報道発表
令和6年度海外対日世論調査
令和7年3月14日
外務省は、令和6年10月から令和7年1月にかけて、米国、欧州5か国、中央アジア4か国、中東7か国において対日世論調査を行ったところ、結果概要は、以下のとおりです。
- 1 米国
- 2 欧州5か国(イタリア、英国、ドイツ、ハンガリー、フランス)
- 3 中央アジア4か国(ウズベキスタン、カザフスタン、キルギス、タジキスタン)
- 4 中東7か国(アラブ首長国連邦、イラン、エジプト、サウジアラビア、チュニジア、トルコ、ヨルダン)
1 米国
ハリス社(米国)に委託して、米国において、令和6年11月から令和7年1月にかけて、無作為に抽出された成人1,000名(「一般の部」)及び連邦政府、大企業、マスメディア、労働組合、宗教団体、アカデミア等で指導的立場にある206名(「有識者の部」)を対象にインターネット調査を行いました。
- 対日関係
- 対日関係について、一般の部で78%(昨年度75%)、有識者の部で96%(昨年度87%)が「友好関係にある」と回答しました。
- 米国の友邦としての日本の信頼度について、一般の部で77%(昨年度:73%)、有識者の部で97%(昨年度:88%)が「信頼できる」と回答しました。
- 米国の最も重要なパートナーについて(有識者の部)、日本はアジアの国・地域の中で1位となりました(昨年度:1位)。
- 安全保障
- 日米安全保障条約について、一般の部で74%(昨年度:72%)、有識者の部で81%(昨年度:79%)が「維持すべき」と回答しました。
- 同条約について、有識者の部で96%(昨年度:93%)が「米国自身の安全保障にとり重要である」と回答しました。
- 同条約について、有識者の部で94%(昨年度:91%)が「東アジアの平和及び安定に貢献している」と回答しました。
- 在日米軍について、有識者の部で94%(昨年度:91%)が「米国自身の安全保障にとり重要である」と回答しました。
- 日本の防衛力について、一般の部で33%(昨年度:29%)、有識者の部で45%(昨年度:36%)が「増強すべき」、一般の部で34%(昨年度:38%)、有識者の部で35%(昨年度:46%)が「現状維持がよい」と回答しました。
- 経済
- 日本が米国経済に与えている影響について、一般の部で過半数が「良い影響を与えている」と回答しました(貿易69%、投資59%、雇用創出53%)(昨年度:貿易68%、投資59%、雇用創出50%)。
- 米国経済に最も貢献している国について、有識者の部で日本は1位(貿易1位、投資1位、雇用創出1位)となりました(昨年度:貿易1位、投資1位、雇用創出1位)。
- 「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)」
日本と米国による「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)」の実現に向けた取組について、有識者の部で77%(昨年度:72%)が「進めていくべき」と回答しました。
2 欧州5か国(イタリア、英国、ドイツ、ハンガリー、フランス)
Ipsos社(香港)に委託して、欧州5か国において、令和6年10月から11月にかけて、18歳から69歳までの男女2,500名(各国500名)を対象にインターネット調査を行いました(注:前回調査は同じ5か国を対象に令和4年度に実施。)。
- 対日関係
対日関係について、5か国全体で71%(前回68%)が「とても友好的な関係にある」又は「どちらかというと友好的な関係にある」と回答し、対日信頼度については、74%(前回69%)が「とても信頼できる」又は「どちらかというと信頼できる」と回答しました。 - 日本の平和国家としての歩み
日本の平和国家としての歩みについて、80%(前回75%)が「評価する」と回答しました。 - 世界経済の安定と発展における日本の役割
日本が世界経済の安定と発展に果たす役割について、71%(前回67%)が「非常に重要な役割を果たしている」又は「やや重要な役割を果たしている」と回答しました。 - 国際秩序の安定に対する日本の役割
日本が国際秩序の安定に果たす役割について、60%(前回58%)が「非常に重要な役割を果たしている」又は「やや重要な役割を果たしている」と回答しました。 - 欧州が連携を強化すべき域外パートナー
ロシアによるウクライナ侵略を受け、国際関係に関する様々な課題を踏まえて、欧州が連携を強化すべき域外のパートナーについて、日本は、米国に次いで2位となりました。
3 中央アジア4か国(ウズベキスタン、カザフスタン、キルギス、タジキスタン)
Ipsos社(香港)に委託して、中央アジア4か国(ウズベキスタン、カザフスタン、キルギス、タジキスタン)において、令和6年10月から12月にかけて、18歳から69歳までの1,200名(各国300名)を対象に、インターネット調査(ウズベキスタン・カザフスタン)及び電話調査(キルギス・タジキスタン)を行いました(注:前回調査は同じ4か国で令和3年度に実施。)。
- 対日関係
対日関係について、88%(前回78%)が「とても友好的な関係にある」又は「どちらかというと友好的な関係にある」と回答し、対日信頼度について、86%(前回75%)が「とても信頼できる」又は「どちらかというと信頼できる」と回答しました。 - 日本の平和国家としての歩み
日本の平和国家としての歩みについて、81%(前回78%)が「評価する」と回答しました。 - 世界経済の安定と発展における日本の役割
日本が世界経済の安定と発展に果たす役割について、75%(前回79%)が「非常に重要な役割を果たしている」又は「やや重要な役割を果たしている」と回答しました。 - 国際秩序の安定に対する日本の役割
日本が国際秩序の安定に果たす役割について、67%(前回59%)が「非常に重要な役割を果たしている」又は「やや重要な役割を果たしている」と回答しました。 - 今後重要なパートナーとなる国・機関
今後重要なパートナー国・機関(複数回答可)について、日本は、ロシア、中国、トルコに次いで4位となりました。
4 中東7か国(アラブ首長国連邦、イラン、エジプト、サウジアラビア、チュニジア、トルコ、ヨルダン)
Ipsos社(香港)に委託して、中東7か国(アラブ首長国連邦、イラン、エジプト、サウジアラビア、チュニジア、トルコ、ヨルダン)において、令和6年10月から12月にかけて、18歳から69歳までの4,000名を対象に電話調査を行いました(注:前回調査は同じ7か国で令和3年度に実施。)。
- 対日関係
対日関係について、78%(前回76%)が「とても友好的な関係にある」又は「どちらかというと友好的な関係にある」と回答し、対日信頼度について、75%(前回74%)が「とても信頼できる」又は「どちらかというと信頼できる」と回答しました。 - 日本の平和国家としての歩み
日本の平和国家としての歩みについて、81%(前回80%)が「評価する」と回答しました。 - 世界経済の安定と発展における日本の役割
日本が世界経済の安定と発展に果たす役割について、79%(前回81%)が「非常に重要な役割を果たしている」又は「やや重要な役割を果たしている」と回答しました。 - 国際秩序の安定における日本の役割
日本が国際秩序の安定に果たす役割について、69%(前回74%)が「非常に重要な役割を果たしている」又は「やや重要な役割を果たしている」と回答しました。 - 日本の経済・技術協力
日本の経済・技術協力の中東地域の発展にとっての有益性について、84%(前回86%)が「とても有益」又は「どちらかというと有益」と回答しました。