報道発表

ベネズエラ難民・移民に対する保護、人道支援及び社会経済的包摂確保計画(UNHCR連携)(無償資金協力)に関する書簡の署名・交換

令和6年10月2日

 10月1日(現地時間同日)、スイス連邦のジュネーブにおいて、尾池厚之在ジュネーブ国際機関日本政府代表部特命全権大使兼常駐代表と、フィリッポ・グランディ国際連合難民高等弁務官(Mr. Filippo GRANDI, United Nations High Commissioner for Refugees)との間で、供与限度額13.31億円の無償資金協力「ベネズエラ難民・移民に対する保護、人道支援及び社会経済的包摂確保計画(UNHCR連携)」に関する書簡の署名・交換が行われました。

  1. ベネズエラにおける政治・経済・社会情勢が悪化した結果、2024年5月までに約777万人の避難民が、近隣諸国、特に約666万人が中南米各国に流出しています。2024年7月、ベネズエラの大統領選挙が実施されたものの政治・経済・社会情勢は好転せず、今なおベネズエラからの難民・移民の大半が母国に帰国する動きはなく、難民・移民を受入れている国々の負担が増大しています。
  2. ベネズエラに隣接するエクアドル共和国、コロンビア共和国、ブラジル連邦共和国、及びペルー共和国は、ベネズエラ難民・移民の受入れ人数が顕著に多く、受け入れ国の経済的・社会的負担が増大しています。ベネズエラ難民・移民を多数受け入れているこれらの周辺4か国において、国際連合難民高等弁務官事務所(UNHCR)を通じ、難民・移民の保護強化及び生活立ち上げの支援を行うことにより、難民・移民の人道支援及び社会経済的包摂を図り、もってベネズエラの難民・移民の受入れ国の負担を軽減するとともに、周辺4か国における難民・移民問題等の解決に寄与するものです。
(参考1)エクアドル共和国基礎データ

 エクアドル共和国は、面積約25.5万平方キロメートル(日本の本州と九州を合わせたもの)、人口約1,800万人(2022年、世界銀行)。人口1人当たりの国民総所得(GNI)は約6,300米ドル(2017年、世界銀行)。

(参考2)コロンビア共和国基礎データ

 コロンビア共和国は、面積約113.9万平方キロメートル(日本の約3倍)、人口約5,187万人(2022年、世界銀行)、人口1人当たり国民総所得(GNI)は6,500米ドル(2022年、世界銀行)。

(参考3)ブラジル連邦共和国基礎データ

 ブラジル連邦共和国は、面積約851.2万平方キロメートル(日本の約322.5倍)、人口約2億1,500万人(2022年、世界銀行)。人口1人当たりの国民総所得(GNI)は約8,140米ドル(2022年、世界銀行)。

(参考4)ペルー共和国基礎データ

 ペルー共和国は、面積約129万平方キロメートル(日本の約3倍)、人口約3,405万人(2022年、世界銀行)。人口1人当たりの国民総所得(GNI)は約6,740米ドル(2022年、世界銀行)。


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