報道発表

「中央アジア+日本」対話・第13回東京対話「中央アジア地域の地政学上の展望」の開催

令和7年3月11日

 3月14日、外務省、グローバル・フォーラム、日本国際フォーラムの共催により、「中央アジア+日本」対話・第13回東京対話が開催されます。今回は、「中央アジア地域の地政学上の展望」をテーマとして開催されます。

  1. 中央アジアはユーラシア大陸のほぼ中央部に位置し、中国・ロシア・イラン・アフガニスタンに囲まれた地政学的な要衝です。ロシアによるウクライナ侵略による様々な影響を受け、経済的には中国との関係が強化される中、西側諸国との間でバランスを取りつつ多角化外交を展開しています。また、中央アジアはエネルギー資源や鉱物資源の埋蔵地域であり、近年はユーラシア大陸の中央を横断し欧州とアジア地域をつなぐカスピ海ルート上の地域としても注目が集まっています。
  2. 今回の会合では、そうした中央アジア地域を取り巻く地政学上の展望について、日本と中央アジアの政府関係者や有識者との間での意見交換を通じ、相互の見解や立場に対する理解を深めます。
  3. 東京対話は、日本と中央アジア5か国(ウズベキスタン、カザフスタン、キルギス、タジキスタン、トルクメニスタン)の協力を促進するための枠組みである「中央アジア+日本」対話の一環として、有識者・実務者の参加を得て、公開シンポジウム形式で実施するものです。会合では、松本尚外務大臣政務官による冒頭挨拶を予定しています。

(参考1)「中央アジア+日本」対話(“Central Asia plus Japan” Dialogue

 中央アジアの安定と発展には地域共通課題の解決に向けた地域協力が不可欠との観点から、日本がその地域協力を促していくために平成16年に立ち上げた対話枠組み(同年8月、カザフスタンで第1回外相会合を開催)。

(参考2)過去の東京対話実施実績と開催テーマ

  • 第1回(2006年3月):中央アジア地域統合の展望、中央アジアと域外国の関係
  • 第2回(2007年1月):水資源と電力を巡る中央アジア地域協力の展望、中央アジアのエネルギー資源供給ルート多角化の展望
  • 第3回(2009年2月):中央アジアの土壌をめぐる環境協力,気候変動問題が中央アジア地域の環境に与える影響と対策
  • 第4回(2010年2月):中央アジア地域における今後の物流インフラ整備
  • 第5回(2012年3月):中央アジアの貿易投資促進における地域協力の役割(ASEANの経験を踏まえて)
  • 第6回(2014年3月):中央アジアにおける農業を通じた地域の発展
  • 第7回(2015年3月):中央アジア・シンポジウム
  • 第8回(2016年3月):中央アジアにおける連結性改善に向けた課題と地域協力の可能性
  • 第9回(2016年9月):知られざる中央アジア
  • 第10回(2017年8月):日・中央アジア関係の今と未来を展望する
  • 第11回(2018年7月):中央アジアの地域協力と地域安全保障の戦略的展望
  • 第12回(2023年3月):中央アジア・コーカサスとの連結性

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