報道発表

モザンビーク共和国に対する無償資金協力「食糧援助(WFP連携)」に関する書簡の署名・交換

令和6年8月9日

 8月8日(現地時間同日)、モザンビーク共和国の首都マプトにおいて、濵田圭司駐モザンビーク共和国日本国特命全権大使と、マウリシオ・ブルテ国連世界食糧計画(WFP)モザンビーク事務所副代表(Mr. Mauricio Burtet, Deputy Country Director, World Food Programme in Mozambique)との間で、無償資金協力「食糧援助」(供与額3億円)に関する書簡の交換が行われました。

  1. 同国では、150万人以上が「危機」又は「緊急」レベルの飢餓に苦しんでいると推定されており、最新の総合的な食料安全保障フェーズ分類(IPC)の分析によれば、そのうち86万人以上が事業対象地域のカーボデルガード州にいるとされています。また、同州では昨年12月以降の治安情勢の悪化に伴い、本年1~3月の間に11万人もの避難民が新たに発生し、食糧不足が更に悪化しています。
  2. この協力は、WFPを通じて、同国に対し、食料(米、被災地産缶詰)を供与することにより、同国の食料事情の改善を図るものです。
  3. 昨年11月の日・モザンビーク外相会談では、カーボデルガード州の安定化及び北部地域全体の成長につながる多角的な開発を共に進めていくことの重要性を確認し、実現に向けて調整していくことで一致しました。また、2022年(令和4年)8月に開催した第8回アフリカ開発会議(TICAD 8)では、「人道・開発・平和の連携の理念の下、150万人の難民・避難民とその受け入れコミュニティに対し、緊急・人道支援と開発支援を連携して実施」することを表明しており、本件協力はこれらの表明を具体化するものです。
(参考)モザンビーク共和国基礎データ

 モザンビーク共和国の面積は約79.9万平方キロメートル(日本の約2倍)、人口は約3,296万人(2022年(令和4年)、世界銀行)、人口1人当たりの国民総所得(GNI)は440米ドル(2022年(令和4年)、世界銀行)。


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