報道発表
ホンジュラス共和国及び国際原子力機関(IAEA)との医療分野(放射線治療)での協力に関する意図表明書の署名
令和6年9月25日
現地時間9月24日(日本時間同日)、米国・ニューヨークにおいて、上川陽子外務大臣、エドゥアルド・エンリケ・レイナ・ガルシア・ホンジュラス共和国外務大臣(H.E. Mr. Eduardo Enrique Reina García, Secretary of State for Foreign Affairs and International Cooperation of the Republic of Honduras)及びラファエル・マリアーノ・グロッシー国際原子力機関(IAEA)事務局長(H.E. Mr. Rafael Mariano Grossi, Director General of the International Atomic Energy Agency)の三者間による、ホンジュラス共和国における医療分野(放射線治療)での三者協力に関する意図表明書の持ち回りでの署名が完了しました。
- 本年3月、外務省賓客として訪日したグロッシーIAEA事務局長が上川大臣と会談した際、同事務局長から、本年2月に上川大臣が発表した「中南米外交イニシアティブ」を評価する旨、及び原子力の平和的利用の推進に係るIAEAの取組への日本の支援に対する謝意が表明されました。これを受け、両者は、同イニシアティブの下、同分野での協力における連携を深化していくことで一致しました。今般の意図表明書は、同会談をフォローアップする観点から、「中南米外交イニシアティブ」に基づき、日本、ホンジュラス及びIAEAの三者間で、ホンジュラスにおける医療分野(放射線治療等)での具体的協力を推進することに関して、意図を表明するものです。
- ホンジュラスでは、貧困層を含む国民の大半が利用する公的医療機関における医療機材・インフラの不足により、適切な医療サービスを受けることが困難な状況にあります。特に、がんによる死亡率が高く、イリス・シオマラ・カストロ・サルミエント・ホンジュラス共和国大統領(H.E. Ms. Iris Xiomara CASTRO SARMIENTO, President of the Republic of Honduras)自らのイニシアティブとして、放射線治療機器の整備、専門家の育成等を同国の喫緊の課題のひとつと位置づけています。本意図表明書の下での協力により、日本とIAEAが、ホンジュラスにおける放射線治療の拡充に貢献することが期待されます。
(参考1)ホンジュラス共和国基礎データ
ホンジュラス共和国は、面積約11万2,490平方キロメートル(日本の約3分の1)。人口約1,043万人(2022年、世界銀行)。人口1人当たり国民総所得(GNI)は2,750米ドル(2022年、世界銀行)。