報道発表

「中央アジア+日本」対話・第13回東京対話「中央アジア地域の地政学上の展望」の開催(結果)

令和7年3月14日
冒頭で挨拶を行う松本政務官の様子
「中央アジア+日本」対話・第13回東京対話会場の様子

 3月14日、外務省とグローバル・フォーラム、日本国際フォーラムの共催により、「中央アジア+日本」対話・第13回東京対話「中央アジア地域の地政学上の展望」が開催されました。

  1. 東京対話は、日本と中央アジア5か国(ウズベキスタン、カザフスタン、キルギス、タジキスタン、トルクメニスタン)の協力を促進するための枠組みである「中央アジア+日本」対話の一環として、有識者・実務者の参加を得て、公開シンポジウム形式で実施するものです。今回の会合では、日本と中央アジアの政府関係者や有識者が参加し、中央アジア地域を取り巻く地政学上の展望について、意見交換を行いました。
  2. 冒頭、松本尚外務大臣政務官から挨拶を行い、中央アジアは不確実性を増す国際情勢の中で、外交・地政学的観点、経済安全保障上の観点、日本企業にとっての新たなビジネスチャンスという、3つの観点から重要性が高まっている旨述べ、本会合における活発な議論が、日・中央アジア関係の更なる深化の機会となることを期待する旨述べました。
  3. 中央アジアの参加者からは、周辺国との関係を始めとする地政学的状況・課題や、主要国との地域協力の現状や展望について報告されました。日本の参加者からは、日本から見た中央アジアの意義及び、周辺国との関係に対する見解を共有しました。さらに、今後中央アジアと日本との間で更なる協力が期待される分野や協力の方向性等について意見交換を行い、相互の見解や立場に対する理解を深めました。
  4. シンポジウムの記録はこちらからご覧いただけます。
    動画:前半別ウィンドウで開く後半別ウィンドウで開く
    議論概要(PDF)別ウィンドウで開く

(参考1)「中央アジア+日本」対話・第13回東京対話概要

登壇者(順不同):
松本 尚 外務大臣政務官
渡辺 まゆ GFJ執行世話人
宇山 智彦 北海道大学教授/GFJ有識者メンバー
青木 健太 中東調査会研究主幹
高原 明生 東京女子大学特別客員教授
山添 博史 防衛研究所地域研究部米欧ロシア研究室長
湯浅 剛 上智大学教授
中央アジア諸国の実務家・有識者

(参考2)「中央アジア+日本」対話

 中央アジアの安定と発展には地域共通課題の解決に向けた地域協力が不可欠との観点から、日本がその地域協力を促していくために平成16年に立ち上げた対話枠組み(同年8月、カザフスタンで第1回外相会合を開催)。

(参考3)過去の東京対話実施実績と開催テーマ

第1回(2006年3月):中央アジア地域統合の展望、中央アジアと域外国の関係
第2回(2007年1月):水資源と電力を巡る中央アジア地域協力の展望、中央アジアのエネルギー資源供給ルート多角化の展望
第3回(2009年2月):中央アジアの土壌をめぐる環境協力,気候変動問題が中央アジア地域の環境に与える影響と対策
第4回(2010年2月):中央アジア地域における今後の物流インフラ整備
第5回(2012年3月):中央アジアの貿易投資促進における地域協力の役割(ASEANの経験を踏まえて)
第6回(2014年3月):中央アジアにおける農業を通じた地域の発展
第7回(2015年3月):中央アジア・シンポジウム
第8回(2016年3月):中央アジアにおける連結性改善に向けた課題と地域協力の可能性
第9回(2016年9月):知られざる中央アジア
第10回(2017年8月):日・中央アジア関係の今と未来を展望する
第11回(2018年7月):中央アジアの地域協力と地域安全保障の戦略的展望
第12回(2023年3月):中央アジア・コーカサスとの連結性

(参考4)別添


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