報道発表
バングラデシュ人民共和国に対する無償資金協力「コックスバザール県及びノアカリ県におけるミャンマーからの避難民及びホストコミュニティのための女性・平和・安全保障アジェンダ推進計画(UNFPA連携)」に関する書簡の署名・交換
令和6年10月22日
10月22日(現地時間同日)、バングラデシュ人民共和国の首都ダッカにおいて、岩間公典駐バングラデシュ人民共和国日本国特命全権大使と、渡部正樹国際連合人口基金(UNFPA)在バングラデシュ事務所代表代理(Mr. WATANABE Masaki, Representative ad interim of UNFPA (The United Nations Population Fund) in Bangladesh)との間で、5億円を供与額とする対バングラデシュ無償資金協力「コックスバザール県及びノアカリ県におけるミャンマーからの避難民及びホストコミュニティのための女性・平和・安全保障アジェンダ推進計画(UNFPA連携)」に関する交換公文の署名・交換が行われました。
- バングラデシュでは、2017年にミャンマーから大量流入した避難民が、未だに帰還の目途が立たない中で、人間の安全保障上の危機に晒された生活を続けており、また、避難民を受け入れるホストコミュニティの住民にも多大な負荷がかかり続けています。こうした危機的状況が長引く中で、とりわけ脆弱な立場にある女児や女性は、児童婚やジェンダーに基づく暴力等による被害に直面しており、その防止と対策が喫緊の課題となっています。
- 本協力では、コックスバザール県の避難民キャンプ及びバシャンチャール島の避難民女性と、ノアカリ県及びコックスバザール県のホストコミュニティの女性に対し、性と生殖に関する健康の促進(医療施設・機器の整備、医薬品の提供、助産サービスの提供等)、ジェンダーに基づく暴力からの保護(専用施設及びサービスの整備・拡充、女性の生計向上支援、女性向け衛生用品配布等)、児童婚・思春期の妊娠への対応(コミュニティ施設の整備、必要備品の供与等)に関する支援を行います。この協力により、女児及び女性の保護と生活環境の改善が図られ、バングラデシュの社会脆弱性の克服に貢献することが期待されています。
(参考)バングラデシュ人民共和国基礎データ
バングラデシュ人民共和国は、面積約14.7万平方キロメートル(日本の約4割)、人口1億7,295万人(2023年、世界銀行)、人口1人当たりの国民総所得(GNI)2,860米ドル(2023年、世界銀行)。