アジア
第12回日メコン外相会議
令和元年8月3日



1 冒頭
河野大臣から,「東京戦略2018」の下で日メコン協力を引き続き推進していく旨発言し,メコン各国独自の取組であるACMECSを支援するため日本がACMECSの開発パートナーとなった旨発表しました。
2 日メコン協力
河野大臣及びメコン各国の外相は,「東京戦略2018」で定められた3つの目標(1)SDGsの実現,(2)自由で開かれたインド太平洋の実現,(3)ACMECSとの連携,のそれぞれについて,協力の進捗状況の確認を行い,今後の日メコン協力の方針について意見交換を行いました。
河野大臣及びメコン各国の外相は,本年秋に開催予定の第11回日メコン首脳会議において,「2030年に向けたSDGsのための日メコンSDGsイニシアティブ」を採択すべく作業を進めていくことで一致しました。
また,河野大臣は,日メコン交流年2019について,既に100件以上の「日メコン交流年記念事業」が実施されていることを発表しました。
3 地域・国際情勢
(1)河野大臣から,以下のとおり述べました。
ア ミャンマー・ラカイン州情勢について,避難民の帰還環境整備のため,日本は,ミャンマーの取組を引き続き支援していく。メコン各国の建設的な役割を期待する。
イ 北朝鮮問題や南シナ海における紛争の平和的解決に向け,メコン諸国と今後も連携したい。南シナ海問題については,悪化する状況を深刻に懸念。北朝鮮による弾道ミサイル発射は遺憾。北朝鮮の完全な非核化に向けてメコン諸国とともに米朝プロセスを後押ししていきたい。「瀬取り」対策を含め安保理決議の完全な履行の堅持が不可欠。日本は,拉致問題の早期解決に向けた理解と協力をメコン各国に期待。
(2)これに対し,メコン諸国から,朝鮮半島の完全な非核化が実現することが重要との発言がありました。