報道発表
日米交流の促進・相互理解の増進のためのプロジェクト(Student Educational Exchange and Dialogue(SEED)project)の実施(結果)
12月6日及び7日、神奈川県キャンプ座間内のザマ・ミドル・ハイスクールにて「日米交流の促進・相互理解の増進のためのプロジェクト」(Student Educational Exchange and Dialogue(SEED)project)が開催されたところ、概要は以下のとおりです。
1 「日米交流の促進・相互理解の増進のためのプロジェクト」の狙い
在日米軍施設・区域が所在する地域において、地元の日本人の中高生と在日米軍関係者の子息である米国人の中高生が、文化・教育交流を通じて相互理解を深めるとともに、国際社会で活躍する人材を育成することを目的としています。
今般開催されたキャンプ座間での事業では、日米の中学・高校生約40名が交流しました。
2 概要
(1)学生によるプレゼンテーション
ア 1日目:12月6日(土曜日)
自己紹介する学生たち
両国の文化に関するクイズを考える学生たち
学生たちは、7つのグループに分かれ、クイズ形式で自国の文化を紹介し合い、英語と日本語でプレゼンテーション等を行いました。
イ 2日目:12月7日(日曜日)
凧作りの様子
凧揚げの様子
午前に、学生たちは相模の大凧センターを訪れました。ここでは、相模の大凧文化保存会の指導の下、日米学生が2人1組で実際にミニチュア凧を制作し、また、凧揚げも体験しました。学生たちは、これらの活動を通じて、この地域で古くから継承される伝統的な大凧の文化を学びました。
午後には、キャンプ座間にて、「日米交流イベントを考えよう」というテーマの下、地域資源や地域の魅力を活用した国際交流イベントについてグループで考え、英語と日本語でプレゼンテーションを行いました。
プレゼンテーション準備の様子
プレゼンテーションの様子
(2)閉会式(表彰式及び修了式)(12月7日(日曜日))
デイヴィス米陸軍基地管理本部司令官と学生たち
修了証を受け取る参加学生代表者
日本側から、本村賢太郎相模原市長、佐藤弥斗座間市長、細川恵相模原市教育委員会教育長、木島弘座間市教育委員会教育長、八木亨相模の大凧文化保存会会長、川﨑喜代治同保存会名人、小川寛人外務省北米局日米地位協定室首席事務官等が、米側から、デイヴィス在日米陸軍基地管理本部司令官(大佐)(Colonel Erik Davis, Commander, US Army Garrison Japan)、アダムス米国防省教育部(DoDEA)太平洋東地区副教育長(Mr. Josh Adams, Community Superintendent, DoDEA Pacific East District)、リパード・ザマ・ミドル・ハイスクール校長(Mr. James Rippard, Principal Zama Middle High School)が出席し、参加者全員の2日間の健闘を称え、挨拶を行いました。また、日米学生の御両親も参加されました。
本村相模原市長と学生たち
佐藤座間市長と学生たち
細川相模原市教育長と木島座間市教育長と学生たち
相模の大凧文化保存会の八木会長、川﨑名人と学生たち
3 参加した日米学生の所感(例)
(1)日本側の参加者
- 普段なかなか交流する機会がない同年代のアメリカ人との交流することができ、生の英語を体験することができました。アメリカ人の学生と二人一組で凧作りに取り組むことは難しかったが、必ず英語でコミュニケーションを取らないといけない状況に置かれたことで、自分の英語力が向上したと思います。
- 地域の観光資源を生かして新しい日米交流イベントを考えるプログラムでは、お互いの言語を教え合ったり、意見を交換することができ、楽しかったです。お互いに歩み寄ろうとすることで信頼関係を築くことができるということを学びました。
- 普段の学校の授業を通じて、自分の英語に自信があったので今回のイベントに参加しましたが、生の英語を理解することはとても難しかったです。英語を学び直すきっかけになりました。
(2)米側の参加者
記念撮影
- キャンプ座間内のアメリカ人の学生は、普段日本人の学生と交流する機会が滅多にないので、互いの言葉や文化について学び合うことはとても重要だと思いました。
- 今回のイベントは、軍人の子どもたちにとって、同世代の日本人との生活や文化について理解を深めるための素晴らしい機会だったと感じました。相模の大凧センターでの活動を通じて、体験しながら日本の文化を学ぶことができ、また、日本の学生とも交流することができ、とても楽しかったです。
- 日本人の生徒と初めて交流し、日本人の友達ができたので、最高の一日になりました。
(参考)実施形態
- 共催:外務省、米国防省教育部(Department of Defense Education Activity: DoDEA)
- 開催協力:相模原市、座間市、キャンプ座間、相模の大凧文化保存会

