報道発表

インド洋シーレーンの要衝で「共に、強く豊かに」:スリランカに対する国際防災協力の新たな取組を開始
(無償資金協力「ケラニ川流域における排水機場整備計画」に関する書簡の署名・交換)

令和8年10月28日

 10月28日(現地時間同日)、スリランカのコロンボにおいて、磯俣秋男駐スリランカ日本国特命全権大使と、ハルシャナ・スリヤッペルマ・スリランカ財務・計画・経済開発省次官との間で、供与限度額21億7900万円の無償資金協力「ケラニ川流域における排水機場整備計画」に関する書簡の署名・交換が行われました。

  1. スリランカは、インド洋の東西を結ぶシーレーン上の要衝に位置し、自由で開かれたインド太平洋(FOIP)の実現に向けた重要なパートナーです。
  2. その一方で、スリランカは、その地形や気候の影響で自然災害に脆弱であり、特に洪水は発生件数や被害者数ともに最も多い災害です。ケラニ川流域は、国内主要都市を繋ぐ物流・人流の重要ルート上にあり、物流倉庫や日本企業のオフィス等が集まる同国経済の重要な拠点ですが、洪水が発生するたびに深刻な被害を受けています。スリランカ全土で600人以上の死者や大きな物的被害を出した2025年11月のサイクロン「ディトワ」の際にも、この地域は激しい洪水に見舞われました。
  3. 本計画は、コロンボ都市圏に位置するケラニ川流域のケラニヤ地域において、日本の技術を用いて排水機場を整備するものです。この協力により、雨水排水機能の改善による洪水被害の軽減を図り、もって同流域及び周辺地域における社会経済活動の安定化及び社会の強靱性向上に貢献します。
  4. これまで、我が国は、コロンボ都市圏の洪水対策に関するマスタープランの策定を支援し、スリランカ政府から高く評価されてきました。本協力では、我が国で製造された大容量の排水ポンプ等を導入し、ケラニヤ地域の排水能力の向上を図ります。我が国の防災関連機材の海外展開の後押しにもつながることが期待されます。
  5. 本協力を通じ、二国間協力を一層強化しつつ、FOIPの実現に向けた取組を推進すると同時に、我が国の防災技術の国際展開強化にも取り組んでいきます。

(参考)スリランカ基礎データ

 スリランカは、面積約6万6千平方キロメートル(北海道の約0.8倍の大きさ)、人口2,175万人(2025年、世界銀行)、人口1人当たりの国民総所得(GNI)4,670米ドル(2025年、世界銀行)。


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