報道発表

エジプト・アラブ共和国に対する無償資金協力「潜水作業支援船建造計画」に関する書簡の署名・交換

令和7年8月18日

 8月17日(現地時間同日)、エジプト・アラブ共和国のエル・アラメインにおいて、岩井文男駐エジプト・アラブ共和国日本国特命全権大使とラニア・アルマシャート・エジプト・アラブ共和国計画・経済開発・国際協力大臣(H.E. Dr. Rania Al-Mashat, Minister of Planning, Economic Development, and International Cooperation of the Arab Republic of Egypt)との間で、潜水作業支援船を供与するための34.78億円を限度とする無償資金協力に関する書簡の署名・交換が行われました。

  1. エジプト北東部に位置するスエズ運河は、ヨーロッパとアジアを最短距離で結ぶ海上ルートとして海上交通の要衝となっています。同運河の拡張や維持管理には測量や潜水調査が必要となりますが、エジプト政府は測量や潜水作業の専用船を保有しておらず、調査を安全かつ効率的に実施することが困難な状況です。また、同運河では砂嵐や豪雨等の影響により、船舶事故が度々発生しており、事故発生時の迅速な対応が喫緊の課題となっています。
  2. 本計画は、同運河の拡張計画に必要な調査や維持管理業務、座礁事故時の救助作業を行うための潜水作業支援船を整備することにより、同運河の持続的・安定的な運営、ひいては同運河を航行する各国船舶の安全に寄与するものです。

(参考)エジプト・アラブ共和国基礎データ

 エジプト・アラブ共和国は、面積約100万平方キロメートル(日本の約2.6倍)、人口約1億1,300万人(2023年、世界銀行)、人口1人当たり国民総所得(GNI)は約3,900米ドル(2023年、世界銀行)。


報道発表へ戻る