報道発表
WPSフォーカルポイント・ネットワーク東京会合の開催(結果)
令和7年2月5日


2月4日から5日にかけて、国連大学において、WPSフォーカルポイント・ネットワーク東京会合を開催しました。我が国からは、藤井比早之外務副大臣がオープニング・セッションに出席し、開会の挨拶を行いました。
- 藤井副大臣は、開会の挨拶の中で、WPSに関する国連安全保障理事会決議第1325号の採択25周年の節目の年に、ノルウェーと共にWPSフォーカルポイント・ネットワークの共同議長を務めることは光栄である旨述べた上で、我が国が防災や災害対応における女性の参画を含めてWPSを推進している旨紹介しつつ、東京会合における議論を、WPS推進のための行動へと着実につなげていきたいと述べました。また、日本政府は、アジア太平洋地域におけるWPS行動計画策定やフォーカルポイント・ネットワークの事務局機能を支援するため、約2百万米ドルを国連女性機関に拠出し、25年の節目にWPSアジェンダを更に国際的に推進していくと述べました。
- 4日午前は、オープニング・セッションに続いて全体セッションが行われました。同日午後の分科会セッションでは、「和平調停・平和構築における女性及び人権擁護者としての女性の役割」及び「防災への適用推進を含む更なるWPSアジェンダの展開」をテーマとして、和平調停・平和構築における女性の参画の重要性や、WPSアジェンダの防災への適用や技術進歩により生じた新たな課題への対応などについて議論しました。
- 5日午前の分科会セッションでは、「国家及び地域行動計画の策定及び実施の重要性」のテーマの下、WPS国家行動計画及び地域行動計画の策定及び実施について、様々な国や地域のグッドプラクティスや経験が共有されました。
- 同日午後の全体セッションでは、2日間の議論を踏まえたWPSフォーカルポイント・ネットワーク東京会合の成果案が読み上げられ、国際社会が一体となって今後取り組むべき具体的な方向性や行動が示されました。
(参考1)女性・平和・安全保障(Women, Peace and Security: WPS)
2000年、国連安全保障理事会において、同理事会史上初めて、国際的な平和と紛争予防、紛争解決には女性の平等な参画や紛争下の性暴力からの保護、ジェンダー平等が必要であると明記した「女性・平和・安全保障(Women, Peace and Security: WPS)に関する安保理決議第1325号」が全会一致で採択された。同決議及び関連決議を実施するため、日本はこれまで3次にわたり行動計画を策定・実施している。
(参考2)WPSフォーカルポイント・ネットワーク
WPSフォーカルポイント・ネットワークは、国連加盟国のWPSに関するコミットメント促進を目的とするネットワークで、各国/地域機構の教訓や好事例を共有し、関心国に広く共有する役割を担う。本年1月現在、93か国・10地域機構の合計103のメンバーが参加。日本は、ノルウェーと共に本ネットワークの2025年共同議長を務める。
(参考3)別添