カンボジア王国
日・カンボジア外相会談
令和元年12月15日
本15日(日曜日)午後3時30分(現地時間;日本時間午後11時30分)から約45分間,ASEM外相会合出席のためスペインを訪問中の茂木敏充外務大臣は,プラック・ソコン・カンボジア王国副首相兼外務国際協力大臣(H. E. Mr. Prak Sokhonn, Deputy Prime Minister and Minister of Foreign Affairs and International Cooperation, Kingdom of Cambodia)と会談を行ったところ,概要は以下のとおりです。
- 冒頭,茂木大臣から,本年9月の同大臣就任以来初めてとなる外相会談の実現を喜んだ上で,「カンボジアは,和平以来,民主的発展の道を共に歩んできた国であり,両国関係の更なる高みを目指し,協力を進めたい」と述べました。また,「自由で開かれたインド太平洋」へのカンボジアの支持に謝意を述べつつ,「インド太平洋に関するASEANアウトルック(AOIP)とのシナジーを追求しつつ,シハヌークビル港開発等の事業を前進させ,共に豊かで平和な未来を実現したい」と述べました。これに対し,プラック・ソコン大臣から,日本が一貫してカンボジアを支援してくれていることに対し謝意が表明されました。
- 会談では,両大臣は,シハヌークビル港開発,「対ASEAN海外投融資イニシアティブ」の活用などを通じたASEAN地域の連結性強化,G20の「大阪ブルー・オーシャン・ビジョン」,地雷対策などについて意見交換しました。また,北朝鮮情勢や南シナ海など地域情勢についても議論し,連携を促進していくことを確認しました。北朝鮮情勢に関し,最近の情勢を含めて意見交換を行い,国連安保理決議の完全な履行を含め,北朝鮮の完全な非核化に向けて引き続き緊密に連携していくことで一致したほか,我が方から拉致問題の早期解決に向けて理解と協力を求めました。
- また,来年カンボジアで開催予定のASEM首脳会議において,よりよい成果をあげるために,積極的に協力していくことを確認しました。
- カンボジア内政に関し,茂木大臣から,状況の更なる進展を期待する旨述べました。また,我が国として,カンボジアの民主的発展のためにこれまでに3度実施している若手政治関係者の招へいを,今後とも継続する旨述べました。これに対し,プラック・ソコン大臣から,民主的発展にかかるカンボジア政府の取組について説明するとともに,日本の協力に感謝する旨述べました。