報道発表

ソマリア連邦共和国に対する無償資金協力「モガディシュの漁業コミュニティにおける持続可能な漁業管理及び漁獲後処理のための拠点整備計画(FAO連携)」に関する書簡の署名・交換

令和7年9月16日

 9月12日(現地時間同日)、ケニア共和国の首都ナイロビにおいて、松浦博司駐ソマリア連邦共和国日本国特命全権大使(ケニア共和国にて兼轄)とエティエンヌ・ペーターシュミット国際連合食糧農業機関ソマリア事務所代表(Mr. Etienne PETERSCHMITT, Representative of the Food and Agriculture Organization of the United Nations in Somalia)との間で、ソマリア連邦共和国に対する供与額2.89億円の無償資金協力「モガディシュの漁業コミュニティにおける持続可能な漁業管理及び漁獲後処理のための拠点整備計画(FAO連携)」に関する書簡の署名・交換が行われました。

  1. ソマリアは、アフリカ大陸で最も長い海岸線と広大な排他的経済水域を持つ一方で、水揚げ場等の漁業インフラの不足、非効率的な漁法、漁獲後の不衛生な取扱いによる食品ロス、違法漁業の横行等により、漁業セクターの潜在性を活かすことができていない状況にあり、対策が求められています。
  2. この協力は、ソマリア国内で屈指の漁業コミュニティが所在する首都モガディシュ市において、水産物卸売市場及び漁船整備場の建設、コールドチェーン機材の整備、違法漁業監視事務所の建設等を行うことにより、同コミュニティにおける持続可能な漁業管理を図り、もってソマリアの漁業の活性化に寄与するものです。
  3. 我が国は、2025年(令和7年)8月に開催した第9回アフリカ開発会議(TICAD 9)において、食料安全保障強化・持続可能な農林水産業支援に取り組むことを表明しており、今回の協力はこれを具体化するものです。

(参考)ソマリア連邦共和国基礎データ

 ソマリア連邦共和国の面積は約63.8万平方キロメートル(日本の約1.8倍)、人口は約1,900万人(2024年:世界銀行)、人口1人当たりの国民総所得(GNI)は600米ドル(2024年、世界銀行)。


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