報道発表
2024年女性・平和・安全保障(WPS)フォーカルポイント・ネットワーク ハイレベル・サイドイベントに際する上川外務大臣ステートメント
令和6年9月26日
9月26日午前0時から2時(現地時間25日午前11時から午後1時)、米国・ニューヨークにおいて、女性・平和・安全保障(WPS)フォーカルポイント・ネットワーク ハイレベル・サイドイベントが開催されたところ、同会合及び同会合に寄せた上川陽子外務大臣のステートメント(代読)と併せ、概要は以下のとおりです。
- 冒頭、本サイドイベント主催国である米国、ルーマニア、スイス連邦及び南アフリカ共和国を代表し、アリナ・シュテファニア・ゴルギウ・ルーマニア法務大臣(Ms. Alina-Ștefania Gorghiu, Minister of Justice, Romania)、ギータ・ラオ・グプタ米国務省女性問題担当大使(Amb. Geeta Rao Gupta, Global Women’s Issues, United States Department of State)、トーマス・ギュルバー・スイス連邦外務副次官兼国連局長(Mr. Thomas Gürber, Deputy State Secretary, Head of the UN Division, Federal Department of Foreign Affairs, Switzerland)及びマパセカ・スティーブ・レツィケ・南アフリカ共和国女性・青年・障がい者副大臣(Deputy Minister Mmapaseka Steve Letsike, Deputy Minister in the Presidency for Women, Youth and Persons with Disabilities, South Africa)並びに同ネットワーク事務局としてシマ・サミ・バフース国連女性機関(UN Women)事務局長(Dr. Sima Sami Bahous, Executive Director, UN Women)から開会の挨拶が行われました。
- 続いて、2025年に同ネットワーク共同議長に就任する日本及びノルウェー王国がステートメントを実施しました。上川大臣は、ステートメント(代読:松尾裕敬総合外交政策局審議官兼国連担当大使)の中で、「昨年外務大臣に就任し、本会合に参加してからの約1年、WPSアジェンダを日本の外交政策の主要な柱のひとつと位置づけて取り組む中で、各国との協力を『点』から『面』へと結び、世界で好事例を共有し広げていくことの重要性を感じている」と強調しました。その上で、2025年は、画期的な国連安保理決議1325号の採択から25周年であり、これまでの日本の取組に立脚しつつ、各国と共にWPSアジェンダを一層力強く推進するため、日本は、2025年、ノルウェーと共にWPSフォーカルポイント・ネットワークの共同議長を務めること、また、来年2月4日から6日には、東京で、同ネットワークの首都会合を開催することを表明しました。
- その後、出席メンバー国によるステートメントが行われ、それぞれWPSの推進に向けた取組について紹介がありました。
(参考1)女性・平和・安全保障(Women, Peace and Security: WPS)
2000年、国連安全保障理事会において、同理事会史上初めて、国際的な平和と紛争予防、紛争解決には女性の平等な参画や紛争下の性暴力からの保護、ジェンダー平等が必要であると明記した「女性・平和・安全保障(Women, Peace and Security: WPS)に関する安保理決議第1325号」が全会一致で採択された。同決議及び関連決議を実施するため、日本はこれまで3次にわたり行動計画を策定・実施している。
(参考2)WPSフォーカルポイント・ネットワーク
WPSフォーカルポイント・ネットワークは、国連加盟国のWPSに関する最大のネットワークで、教訓や好事例を共有する。政府以外にNATO、OSCE、AU、ASEAN等の地域機構も参加。2024年9月現在、93か国・10地域機構の合計103のメンバーが参加。