報道発表
日・コスタリカ外相会談
令和6年8月8日
8月8日、午後2時10分から約35分間、上川陽子外務大臣は、来日中のアルノルド・アンドレ・ティノコ・コスタリカ共和国外務・宗務大臣(H.E. Dr. Arnoldo ANDRÉ Tinoco, Minister of Foreign Affairs and Worship of the Republic of Costa Rica)と外相会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。
- 冒頭、上川大臣から、アンドレ外務・宗務大臣の2年ぶりの来日を歓迎し、明年外交関係樹立90周年を迎える両国の長い友好の歴史に触れ、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序が挑戦を受ける中、共に平和国家であり、かつ自由で公正な貿易を推進し国際社会を主導してきた両国の連携が、かつてなく重要になっている旨述べました。これに対して、アンドレ大臣から、コスタリカは日本との関係を極めて重視しており、本年のJICAを通じた日本の協力50周年及び明年の外交関係樹立90周年を契機として、両国間の友好関係を更に進化させたい旨発言がありました。
- 両大臣は、日本政府の進める「中南米外交イニシアティブ」の下での協力について意見交換を行い、女性・平和・安全保障(WPS)や、海洋・環境、核軍縮・不拡散といった分野で協力関係を強化する必要性を確認しました。核軍縮の関連では、上川大臣から、アンドレ大臣が、広島の平和記念式典に参列したことに謝意を表明しました。また、両大臣は、コスタリカが2025年(令和7年)上半期に、中米統合機構(Sistema de la Integración Centroamericana(SICA))の議長国を務めることを踏まえ、日本と中米の関係強化に向けて緊密に連携していくことを確認しました。また、CPTPP(環太平洋パートナーシップに関する包括的及び先進的な協定)についても意見交換を行いました。また、同席のトバール貿易大臣から、OECD閣僚理事会の議長を日本から引き継ぎ、AI等の重要なテーマについて取り組んでいく旨述べました。
- 両大臣は、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序を維持・強化することがかつてなく重要となっており、経済やデジタルを含む領域でも、同志国が結束して対処することが重要であることで一致しました。
- 両大臣は、明年の外交関係樹立90周年に向け、価値と原則を共有する同志国として、より一層緊密に連携することで一致しました。