報道発表
南スーダンに対する無償資金協力「食糧援助(WFP連携)」に関する書簡の署名・交換
令和6年8月15日
8月14日(現地時間同日)、南スーダン共和国の首都ジュバにおいて、小田切敏郎駐南スーダン共和国日本国特命全権大使と、マリーエレン・マクグローティー国連世界食糧計画(WFP)南スーダン事務所長(Ms. Mary-Ellen McGroarty, the Representative and Country Director of the WFP (World Food Programme) in South Sudan)との間で、南スーダンに対するWFPを通じた食糧援助として、供与額5億円の無償資金協力に関する書簡の交換が行われました。
- 南スーダンでは、近年、洪水被害が度々発生し、農産物の収穫減少による食料需給の逼迫や物価上昇等により、食料危機が深刻化しています。また、昨年4月に隣国のスーダンで発生した軍事衝突を受け、同国に流出していた南スーダン難民約5万人が帰還民となって流入するなどの影響により、2024年(令和6年)1月時点の国内避難民は約200万人に上っており、同国の食料安全保障への対策が急務となっています。
- この協力は、南スーダンの食料安全保障の改善を目的とし、同国に対し、WFPを通じて、我が国政府米による食糧援助を実施するものです。
- 我が国は、2022年(令和4年)8月に開催した第8回アフリカ開発会議(TICAD 8)において「食料危機対応・持続可能な農業生産支援」に取り組むことを表明しています。さらに、昨年5月に開催されたG7広島サミットにおいても、食料安全保障危機の影響を受ける脆弱な国や地域への食料及び栄養関連分野での支援の継続を表明しており、この協力は、これらを具体化するものです。
(参考)南スーダン共和国基礎データ
南スーダン共和国の面積は約64万平方キロメートル(日本の約1.7倍)、人口約1,108万人(2023年(令和5年)、世界銀行)、人口一人当たりの国民総所得(GNI)はN/A米ドル(2023年(令和5年)、世界銀行))。