報道発表

日・伊物品役務相互提供協定(日伊ACSA)の効力発生のための外交上の公文の交換

令和7年8月6日

 8月6日、東京において、日・伊物品役務相互提供協定(日伊ACSA)の効力発生のための外交上の公文の交換が行われました。これにより、この協定は、本年9月5日に効力を生ずることとなります。

  1. 日伊ACSAは、自衛隊とイタリア軍隊との間において、物品・役務を相互に提供する際の決済手続等の枠組みを定める協定です。この協定により、自衛隊とイタリア軍隊との間で物品・役務の提供を円滑かつ迅速に行うことができるようになります。
  2. この協定は、自衛隊とイタリア軍隊との間の緊密な協力を促進するものであり、我が国の安全保障に資するのみならず、我が国が国際社会の平和及び安全により積極的に寄与することにつながるものです。

(参考1)協定の概要

  1. この協定は、自衛隊とイタリア軍隊が物品・役務を相互に提供する際に適用される決済手続等の枠組みを定めるもの。日伊間の安全保障・防衛協力が深化・拡大する中で、自衛隊とイタリア軍隊との間で物品・役務を相互に円滑に提供する必要性について認識を共有した結果、令和6年(2024年)6月の日伊首脳懇談において交渉を開始することで一致し、同年11月25日、ローマにおいて岩屋毅外務大臣とグイード・クロセット・イタリア共和国国防大臣との間で署名。
  2. この協定は、主に以下のものを協定の対象とする。
    1. 自衛隊とイタリア軍隊の双方が参加する訓練のための物品・役務提供
    2. 国連平和維持活動(PKO)、国際連携平和安全活動、人道的な国際救援活動、大規模災害への対処のための活動のための物品・役務提供
    3. 外国での緊急事態における自国民等の保護措置又は輸送のための物品・役務提供
    4. 連絡調整その他の日常的な活動のための物品・役務提供
    5. それぞれの国の法令により物品・役務提供が認められるその他の活動のための物品・役務提供

(参考2)協定の署名以降の経緯

令和6年11月25日  署名(於:ローマ)
令和7年2月25日  国会提出
6月6日  国会承認

(参考3)「日・伊物品役務相互提供協定(日伊ACSA)」の正式名称

 「日本国の自衛隊とイタリア共和国の軍隊との間における物品又は役務の相互の提供に 関する日本国政府とイタリア共和国政府との間の協定」。


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