報道発表
第18回日本国際漫画賞授賞式の開催
令和7年3月13日



3月12日、飯倉公館において、第18回日本国際漫画賞授賞式が開催され、藤井比早之外務副大臣が出席しました。
- 「日本国際漫画賞」は、海外への漫画文化の普及と漫画を通じた国際文化交流の促進を目的として、優れた漫画作品を創作した海外の漫画作家を顕彰するため、平成19年に外務省が創設しました。第18回を迎える今年度は、95の国・地域から716作品(いずれの数字も過去最多)の応募があり、最優秀賞1作品(ブラジル)、優秀賞3作品(タイ、台湾、チリ)を含む受賞作15作品が選ばれました。
- 授賞式では、国際交流基金の招へいによって訪日した最優秀賞及び優秀賞受賞作品の作者に対し、藤井副大臣から賞状が、里中満智子審査委員長からトロフィーがそれぞれ授与されました。
藤井副大臣は挨拶の中で、受賞者に祝意と大きなエールを送りつつ、日本には、魅力ある文化としての漫画の価値を守り、発展させていく責任がある、受賞作品が国境や言語を超えて、世界中の人々の心を結びつける役割を果たしていくことを楽しみにしている旨述べました。
また、里中審査委員長からは、受賞作品への総評を述べられる中で、受賞者に対し、これからも多くの人の心に届く作品を描いてほしい旨発言がありました。 - 最優秀賞を受賞したブラジルのヒロ・カワハラ氏は、物語は世界のどこでも心と心をつなぐことが可能であり、同氏の作品が他のクリエイターに勇気を与えることを期待している旨を述べました。また、優秀賞を受賞したタイのプリ―チャー・ジャイオットン氏や、台湾のズォーシュェン氏、チリのブランドン・アリアス氏からも、受賞の喜びの言葉がありました。
- 授賞式には、日本国際漫画賞実行委員、同賞審査委員のほか、漫画家、第1次審査に協力したコミック出版社の会を始めとする編集者、国会議員などの関係者が出席しました。
(参考1)日本国際漫画賞とは
世界に広がる漫画文化を通じて国際交流と相互理解の輪を広げることを目的として、平成19年に麻生太郎外務大臣(当時)が創設。
(参考2)応募作品の概要
第18回となる今年度の日本国際漫画賞では、95の国・地域から過去最高となる716作品の応募があった。
(参考3)第18回日本国際漫画賞実行委員会のメンバー
- 岩屋毅 外務大臣【委員長】
- 黒澤信也 国際交流基金理事長
- 白石さや氏 (東京大学名誉教授)
- 杉山恒太郎氏 (株式会社ライトパブリシテイ代表取締役社長)
- フレデリック・L・ショット氏 (通訳・翻訳家・作家)
- 丸澤滋氏 (小学館常務取締役)
(参考4)第18回日本国際漫画賞審査委員会のメンバー
- 里中満智子氏(漫画家)【委員長】
- 一本木蛮氏(漫画家)
- 森川ジョージ氏(漫画家)
- 岸本憲治氏(元漫画雑誌編集長)
- 堀靖樹氏(元漫画雑誌編集長)