インドネシア共和国

令和8年3月31日

 3月31日午前11時25分から約45分間、高市早苗内閣総理大臣は、公式実務訪問賓客として訪日中のプラボウォ・スビアント・インドネシア共和国大統領(H.E. Mr. Prabowo Subianto, President of the Republic of Indonesia)と首脳会談を行い、直後の首脳共同記者発表に続いて約45分間、昼食会を主催したところ、概要は以下のとおりです。

1 冒頭

 高市総理大臣から、プラボウォ大統領の訪日を歓迎し、「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)」の実現に向け、日本とインドネシアでこの地域を強く豊かにしていきたい旨述べました。これに対し、プラボウォ大統領からは、日本側の温かい歓迎に謝意が示されるとともに、今回の首脳会談を機に両国の協力関係を一層促進し、包括的・戦略的パートナーシップを強化したい旨の発言がありました。

2 二国間関係

  1. 両首脳は、国際情勢が厳しさを増す中、両国が協力を深化させることがインド太平洋地域の平和と安定に資すると認識し、経済及び安全保障等の分野で以下の協力を進めていくことについて一致しました。
  2. 経済分野
    1. 両首脳は、インドネシアの国力強靭化に向けて、同国のビジネス・投資環境の改善等のための財政支援を行うことで一致しました。また、AI分野を含む産業人材育成についても両国で協力していくことを確認しました。
    2. 高市総理大臣から、日本とインドネシアが共に海洋国家であることを踏まえ、両国で水産業振興を含む海洋協力を進めていきたい旨述べました。これに対し、プラボウォ大統領から日本側の協力に謝意が示されました。また、両首脳は、自然災害を多く経験している両国が防災分野でも協力を推進することを確認しました。高市総理大臣から、洪水対策や日本の衛星技術を活用した防災協力を行っていきたい旨述べました。
    3. 両首脳は、「アジア・ゼロエミッション共同体(AZEC)」の下、地熱発電や廃棄物発電などの協力を進めることで一致しました。また、民生原子力分野での協力など、具体的な取組についても議論しました。さらに、両首脳は、イラン情勢を受け、国際社会が資源・エネルギー安全保障の重要性を再認識する中、今月両国間で重要鉱物や原子力に関する協力覚書が署名されたことを念頭に、LNG等のエネルギー資源を始めとするサプライチェーン強靭化に向け、今後も両国で、連携を深めることで一致しました。
  3. 安全保障分野
    1. 高市総理大臣から、海洋安全保障の観点から、OSA(政府安全保障能力強化支援)を通じた軍への支援を継続するとともに、海上保安機関の能力向上支援も進めていく旨述べました。これに対し、プラボウォ大統領から、日本の取組に謝意が示されるとともに、海洋安全保障分野での日本との協力を重視している旨述べられました。
    2. 両首脳は、昨年の第三回日インドネシア外務・防衛閣僚会合(2+2)以後、両国の防衛当局間で防衛協力取決め策定に向けた議論が進展していることを歓迎し、プラボウォ大統領からは、日本との防衛分野の協力を進展させたい旨述べました。

3 地域・国際情勢

  1. 両首脳は、イランを始めとする中東情勢について踏み込んだ議論を行いました。高市総理大臣から、現在の中東情勢の悪化について強く懸念しており、エネルギー安全保障の観点から、中東地域の平和と安定が極めて重要である旨、パレスチナ問題については「二国家解決」の実現に向け協力していきたい旨述べ、両首脳は、事態の早期沈静化に向け連携して対応することで一致しました。
  2. 高市総理から、南シナ海情勢や核・ミサイル問題及び拉致問題を含む北朝鮮への対応を始めとする最近のインド太平洋地域の情勢についても我が国の立場を説明しました。

4 結語

 両首脳は、包括的・戦略的パートナーシップを一層強化すべく、今回の首脳会談を機に、首脳間、更に外相間の意思疎通を更に緊密化していくことで一致しました。


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