報道発表

キリバス共和国に対する無償資金協力「経済社会開発協力(道路維持管理関連機材)」に関する書簡の署名・交換

令和7年12月17日

 12月17日(現地時間同日)、キリバス共和国の首都タラワにおいて、鈴木秀幸在キリバス共和国日本国臨時代理大使とテケーウア・タラシ・キリバス共和国インフラ・持続可能エネルギー大臣(The Honourable Mr. Tekeeua TARATI, Minister for Infrastructure and Sustainable Energy of the Republic of Kiribati)との間で、供与額4.0億円の無償資金協力「経済社会開発計画(道路維持管理関連機材)」に関する書簡の署名・交換が行われました。

  1. 本計画は、道路維持管理及び補修のための機材(地面をローラーで踏み固めるためのロードローラー、路面の仕上げや清掃のためのコンプレッサー、アスファルト散布機等)を供与することにより、頻繁な豪雨による冠水、海水面上昇による浸水被害等による道路の表面劣化や陥没等について、道路の修繕及び管理を適切に行うことが可能となり、道路の強靱化・長寿命化に貢献します。
  2. 我が国は、2024年7月に開催した第10回太平洋・島サミット(PALM10)の機会に発表した首脳宣言及び共同行動計画において、「気候変動・災害」及び「技術と連結性」分野を支援の柱として表明しており、本計画はこれらに合致した支援となります。

(参考1)キリバス共和国基礎データ

 キリバス共和国の面積は約730平方キロメートル、人口は13万4,518人(2024年、世界銀行)、一人当たり国民総所得(GNI)は3,620米ドル(2024年、世界銀行)。

(参考2)第10回太平洋・島サミット(PALM10)

 2024年7月16日~18日、岸田総理大臣(当時)とブラウン・クック諸島首相の共同議長の下、第10回太平洋・島サミット(PALM10)が開催され、日本、太平洋島嶼国14か国、仏領2地域、豪州、ニュージーランド計19か国・地域の首脳等及び太平洋諸島フォーラム(PIF)事務局長が参加した。キリバス共和国からは、イテラエラ外務・移民省次官が参加した。
 我が国は、PALM10において、太平洋諸島フォーラム(PIF)の「2050年戦略」に定められる7分野に沿い、(1)政治的リーダーシップと地域主義、(2)人を中心に据えた開発、(3)平和と安全保障、(4)資源と経済開発、(5)気候変動と災害、(6)海洋と環境、(7)技術と連結性の7つの分野を重点分野として、今後3年間にしっかりとした開発協力と6,500人以上の人的交流・人材育成を実施する旨表明した。


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