報道発表
上川外務大臣の「2024グローバル・ウィメン・リーダーズ・サミット」出席
令和6年6月26日
上川陽子外務大臣は、6月24日から26日まで、イタリア・ミラノ近郊で開催中の「2024グローバル・ウィメン・リーダーズ・サミット」に出席しているところ、24日及び25日の概要は以下のとおりです。
- 本サミットには、主催者の招待で、現職及び元職の首脳や閣僚、研究者等の女性リーダーが参加し、現下の国際情勢や地球規模の課題を踏まえ、WPSを含め、紛争下における女性の参画やリーダーシップについて議論が行われています。
- 上川大臣は24日の歓迎行事から26日の午前中のセッションまで参加します。初日には、気候変動対策とSDGsに関する議論も行われ、上川大臣は主催者から「女性・平和・安全保障(WPS)を世界的に牽引するリーダー」として紹介されました。
- 25日には、上川大臣は政治における女性の参画に関するセッションにおいてリードスピーカーを務め、なぜWPSに強い個人的な思いを抱くに至ったかについて率直に語った上で、外務大臣就任以降ウクライナ、パレスチナ、アフリカを訪問し、困難に直面する女性の様子を直接見聞きした経験を踏まえ、不透明感を増す現下の国際情勢における、女性のニーズや視点を生かした支援の重要性を主張しました。また、日本がWPSを主要外交政策の一つとして力強く推進するに当たり、WPSタスクフォースの設置による体制整備、WPSの視点を盛り込んだ具体的プロジェクトの実施、WPSを基軸とした連携ネットワークの強化という3つの方針で取組を進めている旨紹介し、会場の参加者全員から大きな拍手で賞賛されました。さらに、女性リーダーのあり方や課題、紛争の最前線で女性たちが直面する課題等に関するその他の各セッションでも議論に積極的に貢献しました。
注:同会議は、参加者の忌憚ない意見交換とセキュリティの観点から、チャタムハウス・ルールを採用したクローズドな場で行われており、事後に、主催者側から主な参加者と会議の概要が公表されることとなっている。
(参考)女性・平和・安全保障(Women, Peace and Security: WPS)
2000年、国連安全保障理事会(国連安保理)において、同理事会史上初めて、国際的な平和と紛争予防、紛争解決には女性の平等な参画や紛争下の性暴力からの保護、ジェンダー平等が必要であると明記した「女性・平和・安全保障(Women, Peace and Security: WPS)に関する安保理決議第1325号」が全会一致で採択された。同決議及び関連決議を実施するため、日本はこれまで3次にわたり行動計画を策定・実施している。