報道発表

ウズベキスタン共和国に対するマンモグラフィ17台の供与(無償資金協力「経済社会開発計画」)に関する交換公文の署名・交換

令和7年11月14日

 11月14日(現地時間同日)、ウズベキスタン共和国の首都タシケントにおいて、平田健治駐ウズベキスタン共和国日本国特命全権大使と、アシルベック・フダヤーロフ・ウズベキスタン共和国保健大臣(H.E. Mr. Asilbek Khudayarov, Minister of Health of the Republic of Uzbekistan)との間で、ウズベキスタンの保健医療サービスの質及び医療アクセスの改善のためにマンモグラフィ17台を供与する供与額8.59億円の無償資金協力「経済社会開発計画」に関する書簡の署名・交換が行われました。

  1. ウズベキスタンでは、乳がんの罹患率・死亡率が高い状況で、WHOによれば乳がん患者数は今後25年間で倍増するとされています。また、乳がんは早期発見により死亡率を下げることができますが、同国ではマンモグラフィが整備されている病院が限られていることから、適時に定期検診を受けることが難しい状況にあります。また、現下の国際情勢の影響もありウズベキスタンでの交通費が値上がりしていることを受け、地方在住の患者が適切な検査を受けるため大都市の病院を訪れることが経済的に大きな負担になっています。
  2. こうした中、この協力は、全国にマンモグラフィ検査を普及させ乳がんの早期発見を促進するために首都タシケント及び地方16箇所の公立病院に日本製のマンモグラフィを供与するもので、我が国の高い技術を生かして同国の医療体制を改善することが期待されます。
  3. 我が国は、2022年(令和4年)12月、「中央アジア+日本」対話・第9回外相会合において、自由で開かれた中央アジアにおける持続可能な発展を達成するため、「人への投資」と「成長の質」を重視した新しいモデルに沿った協力を確立し発展させることを表明しました。今回の協力は、このうち「人への投資」を具体化するものです。この協力を通じ、我が国とウズベキスタンの友好関係の更なる強化に貢献することが期待されます。

(参考)ウズベキスタン共和国基礎データ

  ウズベキスタン共和国は、面積約44.7万平方メートル(日本の約1.2倍の大きさ)、人口約3,710万人(2025年、国連人口基金)、1人当たり国民総所得(GNI)は3,020米ドル(2024年、世界銀行)。


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