報道発表
コンゴ民主共和国に対する無償資金協力「食糧援助」に関する書簡の署名・交換
令和7年10月2日
10月1日(現地時間同日)、コンゴ民主共和国の首都キンシャサにおいて、小川秀俊駐コンゴ民主共和国日本国特命全権大使とテレーズ・カイクワンバ・ヴァグナー・コンゴ民主共和国外務・国際協力・仏語圏・コンゴ人ディアスポラ大臣(H.E. Ms. Thérèse KAYIKWAMBA WAGNER, Minister for Foreign Affairs, International Cooperation, Francophonie and Congolese Diaspora, the Democratic Republic of the Congo)との間で、供与額4.00億円の無償資金協力「食糧援助」に関する書簡の署名・交換が行われました。
- コンゴ民主共和国においては、反政府勢力の活動によって不安定な治安情勢が継続する東部地域を中心に、何十万もの人々が繰り返し国内外で避難を強いられる状況が続いています。本年(2025年)1月の紛争激化以降、同年前半中に5歳未満の子ども450万人と妊婦及び授乳中の女性370万人が急性栄養不良に陥ったとされており、また、紛争激化以前でも、既に国民の4分の1が急性食料不安または人道危機の状態に陥っていることが報告されています。一方で、国内農業の生産性は引き続き低く、更にはロシアによるウクライナ侵略の影響により食料需給の逼迫や物価上昇等も生じており、同国の食料・栄養安全保障への対策が急務となっています。
- この協力は、同国の食料及び栄養上のニーズがある人々に対し、食糧援助を実施することで、コンゴ民主共和国の食料・栄養安全保障の確保及びそれらを通じた各種開発課題の解決を支援するものです。
- 我が国は、本年(2025年)8月に開催した第9回アフリカ開発会議(TICAD 9)において、食料安全保障強化・持続可能な農林水産業支援に取り組むことを表明しており、この協力は同表明を具体化するものです。
(参考)コンゴ民主共和国基礎データ
コンゴ民主共和国は、面積約234万5千平方キロメートル、人口1.09億人(2024年、世界銀行)、人口1人当たり国民総所得(GNI)は640米ドル(2024年、世界銀行)。