報道発表

カンボジア王国に対する円借款に関する書簡の署名・交換

令和6年9月6日

 9月6日(現地時間同日)、カンボジア王国の首都プノンペンにおいて、植野篤志駐カンボジア王国日本国特命全権大使と、ソック・チェンダ・サオピア・カンボジア王国副首相兼外務国際協力大臣(H.E. Mr. Sok Chenda Sophea, Deputy Prime Minister and Minister of Foreign Affairs and International Cooperation of the Kingdom of Cambodia)との間で、首都プノンペンで変電所を新増設及び送電線・配電線を新増設するための79億8,800万円を限度とする円借款「プノンペン首都圏送配電網拡張整備計画(フェーズ2)(第三期)」に関する書簡の署名・交換が行われました。

  1. 対象案件の概要
     カンボジアでは、堅調な経済成長に伴い、電力需要が急速に増加しており、安定的な電力の供給体制の構築が喫緊の課題となっています。本案件は、首都プノンペンにおいて、変電所の新増設、送電線・配電線の新設により、首都圏の電力供給の安定化を図り、もってカンボジアの経済発展の促進に寄与するものです。平成27年(2015年)に第一期、平成30年(2018年)に第二期の署名を行っており、今般、本計画の進捗と追加的ニーズを継続的に支援するために、第三期借款を供与するものです。
  2. 供与条件
     金利:変動金利(TORF+0.4%。コンサルティングサービス部分は年0.4%。)
     償還期間:30年(10年の据置期間を含む。)
     調達条件:アンタイド
(参考1)カンボジア王国基礎データ

 カンボジア王国は、面積181,035平方キロメートル(日本の約0.48倍)を有し、人口約1,694万人(2023年、世界銀行)、人口1人当たりの国民総所得(GNI)は1,810米ドル(2023年、世界銀行)。

(参考2)円借款

 開発途上国に対してインフラ等の建設資金として必要な資金を緩やかな条件(低い金利や長い返済期間)で貸し付ける協力。開発途上国にとっては、日本への返済を前提とした資金なので、効果的な活用や自立的発展に繋がることが期待される。


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