報道発表
「外交における女性の国際日」への上川大臣ビデオ・メッセージ
令和6年6月25日
6月25日(現地時間24日)、24日が国際連合の定める「外交における女性の国際日」であることを受け、米国ニューヨークの国連本部で開催された記念行事に際し、上川陽子外務大臣からビデオ・メッセージを発出したところ、概要は以下のとおりです。
- 同記念行事の開催に際し、上川陽子外務大臣は、概要以下のビデオ・メッセージを送る形で参加しました。
- 「外交における女性の国際日」の行事開催にあたり、御挨拶の機会をいただき、大変光栄です。私は、昨年9月に、約20年ぶりの女性外務大臣として就任して以来、世界各地の外交の様々な現場における女性の活躍に感銘を受けてきました。
- 日本は、法の支配や人権といった価値・原則を重視しつつ、「誰一人取り残さない」というSDGsの理念に基づき、「人間の尊厳」が守られる安心・安全な世界を実現するための外交を推進しています。この外交の主要政策として私が特に力を入れているのが、女性・平和・安全保障(WPS)の推進です。
- 私は、外務大臣として3つの方針でWPS推進に取り組んでいます。第一に、体制の整備です。外務省内にタスクフォースを立ち上げ、関係省庁との連携強化に取り組むとともに、私が呼びかけて立ち上がった議連、「WPS議会人ネットJAPAN」とも連携し、国内体制を強化しました。第二に、「WPS in Action」と銘打ち、外交活動の様々な場面にWPSの視点を取り入れています。第三に、WPSを次の次元に押し上げるため、「WPS+イノベーション」という政策フォーラムを立ち上げ、国際ネットワークの強化に取り組んでいます。
- 来年は、安保理決議1325号採択から25周年を迎えます。WPSを皆さんと共に推進し、世界各地における女性の参画とリーダーシップを強化し、より平和で安定し、繁栄した国際社会を構築するために、是非共創していきましょう。
- 今回の会合には、デニス・フランシス国連総会議長、シマ・バフース国連女性機関(UN Women)事務局長(Ms. Sima Bahous)、アミナ・モハメド国連副事務総長(Ms. Amina J. Mohammed)(ビデオ・メッセージ)、ターニャ・ファヨン・スロベニア共和国副首相兼外務欧州相(H.E. Ms.Tanja FAJON, Deputy Prime Minister and Minister of Foreign and European Affairs of the Republic of Slovenia)(ビデオ・メッセージ)、テテ・アントニオ・アンゴラ共和国外相(H.E. Mr. Teté António, Minister of External Relations of the Republic of Angola)のほか、米国、仏、ガイアナ共和国、マルタ共和国、デンマーク王国の常駐代表など、各国や国連機関等から約200人が参加しました。登壇者は、平和・安全保障分野における女性リーダーの役割、多国間外交における女性のリーダーシップについて活発な議論を行いました。
(参考2)女性・平和・安全保障(Women, Peace and Security: WPS)
2000年(平成12年)、国連安全保障理事会(国連安保理)において、同理事会史上初めて、国際的な平和と紛争予防、紛争解決には女性の平等な参画や紛争下の性暴力からの保護、ジェンダー平等が必要であると明記した「女性・平和・安全保障(Women, Peace and Security: WPS)に関する安保理決議第1325号」が全会一致で採択された。同決議及び関連決議を実施するため、日本は、これまで3次にわたり行動計画を策定・実施している。