報道発表
フィリピン共和国に対する無償資金協力「バンサモロ・ムスリム・ミンダナオ自治地域における持続可能な水産業バリューチェーン構築計画(FAO連携)」に関する書簡の署名・交換について
令和7年2月4日
2月4日(現地時間同日)、フィリピン共和国の首都マニラにおいて、遠藤和也駐フィリピン共和国日本国特命全権大使と、リオネル・ダバディ国連食糧農業機関(FAO)フィリピン事務所代表(Mr. Lionel DABBADIE, Representative and Country Director of the Food and Agriculture Organization (FAO) in the Philippines)との間で、6億8,100万円を限度とする無償資金協力1件に関する書簡の署名・交換が行われました。
- ミンダナオ島は豊かな天然資源に恵まれており、特にバンサモロ・ムスリム・ミンダナオ自治地域(BARMM)では、アカガレイ、ヒラソウダ、メジマグロ、キハダマグロ、スマ、ティラピア、ミルクフィッシュ、ナマズ、コイといった魚類が水揚げされるなど、水産業は現地の重要な経済活動の一つです。
- しかし、管理不良により水揚げされた魚の30-40%が廃棄されたり、養殖魚の死病によって漁獲量が安定しないため、BARMMの小規模漁業・養殖業者の収入に十分につながらない状況にあります。
- この協力では、バンサモロ暫定自治政府やその職員及び小規模漁業者や養殖業者に対して、漁業管理・モニタリング能力向上支援や漁業・養殖業技術向上支援を行います。これにより、BARMMにおける持続可能な漁業バリューチェーンの構築を図り、もって漁業者の生計向上、定量的水産資源管理及び漁獲後ロスといった課題を解決し、同地域の持続的発展に寄与することが期待されます。
(参考)フィリピン共和国データ
フィリピン共和国は、面積約30万平方キロメートル(日本の約8割)、人口約1億1,734万人(2023年(令和5年)、世界銀行)、人口一人当たりの国民総所得(GNI)は4,230米ドル(2023年(令和5年)、世界銀行)。