報道発表
日・ジンバブエ外相会談
令和6年8月24日
8月24日、午後4時6分から約20分間、上川陽子外務大臣は、アフリカ開発会議(TICAD)閣僚会合出席のため訪日中のフレデリック・ムシイワ・マカムレ・シャワ・ジンバブエ共和国外務・国際貿易大臣(Hon. Frederick Musiiwa Makamure SHAVA, Minister of Foreign Affairs and International Trade of the Republic of Zimbabwe)との間で外相会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。
- 冒頭、上川大臣から、南部アフリカ共同体(SADC)議長国に就任したジンバブエに祝意を伝えるとともに、二国間に加え、南アフリカ地域という文脈でも協力していきたい旨述べました。また、上川大臣から、干ばつ被害による食料不安が深刻化している同国に対し、約5,800トンの肥料供与を実施するとともに、食糧援助を決定したことを伝えました。これに対し、シャワ大臣はジンバブエに対する日本の支援への謝意を表するとともに、SADC議長国としての取組に関する説明がありました。
- 続けて、上川大臣から、同国産のペタライト鉱石の安定供給に向けた引き続きの協力を求めるとともに、大阪・関西万博でのジンバブエによるパビリオン出展を歓迎する旨述べました。両大臣は、農業分野を始め、二国間経済関係を一層強化していくことで一致しました。
- 両大臣は、明年のTICAD 9を見据え、日・ジンバブエ関係を更に発展させることを確認しました。
(参考)南部アフリカ共同体(SADC)
1980年、南部アフリカ諸国がアパルトヘイト体制下の南アフリカ旧政権の経済的支配から脱却することを目的として、前身である「南部アフリカ開発調整会議(Southern African Development Coordination Conference:SADCC)」が発足。南アフリカがアパルトヘイトを撤廃した後、1992年に現在の「南部アフリカ開発共同体(Southern African Development Community:SADC)」に改称。1994年には南アフリカも加盟した。南部アフリカ諸国の人々の貧困削減及び生活向上のため、域内の開発、平和・安全保障、経済成長の達成を目的とし、経済統合・共同市場の創設及び紛争解決・予防等に向けた活動を行っている。