報道発表

遠藤外務審議官の「不平等に関する国際パネルに係るハイレベルイベント」出席(概要)

令和8年9月24日
ハイレベルイベントに出席する遠藤外務審議官

 現地時間9月23日10時30分(日本時間同日23時30分)から約90分間、米国・ニューヨークで「不平等に関する国際パネルに係るハイレベルイベント」が行われ、我が国からは遠藤和也外務審議官が参加しました。

  1. 今次会合は、ブラジル、ノルウェー、スペイン、南アフリカが共催し、マウロ・ヴィエイラ・ブラジル連邦共和国外務大臣、ホセ・マヌエル・アルバレス・スペイン王国外務・EU・協力相及びエスペン・バット・アイデ・ノルウェー王国外務大臣他が冒頭スピーチを行いました。
  2. 遠藤外務審議官からは概要以下を述べました。
    1. グローバルな格差の拡大は、社会の結束や持続可能な成長と安定を脅かす、国際社会共通の課題。2030アジェンダが掲げる「誰一人取り残さない」という理念を実現するためにも、専門家の知見を結集し、不平等是正に向けた政策提言等を行う専門家パネルの設立に向けた取組を歓迎する。
    2. グローバルな不平等の是正には、持続可能で包摂的な「質の高い成長」が不可欠。また、先進国・途上国を問わず、全ての国が責任を共有するとともに、パートナー国自身のオーナーシップを尊重し、対話と協働を通じて自律的な発展を後押しすることが重要。こうした観点から、日本は、現地の声に耳を傾け、各国の事情に応じたきめ細やかな支援を行い、人づくりや国づくりを通じて、パートナー国の自律的な発展を支援してきた。
    3. グローバルな不平等の是正に向けて、本日は、三つの分野における取組の重要性を強調する。第一に、質の高いインフラ整備。インフラは、社会・経済活動や持続可能な成長の基盤となるもの。日本は、「質の高いインフラ投資に関するG20原則」の策定を主導し、透明性、開放性、経済性、債務持続可能性といった国際的なルールや基準に則った、質の高いインフラ投資を推進している。第二に、国際保健。日本は、「人間の安全保障」の観点から、ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)の達成に貢献している。また、昨年12月に東京で設立したUHCナレッジハブを通じて、開発途上国のUHC達成に向けた能力強化や機運醸成を推進していく。第三に、ジェンダー平等と女性のエンパワーメント。女性の活躍と参画は、社会と経済に多様性と力強い活力をもたらす。日本は、女性・平和・安全保障、いわゆるWPSの取組を推進するとともに、女性のエンパワーメントを通じ、女性が社会・経済の主要な担い手として能力を発揮できる環境整備を進めている。
    4. 国際社会が複合的な危機に直面する今こそ、分断と対立ではなく、共通点と一致点を見出し、全ての国が責任を共有した形で諸課題に取り組むことが必要。日本は、国際社会と緊密に連携し、「誰一人取り残さない」、持続可能で包摂的な社会の実現に向け、引き続き積極的に貢献していく。
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