報道発表
国際原子力機関(IAEA)の緊急時対応援助ネットワーク(RANET)の研修センター(CBC)におけるワークショップ(原子力又は放射線の緊急時におけるモニタリング)
令和6年10月31日
10月21日から25日にかけて、福島県内に指定された国際原子力機関(IAEA)の緊急時対応援助ネットワーク(RANET)の研修センター(CBC)において、IAEAの加盟国を対象に、原子力又は放射線の緊急時のモニタリングに関するワークショップを開催しました。このワークショップでは、IAEA加盟国の内、アルメニア、アゼルバイジャン、豪州、トルコ及びポーランドの5か国から8名の専門家が参加しました。
- 今回のワークショップは、原子力または放射線緊急事態が発生した場合の緊急時モニタリング、データ収集及び環境分析を実施するための研修に重点がおかれています。研修では、2011年の東京電力福島第一原子力発電所事故後に避難指示が出された地域での現地演習に加え、公衆保護にかかる意思決定プロセスを支援するための放射線モニタリング、実地演習、データ・マッピング演習についての講義も行われました。
- 今回のワークショップを通じ、我が国とIAEAの協力が一層強化され、また、IAEA加盟国の原子力又は放射線の緊急事態時における準備及び対応(EPR)能力の更なる強化に貢献していくことが期待されます。
(参考1)緊急時対応援助ネットワーク(RANET)
原子力又は放射線の緊急事態発生時に、要請に応じて国際的な支援を行う枠組み。2000年9月のIAEA総会決議を受けて、原子力事故援助条約の運用上の手段としてIAEA事務局により設立された。2023年2月現在、RANET参加国は41か国。
(参考2)関連リンク