温まる歓待に謝意を表するとともに、ボゴール宮殿への道中、インドネシアの子供たちが日本の国旗を振って出迎えてくれたことに感動した旨述べました。これに対し、イリアナ大統領夫人からは、子供たちが休日に出迎えているのは、安倍総理夫妻を大歓迎するインドネシア人の気持ちの表れであると述べました。
その他、両夫人は懇談が行われたボゴール宮殿の歴史や日本文化等について意見交換を行った後、イリアナ大統領夫人の案内でインドネシア全土から集められた伝統工芸品を視察しました。
3 en塾との懇談(1月15日(日曜日))

午後5時40分から約50分間、安倍総理夫人はインドネシア人学生による日本語劇団「en塾」と懇談を行いました。
冒頭、安倍総理夫人から、「再びen塾の皆さんにお会いできて嬉しいです。昨年4月の東京公演を観劇させていただき、とても感動しました。今回は主人は皆さんにお会いできずに残念だと申しておりました。素晴らしい歌である「桜よ」を通じて日本を応援してくださった皆様のことをずっと応援したいと思っています。」と述べ、en塾の団員に対しエールを送りました。その後、en塾の団員による自己紹介、歌や踊りのパフォーマンスが行われたほか、en塾の劇の脚本や作曲プロセスについての説明がなされ、団員が作曲した長唄や歌舞伎の調子の台詞も披露されました。
冒頭、安倍総理夫人から、「再びen塾の皆さんにお会いできて嬉しいです。昨年4月の東京公演を観劇させていただき、とても感動しました。今回は主人は皆さんにお会いできずに残念だと申しておりました。素晴らしい歌である「桜よ」を通じて日本を応援してくださった皆様のことをずっと応援したいと思っています。」と述べ、en塾の団員に対しエールを送りました。その後、en塾の団員による自己紹介、歌や踊りのパフォーマンスが行われたほか、en塾の劇の脚本や作曲プロセスについての説明がなされ、団員が作曲した長唄や歌舞伎の調子の台詞も披露されました。
ベトナム
1 トゥー・ベトナム首相夫人との懇談(1月16日(月曜日))


午後3時から約20分間、ベトナム・ハノイを訪問中の安倍総理夫人は、チャン・グエット・トゥー・フック ベトナム社会主義共和国首相夫人との間で、終始和やかな雰囲気の中、懇談を行いました。
冒頭、トゥー首相夫人は、今回の安倍総理夫妻のベトナム訪問を歓迎する旨述べると共に、今回の訪問が実り多いものとなるよう祈念する旨述べました。安倍総理夫人からは、今回のベトナム訪問への温かい歓待に対する謝意を伝え、今回の訪問が日本とベトナムの良好な関係が一層深まる契機となることを期待する旨述べました。
この他、両夫人はベトナムの地方都市の魅力や両国間の文化交流の重要性等について意見交換を行いました。
冒頭、トゥー首相夫人は、今回の安倍総理夫妻のベトナム訪問を歓迎する旨述べると共に、今回の訪問が実り多いものとなるよう祈念する旨述べました。安倍総理夫人からは、今回のベトナム訪問への温かい歓待に対する謝意を伝え、今回の訪問が日本とベトナムの良好な関係が一層深まる契機となることを期待する旨述べました。
この他、両夫人はベトナムの地方都市の魅力や両国間の文化交流の重要性等について意見交換を行いました。
2 ハノイ平和村リハビリ病院の視察(1月16日(月曜日))


午後3時40分から約75分間、安倍総理夫人は、ベトナム・ハノイ郊外にあるハノイ平和村リハビリ病院を訪問しました。ハノイ平和村は1991年に主にベトナム戦争時に投下された枯れ葉剤等により障害を持つ子どもたちのためのリハビリ施設として設立され、現在はハノイ市立リハビリ病院の一部として、1歳から20歳までの約150名のあらゆる障害を持った子どもたちが同施設内でリハビリを行ったり、学習能力に応じた授業を受けています。また、日本のボランティア団体が定期的に訪問し、「さをり織り」(感性の赴くままに糸を紡ぐ技法)の指導も行っています。
安倍総理夫人は、ミン院長らに出迎えられた後、患者ひとりひとりに声をかけたり、手を握る等スキンシップを図りながら、院内の治療病棟を視察しました。次いで、安倍総理夫人は学習棟に移動し、日本のボランティアにより、リハビリの一環として平和村の子どもたちに広められている「さをり織り」の様子を見学し、質問を交えながら作業を行う子供たちひとりひとりと交流の時間を持ちました。
続いて、子どもたちから合唱と踊りのパフォーマンスによる歓待を受けた後、安倍総理夫人は「ハノイ平和村リハビリ病院が、子どもひとりひとりに適したきめ細やかな対応をされていることに敬意を表します。障害を持った人にもそれぞれ使命があり、障害者から我々が学べることも沢山あります。障害者がつながっていくことも非常に重要であり、是非皆さんの素敵な個性を活かしていっていただきたい。」と挨拶し、平和村の子供たちと同施設で働く職員たちにエールを送りました。
最後に、子供たちからの花束贈呈や記念品の交換を行った安倍総理夫人は、子供たちや病院関係者と記念撮影を行う等して、更なる交流の時間を持ちました。
安倍総理夫人は、ミン院長らに出迎えられた後、患者ひとりひとりに声をかけたり、手を握る等スキンシップを図りながら、院内の治療病棟を視察しました。次いで、安倍総理夫人は学習棟に移動し、日本のボランティアにより、リハビリの一環として平和村の子どもたちに広められている「さをり織り」の様子を見学し、質問を交えながら作業を行う子供たちひとりひとりと交流の時間を持ちました。
続いて、子どもたちから合唱と踊りのパフォーマンスによる歓待を受けた後、安倍総理夫人は「ハノイ平和村リハビリ病院が、子どもひとりひとりに適したきめ細やかな対応をされていることに敬意を表します。障害を持った人にもそれぞれ使命があり、障害者から我々が学べることも沢山あります。障害者がつながっていくことも非常に重要であり、是非皆さんの素敵な個性を活かしていっていただきたい。」と挨拶し、平和村の子供たちと同施設で働く職員たちにエールを送りました。
最後に、子供たちからの花束贈呈や記念品の交換を行った安倍総理夫人は、子供たちや病院関係者と記念撮影を行う等して、更なる交流の時間を持ちました。
3 「東南アジア青年の船」OB・OGとの懇談(1月16日(月曜日))


午後6時10分から約50分間、安倍総理夫人は、「東南アジア青年の船」のOB・OGの10名との懇談会を行いました。「東南アジア青年の船」は、1974年、日本とASEAN(東南アジア諸国連合)加盟国の間の共同事業として発足されました。その後、毎年実施され、2017年度で43回目を迎えます。ベトナムからは、1996年度から本格的に参加が始まり、2013年度までに計535名が参加しています。
安倍総理夫人は、「主人とともに色々な国を訪れる機会がありますが、東南アジア青年の船の参加者とお会いするのは今回が初めてであり、お会いできることを大変楽しみにしていました。」と述べた後、共産党幹部や、警察、学術、金融、郵政・通信、総合都市開発等の各分野で活躍するベトナムからの東南アジア青年の船の参加者8名と同事業を通じて得た経験やその後に役に立ったこと等について懇談しました。
安倍総理夫人は、「主人とともに色々な国を訪れる機会がありますが、東南アジア青年の船の参加者とお会いするのは今回が初めてであり、お会いできることを大変楽しみにしていました。」と述べた後、共産党幹部や、警察、学術、金融、郵政・通信、総合都市開発等の各分野で活躍するベトナムからの東南アジア青年の船の参加者8名と同事業を通じて得た経験やその後に役に立ったこと等について懇談しました。
4 グエン・ティ・キム・ティエン保健大臣及び口唇口蓋裂患者との懇談(1月17日(火曜日))


午前9時から約40分間、ベトナム・ハノイにて安倍総理大臣夫人は、グエン・ティ・キム・ティエン保健大臣及び特定非営利活動法人日本口唇口蓋裂協会による支援を受けた口唇口蓋裂の子どもたち等との懇談を行いました。口唇口蓋裂協会(JCPF:常務理事・夏目長門愛知学院大学教授)は1992年に発足した、子どもたちの穏やかな成長を願い、医師、患者、医療関係者、企業、その他一般の市民の協力によって活動している我が国最大の口唇口蓋裂に関する非営利ボランティア協会です。同協会は、92年以降、ベトナム各地において、1千人以上の日本人医師等を派遣する等して医療協力を行い、4千人以上の口唇口蓋裂の子どもたちを無償で手術してきました。
まず、口唇口蓋裂協会の夏目理事から口唇口蓋裂という病気、同協会の活動について写真を用いて詳細な説明があった後、枯葉剤を大量に散布されたことで知られるベンチェ省出身の患者の子どもたち3名について紹介がありました。続いて、ティエン保健大臣から、これまでの保健分野における日本政府及び口唇口蓋裂協会をはじめとする日本の市民団体からの多大な支援に対する謝意が示されました。安倍総理夫人は、「昨年10月に夏目先生にお会いして、夏目先生の素晴らしい活動に感動するとともに、日本の医療が多くの子供たちを救っているということを大変うれしく思いました。ベトナムでは人と人が非常に近い医療を提供しており、日本が学ぶべき点もあります。お互いの良いところを補い合って、将来を担う子供たちが、日本にいても、ベトナムにいても幸せに生活できる社会を共に協力してつくっていければと思います。」と述べました。
最後に、安倍総理夫人は、子供たちひとりひとりから花束の贈呈を受けた後、子供たちとその父母、ティエン保健大臣らと記念写真を撮影する等して、心温まる交流のひとときを持ちました。
まず、口唇口蓋裂協会の夏目理事から口唇口蓋裂という病気、同協会の活動について写真を用いて詳細な説明があった後、枯葉剤を大量に散布されたことで知られるベンチェ省出身の患者の子どもたち3名について紹介がありました。続いて、ティエン保健大臣から、これまでの保健分野における日本政府及び口唇口蓋裂協会をはじめとする日本の市民団体からの多大な支援に対する謝意が示されました。安倍総理夫人は、「昨年10月に夏目先生にお会いして、夏目先生の素晴らしい活動に感動するとともに、日本の医療が多くの子供たちを救っているということを大変うれしく思いました。ベトナムでは人と人が非常に近い医療を提供しており、日本が学ぶべき点もあります。お互いの良いところを補い合って、将来を担う子供たちが、日本にいても、ベトナムにいても幸せに生活できる社会を共に協力してつくっていければと思います。」と述べました。
最後に、安倍総理夫人は、子供たちひとりひとりから花束の贈呈を受けた後、子供たちとその父母、ティエン保健大臣らと記念写真を撮影する等して、心温まる交流のひとときを持ちました。