報道発表

藤井外務副大臣とアルマシャート・エジプト計画・経済開発・国際協力大臣とのワーキング・ディナー

令和6年12月23日
アルマシャート・エジプト計画・経済開発・国際協力大臣と握手をする藤井外務副大臣
藤井外務副大臣とアルマシャート・エジプト計画・経済開発・国際協力大臣とのワーキング・ディナーの様子

 12月17日午後7時15分から約2時間、藤井比早之外務副大臣は、閣僚級招聘の枠組で訪日中のラニア・アルマシャート・エジプト共和国計画・経済開発・国際協力大臣(H.E. Dr. Rania Almashat, Minister of Planning, Economic Development and International Cooperation of the Arab Republic of Egypt)とワーキング・ディナーを行ったところ、概要は以下のとおりです。

  1. 冒頭、藤井副大臣から、12月2日から3日にかけてエジプトを訪問した際に、エジプトと国連の主催による「ガザ人道的対処向上のためのカイロ閣僚級会合」へ出席し、ダール・アルシファー病院視察の際にガザ地区からの入院患者2名を見舞ったことを伝え、エジプト政府による人道物資の搬入、ガザ地区からの重傷患者や新生児の国内病院への受け入れを高く評価している旨述べました。
  2. これに対し、アルマシャート大臣は、ガザ地区におけるインフラ壊滅等の厳しい状況、人道物資の搬入手続き、がれきや灰燼の処理等の必要性を強調しました。また、周辺地域の情勢悪化を受けた難民の増加、スエズ運河収入の減少、1千万人にのぼる難民受け入れが、エジプト国家予算を圧迫している現状等について説明があり、今般署名した日本による開発政策借款に対する感謝の意が示されました。
  3. 藤井副大臣から、開発政策借款がエジプトの経済改革に寄与することを期待する旨述べ、若年層の人口が多いエジプトにおける製造業や観光産業の将来に対する期待を伝達しました。これに対し、アルマシャート大臣からは、スエズ運河経済特区や大エジプト博物館周辺の開発への日本企業の参画への働きかけと期待が示されました。
  4. このほか、両者は、二国間の戦略的パートナーシップを踏まえて、政治、経済、文化等の様々な分野において引き続き緊密に協力していくことで一致しました。

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