報道発表
セネガル共和国に対する無償資金協力2件に関する書簡の署名・交換
令和7年7月28日
7月26日(現地時間7月25日)、セネガル共和国の首都ダカールにおいて、赤松武駐セネガル共和国日本国特命全権大使と、アブドゥラフマン・サール・セネガル共和国経済・計画・協力大臣(Mr. Abdourahmane SAAR, Minister of Economy, Planning and Cooperation of the Republic of Senegal)との間で、以下2件の無償資金協力(供与限度額計4.70億円)に関する書簡の署名・交換が行われました。
- 無償資金協力「人材育成奨学計画」(供与限度額:3.20億円)
セネガルでは、2050年までの長期開発計画を掲げ、取組を進めていますが、その中で、政府中枢で行政能力の向上と制度構築を担う行政官の育成が課題となっています。
この協力は、セネガル政府の中枢において活躍することが期待される若手行政官等が、本邦大学院において学位(修士)を取得することを支援することにより、同国の開発課題の解決を図るものです。また、人的ネットワークの構築を通じて二国間関係が強化されることが期待されます。
我が国は、2022年(令和4年)8月に開催した第8回アフリカ開発会議(TICAD 8)において、若者や女性を含めたアフリカの人材育成の実施を表明しており、この協力はこれを具体化するものです。 - 無償資金協力「食糧援助」(供与額:1.50億円)
セネガルでは、気候変動により頻繁に生じている熱波、干ばつ及び洪水による食料生産への打撃やウクライナ危機等による食料価格の高騰等により、食料へのアクセスが十分に確保できておらず、食料安全保障確保に向けた対策が急務となっています。
この協力は、セネガルの食料安全保障の確保を目的とし、同国に対し、食糧援助を実施するものです。
我が国は、TICAD 8において、「食料危機対応・持続可能な農業生産支援」に取り組むことを表明しており、この協力はこれを具体化するものです。
(参考)セネガル共和国基礎データ
セネガル共和国の面積は約19万7千平方キロメートル(日本の約半分)、人口は約1,850万人(2024年(令和6年)、世界銀行)、人口一人当たりの国民総所得(GNI)は1,680米ドル(2024年(令和6年)、世界銀行)。