報道発表
日・タイ外相ワーキング・ランチ
令和7年12月18日
12月18日午前12時から約70分間、茂木敏充外務大臣は、シーハサック・プアンゲートゲーオ・タイ王国外務大臣(H.E. Mr. Sihasak Phuangketkeow, Minister of Foreign Affairs of the Kingdom of Thailand)とワーキング・ランチを行ったところ、概要は以下のとおりです。
- 冒頭、茂木大臣から、シリキット王太后陛下の崩御に対する心からのお悔やみを改めて述べるとともに、先般のタイ南部の豪雨被害に対するお見舞いの言葉を伝えました。これに対し、シーハサック外相から、豪雨被害に対する日本からの支援に対して謝意の表明がありました。
- 二国間関係について、茂木大臣は、地域の平和と安定のための安全保障分野の協力を強化していきたい旨述べました。また、経済分野では、自動車を始めとする製造分野での協力を再活性化させるとともに、サプライチェーン強靱化、科学技術、宇宙、AI、GX、バイオエコノミー、医療・保健といった新たな分野でも協力を進めていきたい旨述べました。両外相は、両国の包括的・戦略的パートナーシップの下、政治、経済、人的交流、といった様々な分野で連携を強化していくことで一致しました。
- 両外相は、国際情勢が厳しさを増す中での「自由で開かれたインド太平洋」実現の重要性を確認しつつ、ミャンマー情勢、東シナ海・南シナ海といった地域情勢や、核・ミサイル問題及び拉致問題を含む北朝鮮への対応等について意見交換を行い、今後も連携していくことで一致しました。また、経済安全保障についても意見交換を行い、この中で、茂木大臣からは、特定の国への過度な依存を避けることの重要性について強調しました。
さらに、タイ・カンボジア間の国境情勢については、茂木大臣から、タイ・カンボジア双方に民間人を含め死者が出ていることについて心を痛めているとした上で、両国が最大限自制し、対話を通じて平和的に解決されることを求めました。また、日本政府として引き続き緊張緩和のための取組を進めていく考えである旨を述べました。

