報道発表

フィジー共和国に対する警戒監視用機材の供与(令和5年度OSA案件)に関する供与式の実施

令和7年5月26日
供与式の様子

 5月26日(現地時間同日)、フィジー共和国の首都スバにあるスタンレーブラウン海軍基地において、髙田勇深在フィジー共和国日本国臨時代理大使、ティモシー・ナトゥバ・フィジー共和国海軍司令官(Captain Timoci Natuva, Commander of Navy of the Republic of Fiji)、メイソン・スミス・フィジー共和国国防退役軍人省次官(Mr. Mason Smith, Permanent Secretary Ministry of Defence and Veteran Affairs, the Republic of Fiji)、井上隼一外務省総合外交政策局安全保障協力課長、森雄一航空自衛隊米太平洋空軍連絡官が出席し、OSA(政府安全保障能力強化支援)案件の供与式が行われました。

  1. この供与式では、令和5年度にフィジー共和国に対して供与を決定した警備艇等の警戒監視用機材のうち、既に現地に到着している救難用ゴムボート等が、第一弾としてフィジー海軍に引き渡されました。OSA案件での供与機材の引渡しは、令和5年(2023年)の制度創設以来、初めてです。
  2. 本支援により、同軍の警戒監視能力や災害対処能力が強化され、フィジー海域ひいてはインド太平洋地域における海洋安全保障の維持・強化を通じた自由で開かれたインド太平洋の実現に寄与することが期待されます。
  3. 式典では、フィジー側から、OSAを通じた機材の供与に対する謝意及び本支援を契機として今後安全保障協力が深化することへの期待が表明されました。また、日本側は、フィジーは南太平洋の安全保障の要となる存在であり、OSA初の供与式をこの地で行ったことは意義深い、本支援により日本との安全保障協力関係が強化されることを期待している旨述べました。

(参考)OSA(政府安全保障能力強化支援)

 同志国の軍等に対して資機材供与、インフラ整備等を行うための無償資金協力の枠組み。同志国の安全保障上の能力や抑止力の強化に貢献することにより、我が国との安全保障協力関係の強化、我が国にとって望ましい安全保障環境の創出及び国際的な平和と安全の維持・強化に寄与することを目的としている。


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