ラオス人民民主共和国

令和7年1月21日

 1月21日、日・ラオス首脳会談に際し、石破茂内閣総理大臣及びソーンサイ・シーパンドン・ラオス人民民主共和国首相(H.E. Mr. Sonexay SIPHANDONE, Prime Minister of the Lao People’s Democratic Republic)立ち会いの下、小泉勉駐ラオス人民民主共和国日本国特命全権大使と、フォンサムット・アンラワン駐日ラオス人民民主共和国特命全権大使(H.E. Mrs. Phongsamouth ANLAVAN, Ambassador of the Lao People’s Democratic Republic to Japan)との間で、ラオスに対する無償資金協力「県教員研修センター整備計画」(供与限度額12.7億円)に関する書簡の交換が行われました。

  1.  更なる経済発展に向けた人材育成及び労働力の質の向上を目指すラオスにとって、その前提となる基礎教育の質の向上は重要な課題となっています。特に、現職教員の指導力強化は教育の質の向上に直結することから、ラオス政府はそのための制度構築に取り組むことを重点方針として打ち出してきました。
  2.  現職教員向けの研修は、全国に8箇所設置されている教員養成校を中心に実施されています。他方、教員養成校の設置されていない県における現職教員の研修は、県教員研修センターが担うことが期待されています。しかし、多くの県教員研修センターでは、研修実施に必要な施設及び機材が不足しており、現職教員の指導力強化に向けた効果的な研修の実施が困難な状況にあります。
  3.  本計画は、全国9県における県教員研修センターの施設及び研修用機材(プロジェクター、音響システム等)の整備を行うことにより、ラオス全土における現職教員に対する研修の実施体制の強化を図り、同国の教育の質の改善に寄与することが期待されます。
(参考)ラオス人民民主共和国基礎データ

 ラオス人民民主共和国は、面積約24万平方キロメートル(日本の本州と同程度の広さ)を有し、人口約763万人(2023年、世界銀行)、人口1人当たりの国民総所得(GNI)は2,120ドル(2023年、世界銀行)。


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