報道発表

2025年度「国連軍縮フェローシップ」訪日プログラムの実施(結果)

令和7年7月3日
原爆死没者慰霊碑前での集合写真
平和祈念像前での集合写真

 6月27日から7月3日にかけて、国連軍縮フェローシップ・プログラムにより、各国の若手外交官等23名(うち国連職員1名)が長崎・広島・東京を訪問しました。

1 長崎日程(6月27日~28日)

 6月28日、平和公園を見学した後、爆心地で献花を行い、長崎原爆資料館及び国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館を見学しました。また、鈴木史朗長崎市長主催歓迎昼食会や被爆者・築城昭平氏による被爆体験講話及び質疑応答が実施されました。加えて、河合公明長崎大学核兵器廃絶研究センター(RECNA)副センター長/教授からの講義及びナガサキ・ユース代表団との意見交換が実施されました。

2 広島日程(6月29日~7月1日)

 6月30日、香川剛廣広島平和文化センター理事長の講義を聴講した後、広島平和記念資料館を見学し、原爆死没者慰霊碑に献花を行いました。また、松井一實広島平和文化センター会長・広島市長主催歓迎昼食会や被爆者・小倉桂子氏による被爆体験講話及び質疑応答が実施されたほか、谷史郎広島平和文化センター副理事長の講義を聴講しました。7月1日には、リチャード・スポスト・放射線影響研究所統計部長の講義を聴講した後、平和記念公園内の原爆ドーム等を見学しました。

3 東京日程(7月1日~3日)

 7月1日には、林美都子軍縮不拡散・科学部審議官が、歓迎夕食会を開催しました。7月2日には、外務省関係部局から、軍縮、不拡散、原子力の平和的利用及び大量破壊兵器・新興技術に関する我が国の立場・取組及び国際社会の動き等について説明を行いました。また、午後には第五福竜丸展示館を見学し、核実験の被害に関する理解を深めました。その後、日本橋ふくしま館を訪問しました。

(参考)国連軍縮フェローシップ・プログラム

  1. 国連軍縮フェローシップ・プログラムは、特に開発途上国における軍縮専門家の育成を目的として、1978年の第1回国連軍縮特別総会において実施が決定されたもの。同プログラムは、主に各国の若手外交官や国防関係者等を対象とし、国連及びジュネーブ軍縮会議における研修や関係国への訪問等をプログラムとして、1979年以降毎年実施されている。(2020年は新型コロナウイルス感染拡大のため中止。)
  2. 我が国は、1982年の第2回国連軍縮特別総会における鈴木善幸総理演説において本計画参加者の広島及び長崎招待の提案を行い、翌83年以来、2020年を除き毎年約30名の各国若手外交官等の訪日を実現。本年は42年目に当たり、本年を含めこれまでに1,050名の参加者が我が国政府の経費負担により日本を訪問。
  3. 訪日プログラムは、例年広島での原爆ドームや平和記念資料館等の視察、長崎での爆心地や原爆資料館等の訪問、被爆者による被爆体験講話等を通じ、被爆の実相について理解を深めるとともに、軍縮・不拡散分野における我が国の取組を発信していく上で有意義なプログラムとなっている。

報道発表へ戻る