報道発表

堀井外務副大臣のパラオ共和国訪問(結果)

令和8年9月4日

 8月29日から9月3日まで、堀井巌外務副大臣は総理特使としてパラオ共和国を訪問し、第55回太平洋諸島フォーラム(PIF)域外国対話に出席したほか、太平洋島嶼国・地域要人と意見交換を行いました。
 訪問中、堀井副大臣は、太平洋島嶼国地域の一体性とそれを体現するPIFの「2050年戦略」への強力な支持を示しつつ、太平洋島嶼国・地域首脳等に対して、来年夏頃に横浜市で開催予定の第11回太平洋・島サミット(PALM11)に向けた連携について働きかけを行いました。

1 太平洋諸島フォーラム(PIF)域外国対話への出席

  1. 9月1日、PIF域外国対話が開催され、パラオ共和国のスランゲル・S・ウィップス・ジュニア大統領が議長を務め、PIFメンバー首脳等と域外国(日本を含む対話パートナー)の代表が参加し、日本からは堀井副大臣が参加しました。
  2. スピーチで、堀井副大臣は、地域の一体性を強力に支持するとともに、「2050年戦略」に沿う形で太平洋島嶼国地域と共に手を携えて協力していくという日本の揺るぎない決意を改めて表明しました。堀井副大臣からは、日本がこれまで実施してきたインフラ、気候変動、デジタル、経済・金融等の分野における協力や支援について説明しました。
  3. また、堀井副大臣は、進化した「自由で開かれたインド太平洋」(FOIP)に触れつつ、複雑性を増す国際社会において、各国の自律性・強靱性の向上の重要性を強調しつつ、来年夏に開催予定のPALM11も見据えて、太平洋島嶼国・地域とともに具体的な取組を着実に進めていく旨述べました。

2 スランゲル・S・ウィップス・ジュニア・パラオ大統領への表敬 

  1. 8月30日、堀井副大臣は、ウィップス・パラオ大統領を表敬し、高市早苗内閣総理大臣の親書を手交しました。
  2. 冒頭、堀井副大臣から、同大統領のPIF議長への就任について祝意を述べるとともに、日本とパラオは深い歴史的「キズナ」で結ばれ、基本的な価値を共有する重要なパートナーであり、進化したFOIPの実現に向け、両国の「トクベツ」な関係を一層強化していきたい旨述べました。また、ベラウ国立病院の移転計画については、米国をはじめとする関係国等と連携しつつ、人材育成等の支援を検討していく方針を示しました。
  3. これに対し、ウィップス大統領からは、PIF域外国対話への総理特使としての堀井副大臣の出席への歓迎の意が述べられました。また、これまでの日本からの支援に対する謝意を述べるとともに、信頼できるパートナーとして日本との関係を一層強化していきたい旨述べました。

3 各国政府要人等との会談(8月30日)

  1. バロン・ディバベシ・ワンガPIF事務局長との会談
     堀井副大臣は、ワンガPIF事務局長と会談を行いました。
     堀井副大臣からは、PIFが地域の一層の結束のために重要な役割を果たしていることを述べた上で、PIFが推進する「2050年戦略」や、昨年のPIF総会で発表された「平和の海宣言」を強力に支持している旨述べました。
    これに対し、ワンガ事務局長からは、日本による太平洋島嶼国地域に対する協力について謝意が示されました。両者は、PALM11に向け、引き続き緊密に連携していくことで一致しました。
  2. ダルトン・タンゲランギ・ニウエ首相への表敬
     堀井副大臣はタンゲランギ・ニウエ首相を表敬しました。
     冒頭、堀井副大臣は、タンゲランギ首相との昨年12月以来の再会を歓迎した上で、両者は、昨年の日・ニウエ外交関係樹立10周年のモメンタムを維持しながら、災害対策分野での協力を含め、両国関係を一層強固なものとしていくことで一致しました。
  3. フェレティ・ペニタラ・テオ・ツバル首相への表敬
     堀井副大臣はテオ・ツバル首相を表敬しました。
     冒頭、堀井副大臣から、本年6月に東京で開催された世界島嶼国海洋会議への出席に関する謝意を述べた上で、両者は、地域を取り巻く国際情勢や気候変動などの地球規模課題について意見交換を行いつつ、両国関係を一層強固なものとしていくことで一致しました。
  4. リック・ネルソン・ホウエニプエラ・ソロモン諸島外相及びピーター・ケニロレア・ジュニア国家計画・開発調整大臣との会談
     堀井副大臣は、ホウエニプエラ外相及びケニロレア国家計画・開発調整大臣と会談を行いました。
    両者は、二国間関係や地域情勢について議論するとともに、本年7月の日・ソロモン首脳会談における成果も踏まえ、ソロモンの自律性と強靱性を高めるための協力を継続していくことで一致しました。
  5. シャマイン・エライディノモ・スコッティ・ナウル保健、内務、女性・社会開発、障害者政策、ナウル博物館・遺産、ナウル観光公社大臣との会談
     堀井副大臣は、スコッティ・ナウル保健、内務、女性・社会開発、障害者政策、ナウル博物館・遺産、ナウル観光公社大臣と会談を行いました。
    両者は、二国間関係や地域情勢について意見交換を行いつつ、様々な分野での協力・連携を通じて、両国関係を一層強固なものとしていくことで一致しました。
  6. ファカファヌア・トンガ王国首相及びトゥポウトッア・ウルカララ皇太子殿下(外務大臣兼国防大臣)への表敬
     堀井副大臣は、ファカファヌア・トンガ王国首相及びトゥポウトッア・ウルカララ皇太子殿下(外務大臣兼国防大臣)を表敬しました。
     冒頭、堀井副大臣は、昨年12月の首相就任に祝辞を述べつつ、両国の友好関係は、我が国の皇室とトンガ王室との間の親密な関係や草の根レベルの交流によって支えられている旨述べました。両者は、二国間関係や地域情勢について意見交換を行いつつ、様々な分野での協力・連携を通じて、両国関係を一層強固なものとしていくことで一致しました。

4 各国政府要人等との会談(8月31日)

  1. アルシッド・ポンガ・ニューカレドニア前大統領との会談
     堀井副大臣は、PIF総会にニューカレドニア代表として参加したポンガ・ニューカレドニア前大統領(現自治政府メンバー(エネルギー・鉱業部門担当))と会談を行いました。
     堀井副大臣からは、2023年に開設された在ヌメア領事事務所が、日ニューカレドニア関係強化に貢献していることを歓迎するとともに、ニューカレドニアは、太平洋地域における日仏協力の拠点であり、今後日ニューカレドニア間の友好関係を一層進展させていきたい旨述べました。
  2. ムリポラ・アナロサ・アレ・モリオオ・サモア副首相兼財務大臣との会談
     堀井副大臣は、ムリポラ・サモア副首相兼財務大臣と会談を行いました。
    両者は、二国間関係や地域情勢について意見交換を行いつつ、様々な分野での協力・連携を通じて、両国関係を一層強固なものとしていくことで一致しました。
  3. モエタイ・ブラザルソン・仏領ポリネシア大統領との会談
     堀井副大臣は、ブラザルソン・仏領ポリネシア大統領と会談を行いました。
     両者は、観光客の往来を含め、日・仏領ポリネシア間の友好関係を一層進展させていくことを確認しました。
  4. ウィンストン・ピーターズ・ニュージーランド外相との会談
     堀井副大臣は、ピーターズ・ニュージーランド外相と会談を行いました。
     両者は、来年の両国の外交関係樹立75周年に向け、「戦略的協力パートナーシップ」を更なる高みに引き上げるべく、具体的な協力を積み重ねていくことで一致しました。
  5. リッキー・F・カンテロ・ミクロネシア連邦外相との会談
     堀井副大臣は、カンテロ・ミクロネシア連邦外相と会談を行いました。
     冒頭、堀井副大臣から、先日の自身のミクロネシア連邦訪問に触れ、両国は150年を超える交流の歴史を有し、基本的な価値や原則を共有する重要なパートナーである旨述べました。
     両者は、二国間関係や地域情勢について意見交換を行いつつ、様々な分野での協力・連携を通じて、両国関係を一層強固なものとしていくことで一致しました。
  6. マーク・ブラウン・クック諸島首相への表敬
     堀井副大臣は、ブラウン・クック諸島首相を表敬しました。
     冒頭、堀井副大臣から、本年6月に東京で開催された世界島嶼国海洋会議への出席に謝意を述べました。
     両者は、本年の両国外交関係樹立15周年という節目を踏まえ、これまでの友好関係を土台にして、様々な分野での協力・連携を通じて、「キズナ」と良好な二国間関係を一層緊密なものとしていくことで一致しました。
  7. ジャスティン・トカチェンコ・パプアニューギニア外相との会談
     堀井副大臣はトカチェンコ・パプアニューギニア外相と会談を行いました。
     両者は、昨年の両国外交関係樹立50周年を踏まえ、次の50年も見据えて、様々な分野での協力・連携を通じて、既に強固な両国の友好関係を更に発展させていくことで一致しました。また、堀井副大臣からは、本年7月の両国間の直行便再開による人的交流の活発化やパプアニューギニアのエネルギー安全保障上の重要性について述べました。

5 各国政府要人等との会談(9月1日)

  1. クリストファー・ランドー米国国務副長官との会談
     堀井副大臣は、ランドー米国国務副長官と会談を行いました。
     堀井副大臣からは、太平洋島嶼国地域への米国の力強いエンゲージメントを心強く思う旨述べた上で、引き続き、進化したFOIPの実現の上でも重要な太平洋島嶼国地域において、日米間の連携を一層深めていきたい旨述べました。
     これに対し、ランドー副長官からは、日米を含む同志国が地域において協力していくことの重要性を強調し、地域における伝統的なパートナーである日本の役割を重視している旨発言がありました。
     両者は、地域情勢について意見交換を行うとともに、太平洋島嶼国地域の結束と一体性の維持・強化が重要であることを確認し、引き続き緊密に連携していくことで一致しました。
  2. ヒルダ・C・ハイネ・マーシャル諸島大統領への表敬
     堀井副大臣はハイネ・マーシャル諸島大統領を表敬しました。
     冒頭、堀井副大臣から、本年6月に東京で開催された世界島嶼国海洋会議への出席に関する謝意を述べた上で、本年7月の日・マーシャル外相会談を含め両国間でハイレベルの意思疎通が継続していることを歓迎する旨述べました。
     両者は、二国間関係や地域情勢について意見交換を行いつつ、様々な分野での協力・連携を通じて、両国関係を一層強固なものとしていくことで一致しました。
  3. ロージー・ウィンタートン英国外務・開発相閣外大臣との会談
     堀井副大臣は、ウィンタートン英国外務・開発相閣外大臣と会談を行いました。
     冒頭、堀井副大臣から、バーナム新政権の発足及び同大臣の就任への祝意を述べ、両者は、ハイレベル間の緊密な意思疎通の重要性を確認するとともに、地域情勢について意見交換した上で、引き続き両国で、国際社会の諸課題に共に取り組むことで一致しました。
  4. サキアシ・ンディトカ・フィジー外務貿易大臣との会談
     堀井副大臣は、ンディトカ・フィジー外務貿易大臣と会談を行いました。
     両者は、地域を取り巻く国際情勢や気候変動などの地球規模課題について意見交換を行いつつ、昨年11月に両国首脳の間で署名された「ロマヴァタ・キズナ・パートナーシップ」の下、様々な分野での協力・連携を通じて、両国関係を一層強固なものとしていくことで一致しました。
  5. デイビッド・アデアン・ナウル大統領との会談
     堀井副大臣は、アデアン・ナウル大統領と会談を行いました。
     両者は、二国間関係や地域情勢について意見交換を行いつつ、様々な分野での協力・連携を通じて、両国関係を一層強固なものとしていくことで一致しました。
  6. ラルフ・レゲンバヌ・バヌアツ気候変動適応・気象・地象災害・エネルギー・環境・国家災害管理担当大臣との会談
     堀井副大臣は、レゲンバヌ・バヌアツ気候変動適応・気象・地象災害・エネルギー・環境・国家災害管理担当大臣と会談を行いました。
     両者は、本年の日・バヌアツ外交関係樹立45周年の節目も踏まえつつ、様々な分野での協力・連携を通じて、両国関係を一層強固なものとしていくことで一致しました。

6 各国政府要人等との会談(9月2日)

パット・コンロイ豪州国防産業大臣兼太平洋島嶼国担当大臣との会談
 堀井副大臣は、コンロイ豪州国防産業大臣兼太平洋島嶼国担当大臣と会談を行いました。
 両者は、本年の日豪友好協力基本条約50周年署名という節目の機会に様々な分野での具体的な協力が進展していることを歓迎した上で、太平洋島嶼国地域での協力を始め、日豪関係を更なる高みに引き上げるべく、引き続き両国間の連携を深めていくことで一致しました。

7 その他

 このほか、堀井副大臣は、会合に参加した各国・機関の政府要人等と懇談しました。

8 視察、懇談

  1. マラカル港の視察
     8月30日、堀井副大臣は、パラオの主要な港湾であるマラカル港を視察しました。
  2. ベラウ国立病院の視察
     8月31日、堀井副大臣は、米国の支援で移転計画が進められているベラウ国立病院の外観を視察しました。今後米国及び関係国と連携し、人材育成等の支援を検討していく方針です。
  3. 在留邦人との懇談
     8月30日、堀井副大臣は、パラオに在留する邦人と意見交換を行いました。
  4. JICA海外協力隊等との懇談
     8月31日、堀井副大臣は、JICA事務所を訪れ、JICA海外協力隊員等との間で、パラオでの活動の現状や日・パラオ関係等について意見交換を行いました。
  5. 慰霊訪問
     9月2日、堀井副大臣は、ペリリュー島を慰霊訪問し、「西太平洋戦没者の碑」、「みたまの碑」等を訪れ、献花、黙祷を行いました。また、1日には、市内の旧日本海軍墓地も訪問しました。
  6. 元国費留学生との懇談
     9月2日、堀井副大臣は、日本へ留学した経験を持つ元国費留学生と面会し、日・パラオ関係やパラオで活動を行っている国費留学生同窓会の活動等について意見交換を行いました。

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